迷宮
- 善悪 (22)
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たぶん、この本はおもしろいのだろう。わたしは、読めていない。内容と文体が撚り合ったようなかたちで、内容が入ってくることは、文体が入ってくること、文体が入ってくるとともに内容も入ってくるという感じでは読めていないので。約めて言えば、ナルシシズムにとらわれた者(紗奈江という女性)が、欠損された、欠けたナルシシズムにおおわれている者が、この世で生きていくことの不可能性――社会はそういう存在を許さない、そんな存在を受け入れないように徹底的にスクラムを組んでいる。人権派弁護士などと言う空けた存在が、そんな徹底的にスクラムを組まれた社会に彼ら自身が生きられないことの隠蔽のように、特権的だと誤解している(なぜなら彼らは法律を知っているのだから)社会の空中庭園のようなへりから「寄り添って」くれるだけだ――を描いていると言えるかも知れない。爪に火をともすようにがりがりにまで追い込んだように、心の線を萎縮したように小さく細く、(紗奈江という)女をとらえ、それに呼応するような、あるいは、そういう女にぎりぎりのところで交差できるような(僕という)男を配しながら。そして、彼女らの、彼らの心の中を描くのに、大がかりな迷宮事件をフィールドとして、その上を徹底的に転げまわすというように。しかし、上記のようなちぐはぐな読みしかできていないわたしには、うまくつかめていないと言った方がいいに違いない。 ただ、レヴューでどなたかが仰っているが、これは恋愛小説なのだ。わたしもそう感じる。行き違いなどは必ずある。彼らはお互いに惹かれあうが、根本的なところでそっぽを向いている。根本的なところでそっぽを向いていたって、結婚して、もしかしたら、仲睦まじく過ごすことができるかも知れない。そんな意味で、恋愛小説だ。もちろん、仲睦まじく全うしないかも知れない。それは分からない。 | ||||
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迷宮入りした不可解な一家惨殺事件。両親と長男が殺害され、死体の周りには多くの折り鶴が置かれていた。生還したのは、睡眠薬で眠りについていた長女だけ。 「折鶴事件」と呼ばれてから22年後、主人公は、偶然出会った長女と関係を持つようになる。訪ねてきた探偵に、彼女の出自を聞かされた主人公は、折鶴事件を調べ始めるのだった…。 壊れそうな男が、壊れてしまった(?)女に出会い、謎に囚われていく相変わらずの暗いお話である。 自身の中に他者の存在を感じる主人公、殺害されることを望む「折鶴事件」の生還者、彼女を殺害し望みを叶えようとする元カレ…。登場人物それぞれの不安定な精神状態に、読み進めながら、暗澹たる気分を味わうこととなる。それでも著者の作品を読んでしまうのは、中毒性があるのだろう。 ミステリの傾向が強い作品で、ラストは謎が謎を呼んだ事件の真相に主人公が辿り着く。ここで、はたと、本作品が恋愛小説であることに気づいてしまった。 | ||||
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私には複雑過ぎた感じでした | ||||
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主人公が12歳の時に起きた迷宮入りの密室殺人事件、それが話の中心、核になっています。 もちろん最後にはその当事者からトリック?真相も明らかになるのですが、その後に主人公がある推測をして終わる。という形になっています。 流れとしてはいわゆるミステリー小説のソレなのですが、どうしても高評価が付けられない理由として卑猥な感じの部分や、異常な部分があるためです。 そして、それもまた小説の核となっている。 はっきり言って異常者が多く、本当にどうしようもない、まさに「迷宮」なのです。 そういった意味では高く評価できる作品ではありますが、内容が内容なので人にはオススメできない、そういった一品です。 | ||||
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非常に良いセラー! | ||||
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