その先の道に消える



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    初公開日(参考)2018年10月
    分類

    長編小説

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    その先の道に消える

    2018年10月05日 その先の道に消える

    アパートの一室で見つかったある 緊縛師 の死体。 重要な参考人・桐田麻衣子は、刑事・富樫が惹かれている女性だった。 絡まりあう 謎 と 嘘 。この世界を生きる意味──。 世界で絶賛される中村文学の到達点。(「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

    その先の道に消えるの総合評価:7.50/10点レビュー 22件。Dランク


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    全1件 1~1 1/1ページ
    No.1:
    (7pt)

    性と死は裏表。ミステリーとしてはいまいち

    雑誌掲載された作品の文庫版。緊縛師が死体で発見された事件を題材にしたミステリーの体裁をとった観念小説である。
    緊縛師の死体が発見されたアパートに残されていた品物は、刑事・富樫が心をとらえられている女性・桐田麻衣子につながるものだった。麻衣子を救いたい一心で富樫は現場を偽装するという暴挙に出る。さらに、偽の指紋まで提出して捜査の方向を麻衣子から逸らそうとしたのだが、同僚刑事・葉山に疑問を持たれ、富樫は追い詰められていく。そして、事件の裏側を探り続けた葉山がたどり着いた驚愕の真相は…。
    ミステリーとしては犯人捜しの捜査もので、刑事による偽装というスパイスが効いているものの、作品におけるミステリーの重要度は高くない。作品の要点は緊縛やSMの世界で、常識を超越した個人の性癖、生き方の激しさと深さの追及にあり、官能小説、観念小説の側面が強い。
    観念的ポルノグラフィのファンになら満足してもらえるだろうが、読者を選ぶ作品であることは間違いない。

    iisan
    927253Y1
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    No.21:
    (5pt)

    善悪を超える

    縄、神道、薬物。人は何かしらを信じなければ、身を任せなければ、生きていけない。それは宗教であったり、家族であったり、愛する人だったり、ペットという人もいるだろう。それらと、冒頭の3つは何が違うのか?人は自らの幸せを追及するあまりに、他人を省みず、平気で傷つけたりもする。何にしても欲求のままに行動することが、脳内で幸福に結びつくことを、dnaに刻まれているからだ。平野に広がる多くの田を見れば、いかに人が白米を食べることの欲求に囚われているかがわかる。それと縄でしばられること、神社を敬うこと、覚醒剤を打つことの差は何なのか?
    この作品に、これまでと同じようにまたも価値観を揺さぶられる。自分が信じていたことの根底をぐらぐらと揺さぶられる。
    では、正しいことは、そして自分にとっての幸せとは何なのかを改めてかんがえさせられる。
    たかだかテレビにおっぱいが映るくらいで文句をいうコンプラ世代には、理解できないだろう。今日も満足げに正しさのナイフをぶんぶんふりかざして、平気で人の心を遠くから刺している。
    それと冒頭の3つとは、どれほど離れているのだろう?
    その先の道に消えるAmazon書評・レビュー:その先の道に消えるより
    4022515732
    No.20:
    (4pt)

    前半・後半で起こる大どんでん返し

    始めの第一視点の人物からは、抑え難い欲望や欺瞞を感じる。すっきりしない話になるかと思われたが、後半の謎解きが痛快だった。
    描写がいちいち美しいし、人間像も現実的で書き口に好感を覚えるが、セックスシーンにむせ返るほどの熱さを感じる部分に胃もたれした。
    その先の道に消えるAmazon書評・レビュー:その先の道に消えるより
    4022515732
    No.19:
    (1pt)

    ひたすら緊縛の話

    ミステリーかと思い手に取ったが、ひたすら緊縛の話で一体何を読んでいるのかと何度も思った。人物描写もハッキリせずにただふわふわーと話しが進みつつ緊縛の話がひたすら続くので終わっても読むだけ無駄だったとしか思えない。
    その先の道に消えるAmazon書評・レビュー:その先の道に消えるより
    4022515732
    No.18:
    (5pt)

    虚無に捧げる、文句無しの傑作。

    すごくおもしろいです。

    中村さんの作品はほとんど読んでいますが、もし中村さんの小説を現時点で〈初期・中期・後期〉で分けていいなら、初期は『銃』中期は『掏摸』で、後期はこの『その先の道に消える』が傑作だと思います。

    文学としてもですが、京極夏彦ばりの人類学/宗教学ミステリとして読んでもおもしろい。大麻と古代大和朝廷の関係などの推理は「なるほど!」と思わされました。

    あと、供物を虚無そのものである神に捧げる、という登場人物の狂気的な行為は、まるでフランスの哲学者のバタイユの聖なるものの思想のようで、なんというか、凍りついた暗黒のような美しさがありました。

    興味のある人は、過去作の『教団X』などが肌に合わなかった方もぜひ読んでみてください。とてもおもしろいですよ。
    その先の道に消えるAmazon書評・レビュー:その先の道に消えるより
    4022515732
    No.17:
    (4pt)

    観念小説であり官能小説でもある

    何とも不思議な小説である。

    緊縛師の死体が見つかったところから物語は始まる。

    ミステリーでもあり、官能小説でもあり、はたまた観念小説でもある。

    麻縄を日本の古代史にからめ、結界とアナライズするところなどは観念小説そのもの。

    他方で、緊縛の描写などはSM官能小説そのものでもある。

    が、局面的には小説世界に浸ることはできても、ミステリーとしての全体に浸ることができないというもどかしさがあった。

    この著者は、世界での評価も高く、『去年の冬、きみと別れ』『あなたが消えた夜に』『教団X』などは読んできたのだが、世代間ギャップか、単なる好みの問題かは不明だが、力量は感じつつも浸りきれない違和感がずっと残り続けている。

    と言いつつ、次もまた読むのだろう、という予感もしているのだが・・・。
    その先の道に消えるAmazon書評・レビュー:その先の道に消えるより
    4022515732



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