虹の谷の五月
- 直木三十五賞受賞 (3)
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全1件 1~1 1/1ページ
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船戸与一の作品は救いが無い。良い人はすぐ死んでしまうが、悪い奴も結局死ぬ。基本的に出て来るのは貧しい地域の人々なので、金ですぐ裏切るし、差別は酷いし、環境が過酷で読んでいて辛くなる。 | ||||
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フィリピン・セブ島に暮らす日本人ハーフの少年の成長物語。13歳から15歳までの二年間足らずであるものの実に濃密だ。 上巻は、主人公トシオ、トシオの庇護者”爺っちゃん”を中心に、貧しいながらも逞しく生きる日々がつづられる。娼婦の子であり、ジャピーノと蔑まれるトシオ。闘鶏用の軍鶏を育てながらチャンピオンになることを夢見ている。 閉鎖的な村社会の中での権力争い、差別、悲恋などてんこ盛りである。読み進めながら感情が沸騰してしまうことしばしば。 日本からセレブとなって帰国した女クイーンの登場から物語はきな臭い展開を見せる。元ゲリラ ホセが一人潜伏する「虹の谷」への案内をするはめになったトシオ。これが血生臭い戦いのきっかけになるのだった。下巻に続く… | ||||
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フィリピン・セブ島に暮らす日本人ハーフの少年の成長物語。 下巻は、死が暗い影を落とし始めた主人公トシオの暮らす村。トシオは、元ゲリラ ホセが潜伏する「虹の谷」明かしてしまったことから、ゲリラたちの戦いに巻き込まれていく。 ここから、著者の本領発揮となる。銃弾飛び交う中の戦闘は、本作品の時代背景となっている2000年頃の日本ではあり得ないシチュエーションだ。それでも、ハラハラが止まらない。 ホセと合流したゲリラ V.S. 暗殺部隊の斃し、斃されの戦いが続く。トシオの目を通したこの戦闘の結末は!著者らしい決着の付け方である。 主人公が使う”おいら”など、散見される死語が気になったりして。 【直木賞】 | ||||
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フィリピンでの少年の冒険を描いた約900ページの長編小説。国内全土を巻き込む内戦、地区内の権力争い、主人公が生業としている闘鶏、仲間内でのいざこざなど、さまざまな闘いを経る主人公の成長を一人称視点で体験できる。 | ||||
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二十年前の小説 読みごたえ十分 直木賞も納得 | ||||
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やはり船戸与一は良い、最高だ!!! ある人がこの小説は語彙が不足していると言っておられました。その時、私は夏目漱石の『吾輩は猫である』という小説を思い浮かべました。「吾輩」が小説のはじめあたりで、「言語道断」を「言語同断」と言っているのです。 最初、誤植かと思いました。漱石ともあろう人が何故? やがて、ある時、腑に落ちました。 これは猫が語っているのですよね、だから、これでいいのですね。 これと同じで、この小説の語り手は13~15歳の少年です。そのボキャブラリーの少なさを補って余りある誠実さ、人として真摯に生きてゆく姿、これが素晴らしいのではないでしょうか? とかく難しい言葉、モノをよく知っている人が偉い人だと思われがちですが、本当に偉大な人は多くを語らず、行動によって人のために働くひとではないでしょうか? | ||||
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