7月24日通り
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点8.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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2004年文芸誌に掲載された恋愛小説。ものを思うことが生きる力になることを、若い女性の恋心で表現した文芸ロマンである。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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吉田修一作品は私にとっては当たり外れが大きい。 この作品はだめでした。まず、どれだけ読み進んでも、というか読めば読むほど主人公に好感が持てない。 弟の彼女に対する態度の件を読んだ時にはなんという性格の悪い人だとドン引きしてしまった。 失敗したくない系の女性って打算高くて嫌いです。登場人物誰も魅力的ではなかった。 強いて言えば弟くんが素敵でした! | ||||
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私の誕生日がタイトルなので、中学生のころに母がプレゼントにと買ってくれました。そこから定期的に読んでいますが、大人になってこそ理解が深まったなと思います。なんでこんなに小百合のもとに男が集まってくるんだろう、と思いますが、それもそもそも小百合の妄想なのかなと思ってしまったり。最後は勇気を振り絞った決断をしたところで終わってしまうのも余韻があって切なく感じます。幸せになってほしい。 | ||||
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〇 読んでいて少し気恥ずかしくなるような若い人たちの恋愛小説。物語の運びや会話に深みはないし、新しさもない。少し安っぽいなと思うことさえある。しかしながら、この作品を読んでいる間は心地よかった。読んだ後味も良い。その理由は、何よりも主人公が自分の住む街をひそかにリスボンになぞらえているところにある。 〇 パリでもニューヨークでもなく、首都でありながら鄙びた街、しかも昔からの歴史が街角に積もっている街であるところが、とても良い。物語の舞台となっている日本の田舎の港町だって悪くないと思う。ただそこにリスボンのイメージが重ねられることによって、古い修道院だったり、青いタイルだったり、石畳の坂道だったり、路面電車だったり、そんな色合いが浮かんできて、楽しい。主人公の生まれ育った街への愛着も感じられる。物語の背景に色彩と陰影が加わったような気がしてくる。 〇 そうか、こういう味の付け方もあるのかと感心した。作者の作戦勝ちだ。それで星をひとつ増して4★ | ||||
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OL小百合は、自身の住んでいる街を、未だ見ぬリスボンと重ね合わせて夢想するのが好きだ。「岸壁沿いの県道」は「7月24日通り」、「水辺の公園」は「コメルシオ広場」。 さしたる取柄のない小百合は、女性にモテモテの弟耕治が自慢。この気持ちは、よくわかる。自分に自信がない分、身内だったり、付き合っている異性だったりが人気ものだと、誇らしくもあり、ご相伴に預かっているような気にもなる。 そんな小百合は、高校の同窓会に参加することにした。当時の憧れの存在 聡も帰省するらしい。同窓会で再会した聡、そして彼の昔の恋人 亜希子は、再燃したかのような行動に出てしまう。高校ではナンバーワンの聡も都会ではぱっとしない。一方の亜希子の小百合の同僚と結婚したものの、上手くいっていない。 こんな二人の再会は、過去を一瞬取り戻せたかの錯覚を覚える不倫劇の始まり ・・・ かと思いきや、亜希子と発展しないまま聡は、小百合の方へ。なんとまぁ、分かりやすい男なのだろう。小百合には、その頃、ちょっとした出会いがあり、さて聡とは当然、どうにもならんのだろうと思っていたら ・・・ 弟の交際を、釣り合わないと涙ながらに大反対した小百合なのに、いやいや、これは裏切られた。結末の外し方が、ありきたりの恋愛小説と異質ではある。納得はできないけれど、まぁ、実際はこんなものかもしれないな。 | ||||
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ネタバレありです。 主人公と同じ地方に暮らす普通のOLです。 主人公に共感できることとできないことが いくつかありました。 でも、間違った関係を持ったうえに 間違った元カノを追いかける顔だけの 男をいつまでも思い慕う部分は 全く理解できませんでした。 いつまでも王子様に恋をして 間違うことはわかっていても 間違うことをしようとする 二十代の女性というのは滑稽です。 恋をしたくなる的なことが 書かれていましたが、私としては 現実的ではないと感じました。 それに、弟の彼女に暴言をはき 弟からは暴力寸前まで突き放され (こちらは解決されないまま) 父親はのうのうと恋をするなんて 何が伝えたいのかわかりません。 小説は一気に読み終えられたので 評価としては☆2つです。 | ||||
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