カード師
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タイトルにも記載しましたが小難しく書き過ぎな気がするのですが。。長いので結構集中力が切れて何回も同じラインを読み返すことがありました。途中で挫折する人もいるのでは? 最後の方で出て来ましたが考えたくない人類になるとこういう小説も手に取ろうという人がより少なくなりそうな淋しさもありますが。。 | ||||
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この作者の本ははじめて読みます。 話があっちへ、こっちへ飛んでいき、物語の輪郭をとらえるのが困難に感じて、読んでいるのが苦痛でした。1ミクロも面白くありませんでした。 まるでフランケンシュタインの顔面のような小説です。ツギハギだらけ。 ギリシャ神話の長い話もいらない、中だるみだし、尊師もいらない。そういう文章が始まりそうになると深いため息つくほど嫌でした。 私にとってはおおはずれ。 | ||||
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占い師は、予言師か、はたまたペテン師か。そんな読後感が続いています。 朝日新聞連載小説の単行本化でした。連載時には気にならなかったのかもしれませんが、本筋とは外れているようなギリシャ神話の神ディオニュソス、中世ヨーロッパの錬金術師の尊師、16世紀ヨーロッパの魔女狩り、ナチスのゲッベルス、オウム真理教、コロナウィルスなどのエピソードが挟み込まれています。いわばパッチワーク的な展開でした。それでいて最後まで読ませてしまう作者の筆力の高さには感心してしまいましたが。 ポーカー賭博場でのやり取りには特に引き込まれました。手に汗握るシーンの連続で、その意味ではとても良く描写できていましたし、本書のツボの様な箇所でしょう。このポーカーの臨場感の良さが本書の質の担保なのは間違いありません。 一方、本筋から離れた挿話は読み手を物語から離れさせてしまうことがあり、その意味では本作品でも成功しているとはいいがたいですね。凄い書き手だけに、惜しい回り道だったと言えるでしょう。 ポーカーでのやり取りの凄まじさに読み終えた今も心惹かれています。不思議な小説でした。 | ||||
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朝日新聞連載時から気になっていたが、自分のペースで集中して読みたかったので、単行本化されるのを待って読んだ。 久しぶりに読んだ本格的な文学作品で堪能した。ストーリーとは別に挿入される話も、ストーリーの思いを支える逸話として興味深く読んだ。 手品師になれずに占い師、違法カジノのディーラーになった主人公の話。 カードをめくる、扉を開ける、その先に何があるのかを懼れる。 先の分からないこの世界の理不尽が、阪神・淡路大震災、東日本大震災、コロナウイルスの流行、突然の交通事故などで語られる。 物事は起こる前にすでにそうなることが決められているのではないかという疑念、それならなんとかして事前に知りたいという思い。 自分がどのように死ぬのか、これから何か起こるのか、占いなどによって未来を知りたいという希求。 でも未来が分からないからこそ、人は絶望せずに生きられる。 (もしそのあとすぐ死ぬと分かっていたら、希望をもって生きることはできない。) ※そのあと殺されることが分かっている人に食事をさせて眺める佐藤。周りの人は皆、彼が死ぬことは分かっているので、「どうせ死ぬのに」という虚しい思いで眺めることになる。 占いなど本当はないと気づいた占い師や一生を錬金術に捧げたため錬金術を信じていくしかなかった錬金術師、高額を賭けてしまったため引くに引けない状況になってしまったポーカーゲーム。気づいたときに諦めることができるのか、という問題(コンコルドの誤謬)も考えさせられた。人生は一度きり。 中村文則の作品に通底している「生きることに意味があるのか」「結局全ては無になるのに」が、今回は希望に向かって終わる。 ポーカーゲームの臨場感やプレーヤーたちの心理戦はドキドキして読んだ。 少しずついろいろと解明されていくものの、最後まで主人公の置かれている状況がよくわからなかった。結局、気軽に殺人を犯すような団体でもなかったようなので、その辺が少し疑問。 また株を買い占めて乗っ取るほどの会社でもなさそうだし、それで殺されたり死んだりするのもおかしい気がした。 | ||||
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「エンタメ系とは違い純文学とはこういうものです。」というある意味わかりやすい本作。「純文学あるある。」として「全財産と生命まで賭ける修羅場での手に汗握る描写」に留まることなく「主人公が交錯して入替る」「幻覚、幻聴、幻視が必ず起こる」「ギリシャ神話、ローマ帝国時代の一見無関係の逸話を挿入」「オウム真理教、大震災、コロナなどの社会問題への気配り」そして「最後には希望が(弱いながらも)感じられる」という流れです。 新聞小説をリアルタイムで読んでいなかったのでどの程度加筆されたのはわかりませんが「錬金術師」「魔女狩り」「ブラックホール」をあまりに長々と書いてあるので、このあたりで離脱した新聞読者も多かったろうな、と推測しました。 | ||||
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