(短編集)
見知らぬ町
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不思議な読後感を味わわせてくれる短編集。 『幸せな日々』 幸せを実感している専業主婦。永遠の今日に縛り付けられた幸せ。この世界から、日常から逃れたい心理の発露。 束縛の中で生きる人生こそ、真の自由と言えるのではないか。 『銀世界へ』 近未来の日本社会を予想させる、胸の詰まるような日常。快適なオフィス勤務も、結婚生活も、すべて特権層のもの。あとは餓死か、肉体労働か、犯罪者になるか。 配給物資を背負って歩くボランティア女性。否、ボランティアとは便利屋稼業の別称と成り果てた。それでも、わずかな年金を持ち合って貧しさに耐える老人社会に"貢献"しているのだ。 『煩せえ』 どこかから聞こえてくる低音として表現された、若者独特の情緒の不安定さ。わかる気がする。 他に『天地創造』『足跡、買います。』『旅人たち』『転生』『日没』『ジャングル・ホーム』を収録。 | ||||
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『見慣れたはずのその町が、ある日突然、別の貌を現す。』 帯にあるとおり、そんなお話が9つ。 どれもあっという間に読めるショートショート。 「天地創造」と「ジャングル・ホーム」 最初と最後の物語は、子供向けのおはなし風。 でもしっかりとブラックも入っています。 「幸せな日々」 子育て中の孤独感。 体験した人なら、皆が感じていたんではないでしょうか。 夕暮れの街角、風景が目に浮かぶようです。 「転生」 これが一番不思議な雰囲気が気に入った作品です。 この世とあの世、どちらが良いのでしょうかね。 この本の不思議な雰囲気を際立たせている磯良一さんの挿画。 どの短編も磯良一さんの挿画が、ぴたりと合っています。 この絵が無くては、伝わらなかった作品もあるように感じます。 この絵と文章、両方で成り立つ作品です。 | ||||
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話はとてもシュールで独特の味わいがあります。まるで悪夢に近いリアルな夢をみているような気分。収録された9つの短編は好みが分かれるように思いますが、この本の良さは挿画にあると私は思います。 それぞれの話に添えられた磯氏の挿画が素晴らしい。どの画も完成度が高く、それ以外の絵は考えられないように思えます。秀逸であったの挿画同様、磯氏の作風はこのようなシュールな作品世界にとてもよく合うように思います。 シュールな話と挿画に酔うことのできる味わいのある本です。 | ||||
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