蛇鏡
- 伝奇小説 (33)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点8.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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姉の七回忌で婚約者とともに故郷の奈良は田原本町に帰省した玲は、実家の蔵の中から銅鏡を見つける。それには裏に尻尾を咥え、花びら形にくねらせた蛇が浮き彫りにされていた。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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坂東眞砂子はアカシックレコードにアクセス出来る人なんじゃないかと思ってる。 世界を動かす神様にはアクセスできないけど、田舎の神社に祭られている御神体のアカシックレコードなら読めて、小説に起こせるのではないかと。。。 登場人物の思考、行動が操られている感じがしながらも自然で、どの立ち位置に立っても同じ事をするだろう、と思わせるキャラ配置が素晴らしい。 | ||||
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監視社会が 連子窓から見られているというシーンから伝わってきました。 | ||||
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今年著者が亡くなられて、再度どうしても読みたくなり購入。やはり素晴らしいホラー小説と納得! | ||||
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内容は他のレビュアー氏におまかせして 別の観点から述べたい。 坂東さんの著書は 行間が1行空くと場面転換となる。 場面ばかりではなく 登場人物も時代も場所も自由に変わる。 読者がその一状況に 思いを膨らませ、予想しながらその後の 展開を待ち望んだ途端 1行空いてしまう。 何度も何度もそうやってはぐらかされ じらされながら 結局最後まで その繰り返しなのだ。 いや実際は 繰り返し編まれながら高揚して 唸らせる最終章となる。(弁証法的?) しかし この複層的文章構成の効果は測り知れない。 途中で読むのを止めることをできなくさせるばかりではなく 読者の頭の中に沢山の映像や場面を記憶させながら 著者ならではの 細やかで五感に張り付くねっとりした描写で 読者を身動きさせなくする。 めくるめく展開の速さに眩暈さえ覚える。 殆ど官能的といっていいほどの世界であるが どの題材も 知識は限りなく深く また参考文献を丁寧に 紐解きながら 彼女独自の切り口で創造する作品に 圧倒される。読後はいつも 魂がごっそり奪われる。 | ||||
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土地の習俗と人間模様を絡ませた物語は、坂東真砂子氏の真骨頂と思います。 氏の描く恐怖が怖いのは、登場人物たちが「恐怖」を恐怖として騒ぎ立てることなく、いつの間にか、ひとつの心情として受け容れてしまうことです。読んでいる方としても、恐怖に対して「そうかもしれない」と思ってしまう。 『蛇鏡』においても、永尾玲が彼女の姉がそうであったように、同じ行動に出ることが読みとれます。「本当に玲はやってしまうのか?」とドキドキしながら読み進むわけですが、どういうわけか、玲がそこに至る心情や行動に納得してしまいます。坂東マジックとでも言うのでしょうか。 また、本著で繰り返される言葉が「愛」。登場する女たちが切実に「愛されたい」と望んでいます。玲を始めとして、綾も霧菜も清代も、皆必死の思いで叫んでいるのが胸に痛い位です。対して、男性の描写はずいぶん淡白というか、時に冷酷だったりします。例外の男性も登場しますが、いまいち唐突な感じが否めません。 男女間の「愛」について、坂東氏は幸福な結末を用意しない傾向があるように思われます。この作品でも、不吉な予感を漂わせながら完結するところは、「やっぱり」と感じます。かといって、心弾む結末であれば「えっ、違う!」と思ってしまうのですけれど。 | ||||
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