梟首の島
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種別
長編
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あらすじ
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評判
梟首の島の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 - ランク
梟首の島の総合評価:
8.67/10点 レビュー 3件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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それと同時に、私が読んだ坂東作品のなかでは女性解放色が最も濃く感じられます。最後の方で、むめが爆裂弾を片手に思いの丈を述べる横浜港の場面が何といってもクライマックスでしょう。
しかし同時に、一流作家として書けるのはここまでかなという気もします。それ以上のことを盛ると、一流作家の地位を滑り降りることになるでしょう。蓋し、小説、いえおよそ文学というものは、ジェンダーバイアスがあってこそ成り立っているといえるでしょうから。誰かがそれを打ち破る試みをしてもいいとは思いますが。
最後に貿易商光明が一時帰国して、岩神大洋の母を訪ねた時点でロンドンの物語と同期します。大洋が弟東吉に宛てた遺書の内容が最後に公開されます。そこにある、坂東さんの意図は何なのか?
進取の気質と頭脳を買われて海外派遣された若い男たちの心の内も、所詮はこの程度だったのか。この程度だから、大成できなかったのではないか。もっと柔軟でこだわりのない考え方はできなかったのか。例えばおまいさまがむめに諭したような、躑躅を成長させるために、椿を切るのではなく、その樹皮を剥ぐようなやり方は。
そんな風に考えてみました。ロンドンでの主人公を「光明」としたのは、坂東さんのせめてもの希望でもあったのかな、とも。