愛に乱暴



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初公開日(参考)2013年05月
分類

長編小説

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愛に乱暴 上 (新潮文庫)

2017年12月25日 愛に乱暴 上 (新潮文庫)

初瀬桃子は結婚八年目の子供のいない主婦。夫・真守の両親が住む母屋の離れで暮らし、週に一度、手作り石鹸教室の講師をしている。そんな折、義父の宗一郎が脳梗塞で倒れた。うろたえる義母・照子の手伝いに忙しくなった桃子に、一本の無言電話がかかる。受話器の向こうで微かに響く声、あれは夫では?平穏だった桃子の日常は揺らぎ始め、日々綴られる日記にも浮気相手の影がしのびよる。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

愛に乱暴の総合評価:7.94/10点レビュー 53件。Cランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

愛とは乱暴で狂気の沙汰である(非ミステリー)

子供がいない、平凡な主婦が夫の浮気を機に本人も気が付かない狂気の世界へ暴走する、ちょっとブラックな物語である。
結婚8年目で夫の実家の敷地に建つ離れに夫婦で住む桃子は、週に一度のカルチャー講師を勤めるほかは主婦に専念していた。そんな生活は、義父が脳梗塞で入院し、義母の手伝いをするようになったある日、一本の無言電話がかかってきたことで一変する。無言電話の向こうからかすかに聞こえてきたのは夫の声ではないか? 疑心暗鬼に陥った桃子の日常は徐々に変化し、平穏だと思っていた夫婦仲に生じた亀裂は広がるばかり。そして、いつもは使っていない部屋の畳と床下が気になり始めた桃子は床下を見たいという衝動が抑えきれなくなり、とうとうチェーンソーを買ってしまった。そして、夫の浮気相手と対面した桃子は・・・。
実は桃子も現在の夫とは不倫の末に前妻を追い出す形で結ばれた過去があり、その因果が巡る形で現状を迎えているのだった。何事にも優柔不断な夫との関係、義父母との関係というありがちな家族問題と愛情のもつれを、どう解きほぐして行くのか。2時間ドラマみたいな構図の物語だが、そこは吉田修一、思いがけない結末が用意されている。人を愛することは自分の妄想を愛すること、愛は狂気でしかないことがじわじわと伝わってくる寓話である。
途中、ミステリーになるかと思わせる部分もあるが肩すかしで、ブラックでユーモラスなヒューマンドラマとして楽しめる。ミステリー・ファン以外のエンターテイメント作品ファンにオススメしたい作品である。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.52:
(2pt)

映画化決定

映画化決定

観てから読むか読んでから観るか
愛に乱暴 上 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:愛に乱暴 上 (新潮文庫)より
4101287562
No.51:
(5pt)

ラストに救われた

映画を観てから、原作を読ませてもらいました。ラストが違っていて、いろいろな意味で救われました。
映画には画のインパクトが必要なんだとわかりました。
ラストだけでなく、原作の丁寧な描写に、読んで良かったと思いました。
愛に乱暴 下 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:愛に乱暴 下 (新潮文庫)より
4101287570
No.50:
(5pt)

さすが悪人よりタチ悪い甘い男

桃子役を江口さんが演じるととても狂気に感じそうだ。直ぐ下に進みイライラしてきた自分に気がつく。時制を付いて書かれるね罠にもハマって入ったが、何より感情的になる主人公も私自身も。この男、家族、が全ての元凶。最低な男の人生に捧げた主人公の人生の時間。祖父の代から女垂らしさを見て育つとこういう男に育つのか。レシピをミスった甘いだけのボロボロのクッキーのような男。おかしくなってくる主人公の気持ちが手にとるほど分かる。吉田さんの悪人も大好物だけでこの映画もきっと何度も見るだろうな。人間の欲深さと甘さが相まって読み手に委ねる感じ。好きだ吉田修一❤︎
愛に乱暴 下 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:愛に乱暴 下 (新潮文庫)より
4101287570
No.49:
(4pt)

巷の不倫より怖い歴史ある家族。

さすが吉田修一読ませる力が凄い。止められないお腹も空いたしもう夕方だ。コレから下巻に入ると夜中か?1日潰れる。久々に読み応えがあり。漫画やミステリーやエッセイや昔読み漁った中島らもまで読んで活字難民だったから余計ハマった。この役を江口のりこが演じるのだからストーリーにハラハラしてくる。世間にはよくある不倫話だが江口のりこだとミステリーになるのかも。沢山の登場人物と昔の人物像?と床下?確かに不倫の物語ではなさそうだ。
愛に乱暴 上 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:愛に乱暴 上 (新潮文庫)より
4101287562
No.48:
(1pt)

伏線の回収ができてない

映像化されるということで読みましたが、自分にとっては少々退屈でした。登場人物に魅力を感じないので読み進めるのが億劫になりました。例えば主人公の桃子ですが、美人という設定ならば具体的にどのような容姿をしているのか読者が桃子に魅了されるように書き込むべきだと思います。そうすると作者が描きたかった彼女の狂気や狡さなどが際立つのかなあと。伏線の回収もされていない箇所があり、スッキリしないですね。昔、離れに住んで居た愛人の秘密路線でいくのか、向かいに住む外国人との特別な関係路線でいくのか、放火魔路線でいくのか、不倫の因果応報路線でいくのか、過去の日記から現在の日記につながっていって凄い結末が分かるとか、とにかく枠組みをしっかり立てて書き込んで結末まで書いて欲しかったです。例えば、「最終的に自分たち夫婦と夫の愛人と子が同じ敷地内で暮らすようになった」とか、そういう伏線が後になって効いてくるような終わり方が良かったですね。
愛に乱暴 下 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:愛に乱暴 下 (新潮文庫)より
4101287570



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