死国



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    死国
    死国 (角川文庫)
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    初公開日(参考)1993年03月
    分類

    長編小説

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    死国 (角川文庫)

    1996年08月01日 死国 (角川文庫)

    二十年ぶりに、故郷である高知の矢狗村を訪れた比奈子は、幼馴染みの莎代が十八年前に事故死していたことを知った。その上、莎代里を黄泉の国から呼び戻すべく、母親の照子が禁断の“逆打ち”を行なっていたのを知り、愕然とする。四国八十八ヶ所の霊場を死者の歳の数だけ逆に巡ると、死者が甦えるというのだ―。そんな中、初恋の人・文也と再会し、恋におちる比奈子。だが周囲で不可思議な現象が続発して…。古代伝承を基に、日本人の土俗的感性を喚起する傑作伝奇ロマン。(「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

    死国の総合評価:6.77/10点レビュー 22件。Bランク


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    全1件 1~1 1/1ページ
    No.1:
    (7pt)

    日本の根源的な怖さを感じる小説

    逆打ち―四国霊場八十八ヶ所を最後の礼所から最初の礼所へ逆回りに死者の死んだ歳の数だけ回ると死者が甦ると伝えられている儀式。日浦照子は若くして亡くなった我が子莎代里を甦らせようとこの逆打ちを行った。
    一方、幼い頃に高知の矢狗村に住んでいた明神比奈子は矢狗村にある実家の整理という名目で東京での生活に疲れた心身を癒しに訪れた。幼馴染みの日浦莎代里に会おうとしたが、不幸にも亡くなっている事に気付く。
    同窓会が行われた際に秋沢文也と再会し、かつての恋心が再燃する。しかしその二人を見つめる“眼”があることにその時はまだ気付かなかった。

    当時自分の住んでいる四国を舞台にこれほどまでの土俗ホラーが繰り広げられるのにまず驚いた。寒風山トンネルとか石鎚山とか馴染みのある地名が出てくるので、自分の住んでいるところがとんでもなく恐ろしい死者の地のように感じた。
    しかし、この死者を甦らせる逆打ちという儀式、これが本当にあるのか、または言い伝えとして残っているのかは寡聞にして知らないが、このアイデアは秀逸。実際、ありそうだもの。そして素直にお遍路さんを感心して見る事が出来ないようになりそうだ。
    この逆打ちを中心に、四国が死者と生者が同居する“死国”となる展開、そして比奈子の実家の管理人、大野シゲの若かりし頃の不倫の話、儀式として四国霊場八十八ヶ所巡りを村の男が順番に行う男の話、植物人間状態で入院している郷土研究家の莎代里の父と介護する看護婦の話、これら全てが逆打ちに同調して収斂する手際は見事だ。

    今回読書中、『八つ墓村』とかの昔の日本の映画の雰囲気を思い出した。あの独特の日本人の魂の根源から揺さぶられる恐怖がここにはある。日本の田舎が持つお化け屋敷的な怖さを感じさせる文章力は素晴らしい。
    そして映画は未見だが、恐らく莎代里=栗原千秋なのだろう。このキャスティングは見事。イメージぴったりだ。映画も観たくなった。

    Tetchy
    WHOKS60S
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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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    No.21:
    (1pt)

    間違わられた

    小説版を注文してないのに、小説版が届いた。
    死国 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:死国 (角川文庫)より
    4041932025
    No.20:
    (4pt)

    文也に共感できない。舞台設定やホラーな部分は好みだった

    ホラーっぽい感じで始まって、ホラーな展開に確かになるのですが、根っこは純愛???みたいな感じです。
    確かにホラーなんだけど、ホラーを伝えたいという話ではないです。
    読んでいて文也の考えはよくわからないし、終盤の展開には一体自分は何を読んでいるのだろうかと困惑しました。しかし、困惑以上に、舞台設定やホラーな部分の描写は結構好みでした。田舎の雰囲気が伝わってくる点が良かったです。
    死国 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:死国 (角川文庫)より
    4041932025
    No.19:
    (5pt)

    ありがとうございました

    ありがとうございます
    死国 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:死国 (角川文庫)より
    4041932025
    No.18:
    (4pt)

    比奈子は文也の子を宿したのだろうか。そうだとしたらやはり生者が勝利したのかも…

    坂東眞砂子版「ペットセマタリー」と言うところか。「ペットセマタリー」がアメリカン・インディアンの土俗性を取り入れていたとはいえ、あくまでもニューイングランドの静謐な土地柄を思わせる理知的な筆致だったのに対し、こちらは日本の(田舎の)土俗性てんこ盛りの内容である。ただ、読む前に思っていた蘇った死霊が山村に恐怖をもたらすようたなホラー一辺倒のものでは決して無かった。但し、「ペットセマタリー」が最後まで救いの無い話だったのに対し、こちらも救いのないまま終わるのかと思いながら最後に救いを持ってきたのは、女性の作者ならではの優しさか、日本人ならでは優しさか。ラスト、娘を再度死者の国から蘇らせようと懲りずくに逆の巻まわりを続けている母親の姿は、恐怖よりも「懲りんなァ、おばはん」と逆に笑いを誘う。
    死国 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:死国 (角川文庫)より
    4041932025
    No.17:
    (5pt)

    とても好きです。

    自由何年振りに映画を見て小説も読んでみたくなって購入しました。死国は、怖い、のではなくとても懐かしくなんともとても胸が締め付けられる感じがするお話です。個人的に土俗的なことや、神話などにも興味があるので地図を見たりしつつとても良さを味わうことができました。四国の方行きたくなってきました。
    死国 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:死国 (角川文庫)より
    4041932025



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