虹の谷の五月



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初公開日(参考)2000年04月
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長編小説

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虹の谷の五月〈上〉 (集英社文庫)

2003年04月30日 虹の谷の五月〈上〉 (集英社文庫)

トシオ・マナハン、13歳。フィリピン、セブ島のガルソボンガ地区に祖父と住み、闘鶏用の軍鶏を育てる日々だった。奥地の「虹の谷」には元新人民軍のゲリラ、ホセ・マンガハスがひとり住みついて闘い続けている。そこへ行く道はトシオしか知らない。日本から戻ってきたクイーンを谷に案内したことから、トシオはゲリラたちの内紛に巻きこまれていく。直木賞受賞の壮大な少年の成長物語。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

虹の谷の五月の総合評価:8.16/10点レビュー 37件。Bランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(8pt)

虹の谷の五月の感想

船戸与一の作品は救いが無い。良い人はすぐ死んでしまうが、悪い奴も結局死ぬ。基本的に出て来るのは貧しい地域の人々なので、金ですぐ裏切るし、差別は酷いし、環境が過酷で読んでいて辛くなる。
本作は珍しく主人公が少年の成長物語で、13歳から15歳までの5月に起きた3つのエピソードが描かれています。やはりいつもとは少し感じが変わりますね。ただ、誇り高き気持ちの良い男も何人か出て来ますし、戦闘シーンはさすがの職人芸で、最高の緊張感を味わえました。そこはご心配なく。
とにかく、男も女も、子供も大人も次々死にますので、それだけは覚悟して下さい。船戸ファンには改めて言うまでも無い事ですが、直木賞受賞作の為、それ以外の方も読まれるかも知れませんので。

なおひろ
R1UV05YV
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.36:
(4pt)

ハラハラドキドキの少年の成長物語 上巻

フィリピン・セブ島に暮らす日本人ハーフの少年の成長物語。13歳から15歳までの二年間足らずであるものの実に濃密だ。

上巻は、主人公トシオ、トシオの庇護者”爺っちゃん”を中心に、貧しいながらも逞しく生きる日々がつづられる。娼婦の子であり、ジャピーノと蔑まれるトシオ。闘鶏用の軍鶏を育てながらチャンピオンになることを夢見ている。

閉鎖的な村社会の中での権力争い、差別、悲恋などてんこ盛りである。読み進めながら感情が沸騰してしまうことしばしば。

日本からセレブとなって帰国した女クイーンの登場から物語はきな臭い展開を見せる。元ゲリラ ホセが一人潜伏する「虹の谷」への案内をするはめになったトシオ。これが血生臭い戦いのきっかけになるのだった。下巻に続く…
虹の谷の五月〈上〉 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:虹の谷の五月〈上〉 (集英社文庫)より
4087475727
No.35:
(4pt)

ハラハラドキドキの少年の成長物語 下巻

フィリピン・セブ島に暮らす日本人ハーフの少年の成長物語。

下巻は、死が暗い影を落とし始めた主人公トシオの暮らす村。トシオは、元ゲリラ ホセが潜伏する「虹の谷」明かしてしまったことから、ゲリラたちの戦いに巻き込まれていく。

ここから、著者の本領発揮となる。銃弾飛び交う中の戦闘は、本作品の時代背景となっている2000年頃の日本ではあり得ないシチュエーションだ。それでも、ハラハラが止まらない。

ホセと合流したゲリラ V.S. 暗殺部隊の斃し、斃されの戦いが続く。トシオの目を通したこの戦闘の結末は!著者らしい決着の付け方である。

主人公が使う”おいら”など、散見される死語が気になったりして。

【直木賞】
虹の谷の五月〈下〉 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:虹の谷の五月〈下〉 (集英社文庫)より
4087475735
No.34:
(4pt)

さまざまな闘いを経る主人公の成長

フィリピンでの少年の冒険を描いた約900ページの長編小説。国内全土を巻き込む内戦、地区内の権力争い、主人公が生業としている闘鶏、仲間内でのいざこざなど、さまざまな闘いを経る主人公の成長を一人称視点で体験できる。
虹の谷の五月〈上〉 (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:虹の谷の五月〈上〉 (集英社文庫)より
4087475727
No.33:
(5pt)

面白かった

二十年前の小説
読みごたえ十分
直木賞も納得
虹の谷の五月Amazon書評・レビュー:虹の谷の五月より
4087744671
No.32:
(5pt)

語彙力

やはり船戸与一は良い、最高だ!!! ある人がこの小説は語彙が不足していると言っておられました。その時、私は夏目漱石の『吾輩は猫である』という小説を思い浮かべました。「吾輩」が小説のはじめあたりで、「言語道断」を「言語同断」と言っているのです。
最初、誤植かと思いました。漱石ともあろう人が何故?
やがて、ある時、腑に落ちました。
これは猫が語っているのですよね、だから、これでいいのですね。

これと同じで、この小説の語り手は13~15歳の少年です。そのボキャブラリーの少なさを補って余りある誠実さ、人として真摯に生きてゆく姿、これが素晴らしいのではないでしょうか? とかく難しい言葉、モノをよく知っている人が偉い人だと思われがちですが、本当に偉大な人は多くを語らず、行動によって人のために働くひとではないでしょうか?
虹の谷の五月Amazon書評・レビュー:虹の谷の五月より
4087744671



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