あなたが消えた夜に



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初公開日(参考)2015年05月
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長編小説

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あなたが消えた夜に (毎日文庫)

2018年11月07日 あなたが消えた夜に (毎日文庫)

連続通り魔殺人事件の容疑者“コートの男"を追う所轄の刑事・中島と捜査一課の女刑事・小橋。しかし、事件はさらなる悲劇の序章に過ぎなかった。 “コートの男"とは何者か。誰が、何のために事件を起こすのか。男女の運命が絡まり合い、 やがて事件は思わぬ方向へと加速していく。闇と光が交錯する中、物語の果てにあるものとは。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.67pt

あなたが消えた夜にの総合評価:6.91/10点レビュー 53件。Bランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(4pt)

ちょっと異色

犯罪ミステリー小説というより、精神分析小説というような感じかななぁ。
犯罪を冒す人の心理描写に重点を置いているようだけど、どちらかというと、子供の時期に何らかのトラウマがあり精神疾患を抱えた人物の心理描写に終わっただけのような感じがする。
犯罪の全貌も、結局は第3部で、犯人自身の暴露で終わっている。
心理描写にはとにかくリアリティをもって細部にこだわっているが、お粗末なのは、主人公となる2人の刑事。
全くリアリティ感が無い。高校生のような男女の刑事が、都合よく活躍する。でも何ら事件の解決には至らない。
そして、この二人の刑事の嘘っぽさが最後まで無くならずに、結局、犯人自身の暴露で終結。
4点も点けたのは、精神疾患を抱えた人物の心理描写を見事なまでに書き込んだからである。
リアリティある刑事達が絡んで物語が展開していたら、もっと素晴らしい小説に仕上がっただろう。
残念!

マッチマッチ
L6YVSIUN
No.2:
(8pt)

あなたが消えた夜にの感想

 ロジックを駆使した正統派のミステリ小説ではありません。しかし、この世に生きるものすべてが感じる「大いなる闇の論理」とでもいうべきものが、作品全体を通して痛切に伝わってきます。また、作中の人物によるさまざまな言葉に、作者の思いが色濃く込められているのがよくわかりました。ミステリとしても十分楽しむことができますし、文学史上においても貴重な作品として語られるに十分な小説だと思います。

▼以下、ネタバレ感想

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tacu
GWKVNW0Y
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

神の不在を問う犯罪者たち

中村文則の初の警察小説。期待した以上に完成度が高い、純文学でもあり、エンターテイメントでもある傑作だ。
連続通り魔事件の捜査本部に属する二人の刑事、中島と小橋のコンビは、共に捜査本部では主流になれない訳あり同士である。目撃証言から犯人と目されている「コートの男」の実態がつかめないまま、模倣犯ばかりが増え、捜査は行き詰まってていた。そんな中、二人は事件関係者の接点を掘り下げる独自の捜査によって徐々に真相に近づいて行った。するとそこには、被害者と加害者が入り乱れる、深くて巨大な闇が広がっていた・・・。
前半は警察小説のスタイルをとっていて、捜査のプロセス、刑事たちのキャラクター設定も巧い正統派ミステリーだが、最後の1/3は犯人の独白による犯行実態の解明という意表をつく展開になる。この構成に違和感を感じる読者もいるだろうが、この部分がある種、ドストエフスキー的とでも言えばいいのだろうか「神の不在」を問う、作品の肝(キモ)になっている。
純粋な警察小説としては違和感があるものの、ミステリーファンにも純文学ファンにもオススメしたい。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.50:
(5pt)

純文学的ミステリ?

第一部•第二部は極上のミステリ。第三部は純文学の趣きがあり、ドストエフスキーの「罪と罰」に登場するラスコーリニコフの独白を聴いているような気分にさせられる。ところで中島刑事のトラウマについては、どうなったんでしたっけ?
あなたが消えた夜にAmazon書評・レビュー:あなたが消えた夜により
4620108170
No.49:
(2pt)

うーん

途中まではハラハラさせられましたが、ページが文字で覆い尽くされるほど長い
独白が出てきた辺りから読み疲れました。
スリや王国のほうが圧倒的に面白いです。
あなたが消えた夜にAmazon書評・レビュー:あなたが消えた夜により
4620108170
No.48:
(5pt)

ヤバい

めちゃくちゃやられた面白い
持ってかれる
あなたが消えた夜にAmazon書評・レビュー:あなたが消えた夜により
4620108170
No.47:
(4pt)

この構成をどう評価するか。

最初、ミステリーだと思って読み始めたら、警察内部のヘゲモニー争いが登場して「おや、これは警察-組織を描く小説なのか」と思ってさらに読むと、最後の3分の1は登場人物の独白で、そこには無意識やら洗脳やら人間の本性やら贖罪やら復讐やら神やらが登場する。
 そういう構成を「面白い」と思うか「破綻している」とみるかは人それぞれだろう。私は、面白くないこともないが、独白がしつこ過ぎてバランスを欠くと感じた。
 主役(?)である「所轄」と捜査一課の刑事コンビは魅力的。
あなたが消えた夜にAmazon書評・レビュー:あなたが消えた夜により
4620108170
No.46:
(4pt)

収束しているのに拡散していく感覚

この作者の作品は『教団X』から立て続けになる。

前作もそうだったが、この作品も不思議な読後感がある。

ジャンル的には警察小説になるのだろうが、登場する男女2人の刑事の会話が、斜めにずれている感じが不思議だ。

どんでん返しがかなり錯綜して織り込まれているし、一時流行ったメタミステリーのようでもあるし、心理ミステリーのようでもある。

刑事のトラウマが頻繁に出てくるが、最後にはあまり関係なくなってしまう。

収束しているのに拡散していく・・・。

読後感としては、そんな表現になる。

そんなところが、この作家が世界で注目されている理由なのかもしれない。
あなたが消えた夜にAmazon書評・レビュー:あなたが消えた夜により
4620108170



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