スキー場にやって来た慶子と美那。二人はゲレンデならぬ氷上で絞殺死体に遭遇してしまった。

トシオ・マナハン、13歳。フィリピン、セブ島のガルソボンガ地区に祖父と住み、闘鶏用の軍鶏を育てる日々だった。

川崎で起きた殺人事件の現場に遺されたDNAが指し示すのは、十八年前に代官山で起きたカフェ店員殺人事件の“冤罪”の可能性……。

第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞受賞作! 戦慄のノワールサスペンス 26歳の守は生活保護受給者のもとを回るケースワーカー。

名前・正太郎(雄猫)、毛色・八割黒に二割白(長めの毛足)、飼い主・桜川ひとみ(ミステリー作家)、住まい・琵琶湖近郊、友犬・サスケ(チャウチャウ系の雑種)、特技・推理―。

京都を舞台にした小説で熱狂的なファンを持つ藤原花奈女が死んだ。施錠された仕事場の遺骸は、華やかな朱の小袖に覆われていた。

周到な準備と計画で強盗殺人を遂行していく男ー。

1945年の東京。空襲のさなか、浜田少年は息絶えようとする隣人の「先生」から奇妙な頼まれごとをする。

失踪した前任者・香取の行方を探すために、内戦下のサイゴンに赴任した坂本の周囲に起きる不可解な事件。

私は探している、「人を殺せる」怪談を。

部屋に麻薬のカケラを残し失踪した加奈子。その行方を追う、元刑事で父親の藤島。

私の仕事は無罪にすることで、 真相を明らかにすることではない。 30年前に少女を惨殺した過去を持つ弁護士・御子柴礼司。

あの晩、あの電話に出ていたら。同級生の殺人容疑で十四歳の息子・翼が逮捕された。

高座で「罠」を打ち返し、怪談噺で謎を解き、ついには「あの人」を引っ張り出して…動き出す木彫りのねずみ、落語競演会で仕掛けられた「陰謀」学校での「妙ちきりんな事件」と義兄の結婚問題...

銃撃を受けて負傷した警視庁捜査一課の鬼警部補・須藤友三は、リハビリも兼ねて、容疑者のペットを保護する警視庁総務部総務課“動植物管理係”に配属された。

初詣で市内の寺と神社を全制覇するだとか、ありもしない北高の七不思議だとか、涼宮ハルヒの突然の思いつきは2年に進級しても健在だが、日々麻の苗木を飛び越える忍者の如き成長を見せる俺が...

中央日報の稗田は元駐日P国大使にかんするフランス紙の記事に興味を持った。日本人ハイ・ホステスとの関係で離婚騒動とか。

いつのまにか密室になった教室。毎週必ず借り出される本。

しがない中二階なれど魅入られた世界から足は洗えず、今日も腰元役を務める瀬川小菊は、成行きで劇場の怪事件を調べ始める。

ささやかだが平穏な暮らしが、その日、失われた。怪しい男たちが訪れた時刻から。

企業ヤクザの顧問を務める弁護士・小早川の事務所に、あらたな事務員として紀籐ひろこが採用される。

大阪府警の堀内は恐喝がバレて依願退職。民 間に拾われるが、暴力団と揉めて刺され、左 脚に障害が残る。

「無数の白い蝶たちが漆黒の闇の中で、舞い続ける…」―1979年、僕こと「シノ」は大学三年生の秋、密室状態の隣の部屋から突然女の悲鳴を聞いた。

クリスマスイヴの夜、一人の女がマンション最上階から転落死した。偶然、現場に遭遇した匠と高瀬。

圧倒的なスピード感のＮＯ．１警察小説！　公安刑事が、連続殺人の容疑者に。

4年前、父親の反対を押し切ってヴェトナムに嫁いだ四条彰子が、京介と深春に助けを求めてきた。

次々と翻訳家が失踪する。古本屋がわけもなく売り渋る。

甲府有数の名士・八田家の当主が癌の告知を苦にして自殺を遂げた。

「これでおまえも一人前だな」入社三年目の夏、常に最下位だった営業成績を大きく上げた修哉。

「恋はいつか終わります―」そんなことを言う後輩の千代田百瀬に巻き込まれ、野々村九十九は「失恋探偵」である彼女に手を貸す日々を送っていた。

東京都内の雑居ビルの放火事件で、若い男性ガードマンが焼死する。

企業の炎上鎮火を請け負う裏仕事人の西澤奈美は、筋力トレーニングを日課とし、冷蔵庫にはビールと栄養ゼリー。

玄関のチャイムが鳴った時、まだ死体は寝袋に入れられ寝室の床の上に横たわっていた。

マンションの非常階段で発見された、自殺を装った他殺死体。

三年前の事件を解決するためにここに来た―。その言葉を最後に、宇宙に浮かぶホテルの一室で一人の名探偵が謎の死を遂げた…。

入った時と同じ扉から出なければ異世界に迷い込んでしまう―そう信じているスティーヴンはある晩、診療所で死体を目撃した後、何者かに違う扉から突き落とされてしまう。

長打を放った四番打者が三塁ベースの手前で突然倒れ、死亡する。たまたまスタンドからその光景を見ていた一人の検事。

深い森に囲まれた北海道函館近郊の美しい学園・星辰女子学園で惨劇が起きた!二年生の朝倉麻耶が水死体で発見されたのだ。

20歳の茉莉は、数万人に一人という不治の病にかかり、余命が10年であることを知る。笑顔でいなければ周りが追いつめられる。

私立秀青高校の軽音楽部の部室を覗いたのは、用務員の各務原氏だった。染めているわけじゃないんだろうけど、赤みがかった髪。

海上に建てられた私設天文台“星林館”。流星群の観賞会がひらかれた夜、死が相次いで降り注いできた。

武蔵虹北小学校には七不思議が伝わっている。しかし、その七不思議はまだ六つしか伝えられていない。

銀座の花師・佐月恭壱のもう一つの顔は絵画修復師。

わたし、海砂真史(うみすなまふみ)には、ちょっと変わった幼馴染みがいる。

高校生の心中事件。二人が死んだ場所の名をとって、それは恋累心中と呼ばれた。

周囲が新しい門出に沸く春、思いがけず家業のクリーニング店を継ぐことになった大学卒業間近の新井和也。

天才的技倆を持った漫画家と彼女を潰しにかかる出版社の辣腕営業部長、もとは同人誌で合作していた二人が不幸な結末を迎える「禁断の筋書」、ヤクザが仲間割れのあげく相討ちしたように偽装...

薄紫の香腺液の結晶を、澄んだ水に落とす。

離婚した杉村三郎は私立探偵事務所を設立。

時は18世紀末、老中・松平定信のころ。蝦夷地では、和人の横暴に対する先住民の憤怒の炎が燃えあがろうとしていた。

「臨床犯罪学者 火村英生シリーズ」誕生から30年! 最新長編は、圧倒的にエモーショナルな本格ミステリ。

疫病神・ヤクザの桑原保彦に頼まれ、賭け麻雀の代打ちを務めた建設コンサルタントの二宮啓之。

私は命をかけて 貴方のものになる。 晴れて第一志望の教育学部に入学した榛名なずなだったが、大学生活は苦労の連続だった。

完璧な写実性で注目された画家の絵の中に見出される数々の不思議――手の指が六本ある少女、針の間違っている時計、開けられないドアなどは何を意味するのか？　さらに一夜にして忽然と消失し...

群馬県北部の寒村、首ノ原。村の名家神月家の長女、彩が結婚式の前日に首を切られて殺害され、首は近くの寺に置かれていた。

ユーモアあふれる本格ミステリ中篇集。

侵入不可能なはずの部屋の中に何故か盗聴器が仕掛けられた。密室の謎に挑むのは防諜のエキスパート・防衛部調査班の朝香二尉。

少女たちを襲った悍ましい事件から三箇月。来生律子の許を訪れた作倉雛子は、小壜に入った“毒”を托し姿を消した。

池袋の繁華街。雑居ビルの空き室で、全身二十カ所近くを骨折した暴力団組長の死体が見つかった。

紫骸城―かつて世界を恐怖で蹂躙した魔女が造り上げた呪詛満ちる地。

熊本県水潟市に発生した恐るべき「水潟病」。

あの日、あの新潟の大地震の夜、私たちは拉致され、ある小さな島に監禁された。

鎌倉の片隅にひっそりと佇むビブリア古書堂。その美しい女店主が帰ってきた。

幼い頃、ジャングルジムから落ちて失ったはずの記憶。

高校野球界のスーパースターがガソリンを全身にかけられ焼死するというショッキングな事件が起こった。

レトロな探偵小説に熱中する小学生・森江春策は、ある日黄昏の車窓から見つけた《電氣世界館》の看板に惹かれ、謎の館と老紳士を巡る大冒険を体験した。

奇妙に傾く狂気の城、奇傾城――血と内臓と腐肉が主題の絵画が集う一室に幽霊が出没する噂がたち、「探偵」亜久は心霊特番に協力して城を訪れる。

仇討ちのために用意された建物―「檻」。いまここに七人の男女がいる。

護送車が襲われ、五人の受刑囚が脱走した日、シングルマザーの早苗は記憶喪失の青年・修二と出逢う。

“死者”と語り続けた後、彼は命を落とした――。 不狼煙さくらは探偵・箒山小竹との浮気調査中に、調査対象の死に遭遇。

「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」突然の依頼に、作家の〈私〉は驚愕する。

現代文明を捨て、自然との共生をめざしたコミューン運動「葦の会」。

これが上方のお笑いや、謎解きや!上方落語の世界を舞台に描く、青春落語ミステリ。

人類学の素養に裏打ちされた魔境冒険ものの三部作「オラン・ペンデクの復讐」。

第31回江戸川乱歩賞受賞作。

とある名門女子中学校。ある日、鍵のかかった二年A組の教室で、生徒20人が死体で見つかった。

昭和四十年―東京オリンピックが開催された翌年の、厳しい雪の訪れを間近にひかえた十二月初旬のこと。

高校生の菓奈は人前で喋るのが苦手。だって、言葉がうまく言えない「吃音」があるから。

ペンション「春風」のオーナー・晶子のもとに、21年前のクリスマスイヴに起きた医者一家虐殺事件の復讐予告が。

渋谷を根城にファイトパーティーを主宰し、トップにのし上がったストリートギャング雅。

時代の濁流が兄弟の運命を翻弄する。

ビストロ・パ・マルへようこそ。

今度の舞台は雪山の館。驚天動地の犯人、爆誕⁉ 「犯罪オークションへようこそ!」。

この違和感の真相を見破れるか? 一気読み&再読必至のダークミステリ! 僕は自分から何かを奪う人間を許さない――。

函館の実家に伝わる3つの家宝のうち“炎の眼”を持ち出した銀座のホステス・ナオミ(=宝生奈々子)を大胆なトリックで殺害した殺人鬼「魔術王」メフィストは、残る“白い牙”“黒の心”を狙って宝生...

会社役員刺殺事件を追う姫川玲子に、ガンテツこと勝俣警部補が十五年前の事件を語り始める。

第4回ミステリーズ! 新人賞受賞作の「夜の床屋」をはじめ、四季折々の「日常の謎」に予想外の結末が待ち受ける、新鋭による不可思議でチャーミングな連作短編集全7編。

こじんまりとしたバーで、「わたし」が初対面の男から持ちかけられた、謎めいた“賭け"の行方は――推理作家協会賞受賞作を含む、技巧を尽くした短編集。

私立ルピナス学園高等部に通う吾魚彩子は、あるときうっかり密室の謎を解いたばかりに、刑事の姉から殺人事件の推理を強要される。

花々が咲き乱れる廃園となった遊園地。そこには、謎めいた青年が守る秘密の動物霊園があるという。

発端は山形のホテルだった。借金返済のため一攫千金を狙う相葉時之は、手違いからテロリストに命を狙われる羽目に。

連続乳児誘拐事件に震撼する岡山市内で、コインランドリー管理の仕事をしながら、無為な日々を消化する北原結平・19歳。

遺跡発掘アルバイトの古屋は、考古学の学芸員・呉から強引に誘われて出雲市に近いD町を訪れた。

恩人の命令は、思いがけないものだった。 不当な理由で職場を解雇され、腹いせに罪を犯して逮捕された玲斗。