曼荼羅道
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今の生活からは考えられない 日本の歴史を見ることが出来たと思います。 | ||||
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時空のゆがみに自らも入ってしまったように、 恐怖と、山の中の匂いと、焦燥感とを感じながら 一気に読んだ。 | ||||
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伝奇物ではありますが、オーソドックスな「狗神」や「死国」などとは明らかに一線を画するように思います。例によって愛憎劇とエロスで濃厚に味付けされてはいますが。 「桜雨」と同様に、太平洋戦争を間にはさんでいます。しかし「桜雨」とは比べ物にならないほど、本作品では戦争が重要なモチーフになっています。ある意味、反戦小説かもしれません。 太平洋戦争前、戦時中、戦後、現在、そして終末戦争後と思われる未来世界を、主人公たちがめまぐるしく行き来します。伝奇小説的には「神隠し」ですが、その実、坂東作品としては掟破りのタイムスリップです。曼荼羅道=タイムトンネルということでしょうか。あまりに多重的に錯綜させてしまった世界を、いったいどうやって収束させるのかという不安と焦燥に駆られながら、読者は最後まで読み進むことになります。 最終兵器使用後の廃墟に、異形の人間や動植物が蔓延る世界の描写には、坂東さんの新境地を感じました。J.G.バラードの破滅ものを髣髴とさせます。 坂東作品では、「女とはこういうもの、男とはこういうもの」という決め付けが随所で見られ、わたし的には違和感で一杯ですが、読んでいる間は重厚な筆致に圧倒され続けています。いつも読み終えて、「しまった。ごまかされた」と地団駄踏んでいます。 | ||||
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本書巻末に収録されている黒岩重吾の『第十五回柴田錬三郎賞受賞作「曼荼羅道 」講評』には、「柴田錬三郎賞のような受賞作品には、小説を読んだあとに気迫だとか衝撃、あるいは感動、それから余韻、こういうものがなければならない」とある。しかし、その点についてなら、私はこの作品よりも『桃色浄土』『旅涯ての地』『道祖土家の猿嫁』などの方がずっと優れていると思う。 また、この作品から発せられている「反戦」「環境保護」と言ったメッセージも鼻につくし、日本兵の残虐行為の描写にも違和感を覚える。それはその残虐行為が、主人公・蓮太郎をはじめとする軍人以外の日本人から隔絶しているものとして描かれているからだろう。著者お得意の土俗的世界とこの残虐行為が結びつくのかと期待しながら読み進めたのだが、結局それが戦時下の軍隊という特殊な状況によって起こったものか、一般的日本人の行為の延長にあるものなのかもハッキリしない。坂東真砂子ファンの私を失望させた作品である。 | ||||
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戦後生まれにとっては歴史上のことでも、戦争を経験したものにとって、その時の傷は今も生々しい記憶として残っている。日常では考えられないような言動が人の本性なのか。 過去に行ってきた人の行為と、現代の好き勝手に生きる我々の暮らしをベースに、人として生きることとはどういうことなのかを問いながら、このままだとどうなるのか、警鐘を鳴らしている。 想像できない物語の展開で、途中で本を置けなくなってしまう。そして、読み終わったとき、著者が問い掛けてくるテーマと向き合い、自分自身ならどうなのか、真剣に考えなくてはならなかった。 | ||||
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