クスノキの番人
- クスノキ (1)
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仕事先で濡れ衣を着せられ、転職するも失敗し、遂には犯罪に手を染めて刑務所に入れられた青年・玲斗の物語です。ですが、弁護士が接見し、玲斗の伯母を名のる女性に助けてもらい、クスノキの番人を務めてほしいという頼みを、訳もわからず引き受けることから物語は始まります。 | ||||
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「心温まるお話」といったところか。 | ||||
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この本は加賀系か白夜系か秘密系か知らないで読み始めた。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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| 私もクスノキに祈念したいです。 | ||||
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| 何の気なしに入手し、そのまま放置していました。ふと気になり、積ん読本の中から手に取って一読。 不幸というより不運の中で犯罪に手を出し、どん底に落ちたと思っていた主人公に差し伸べられた手。ぼんやりと無気力に与えられた仕事「クスノキの番人」を務める少年に何が起こったのか。 これは、人の思いを受けとめ、伝える不思議な木にまつわるファンタジー。東野圭吾さんの違う面を読んだけど、こんなのもいいね。 ベストセラー嫌いのアマノジャクだけど、楽しめました。(笑) | ||||
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| 『クスノキの女神』を先に読んだ。直井玲斗が、クスノキの番人に目覚めていく過程が描かれる。 主人公はクスノキであるはずが、クスノキの番人が主人公となる。 巨木伝説が、日本には多くある。フクシマ県の三春町の瀧ザクラは、樹齢1000年を超え毎年花を咲かせる。ソメイヨシノの寿命は60年と言われ、主に接木で増殖されたクーロンであるが故に、その寿命は短いとされる。また、同じ性質を持つがゆえに、条件が整えば一斉に咲くことになる。遺伝的多様性がないため、特定の病気(てんぐ巣病など)にかかると、地域一帯の個体が一斉に弱るリスクがある。ソメイヨシノは若木のうちに急成長し、華やかに花を咲かせるが、その分、エネルギーを使い果たして細胞の老化が早い傾向がある。 シダレザクラの多くは「エドヒガン」という非常に寿命が長い品種の血を引いている。エドヒガン系は木質が非常に硬く、幹が腐敗しにくい性質を持っている。サクラの寿命を縮める最大の要因は「幹の腐朽」だが、この耐性があることで、千年を超えるような古木になる。 シダレザクラはその垂れ下がる枝の様子から、古来より「亡くなった人の魂が宿る」「執念が形になった」といった、幻想的な伝説が多く語り継がれている。 福島の三春町の瀧ザクラは、日本三大桜の一つとして有名だが、この地には坂上田村麻呂にまつわる伝説がある。田村麻呂が蝦夷征伐の際、この地の豪族の娘と恋に落ちたが、戦いの中で別れざるを得なくなった。娘は彼を待ち続け、その情念が滝のように降り注ぐ桜になったという言い伝えがある。 そんな言い伝えがある瀧桜は、なんとなくその風情を醸し出している。 あれ。クスノキの巨木の話とは、だいぶズレた。クスノキも不老長寿の木とされる。そんなクスノキを題材にした、『クスノキの番人』は、血が歴史をつないでいくという物語とする。 想像力を十分に発揮した物語になっている。そのクスノキの番人は、代々受け継がれる。 柳澤千舟が腹違いの妹の産んだ息子、つまり甥である直井玲斗を月郷神社にある不思議な言い伝えを持つクスノキの「番人」に指名し、伝えたかったのは単なる慣習の維持ではなく、「目に見えない想いを受け取り、次へ繋ぐことの尊さ」である。それは、冷たく接した妹に対する贖罪の意味もあった。 クスノキに預けられる「念」は、善いことばかりではなく、人間の醜さも受け継ぐこととなる。千舟は、それらを先入観なく受け止め、守り続ける「番人」としての姿勢を玲斗に教えようとした。 自分の余命や能力の限界(認知症の予兆)を悟っていた千舟は、寄る辺ない若者だった玲斗に居場所を与えると同時に、自分の生きた証や柳澤家の誇りを彼に託したかった。「大切なことは言葉では伝えきれない」という現実に対し、クスノキを通じて「魂のバトン」を渡す方法を玲斗に示した。 大切なものは見えない。そして、大切なことは言葉で伝えきれない。そのことをどう教えて、受け継ぐのか?それは、受け継ぐ人の覚悟がいるのだ。 佐治喜久夫は、5年前に、クスノキに祈念した。)と兄(和久):** 喜久夫は才能あるピアニストであったが、挫折して、自分の生きる道を見失い、アルコール依存症となり死んでしまった。そんな喜久夫の弟の寿明は、その祈念を受けつごうとしていた。喜久夫の母親は、喜久夫の才能を認め、積極的に支援していたが、喜久夫が亡くなり、そして母親は認知症になっていた。寿明は、祈念して、喜久夫の曲をクスノキから受け継ごうとする。しかし、その喜久夫の曲を再現しようとするが、うまくいかない。ピアニストの女性に、その仕事を依頼する。 そのピアニストの女性は父親と一緒にいることを目撃した優美は、父親の不倫を疑う。そして、優美は、クスノキの番人である直井玲斗に、クスノキに祈念する父親を、盗聴することを告げる。父親は、クスノキの祈念の時には、鼻歌を歌っているのだった。それは兄の作った曲だった。 喜久夫がクスノキに託した曲を、寿明は、聞くことはできても、再現することができなかった。それを、玲斗のアイデアで、父親の喜久夫が作った曲を鼻歌で、優美に受けつぎさせようとする。彼は、娘の優美がその「念」を受け取ることで、再現できなかった喜久夫の曲を、優美が再現するのだった。 喜久夫(伯父)の未完成の旋律を、寿明(父)がクスノキに預け、それを優美(娘)が預念(受念)することで、時を超えた「三人の共作」が実現した。なぜか、私の身近な人のキクオと優美の関係が暗示されるようだ。 寿明と優美がクスノキで聴いたもの、それは兄・喜久夫が残した「心からの愛と感謝の旋律」だった。 そして、その曲を聴いた喜久夫と寿明の認知症になった母親は、その曲を聴いて、喜久夫の曲だというのだった。喜久夫の母親への深い情愛が、彼女の心に流れ込んで、彼女、母親への深い感謝が伝わったのだ。言葉にならないもの、音楽がそれぞれの想いを込めて伝わるという物語。実に上手いなぁ。 和菓子メーカー「たくみや本舗」の跡取り息子の大場壮貴の複雑な家族の物語も、クスノキを通じて、継承されるのだった。まさに、たくみだ。 クスノキを使って、ここまで作り上げる東野圭吾の創作力に驚くばかりだ。 | ||||
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| 『ナミヤ雑貨店の奇跡』に通じる、ちょっと不思議な温かいストーリーです。 クスノキの謎に徐々に迫りながら、祈念する人たちの思いや過去も絡んでいって、東野圭吾さんらしい謎解きもありの飽きさせない展開が見事でした。 | ||||
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| 本を読んで泣いたのはいつぶりか。 | ||||
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