黒祠の島
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点5.75pt |
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古くからの因習・独自の信仰の残る不気味で排他的な孤島、「夜叉島」で起こる猟奇殺人…… | ||||
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ファンタジー&ホラーの分野で活躍する小野不由美、初の本格ミステリ。孤島での殺人といい、雰囲気といい、ホラー的な感じが面白かった。 | ||||
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失踪した友人を探してある島へとたどり着く。しかし住民達は余所者へは真実を話さず、調査はなかなか進まない。隠された真相へどうやってたどり着けるのか、と思っていたら途中から案外協力者が増えて行きます。外界と連絡が取れない訳でもないし、探偵が身の危険を感じる場面もないです。よって緊張感は感じないですね。大体、なぜこんなに必死で捜査するのかが良く分からない。失踪した女性を恋人とか妻に設定すれば、より説得力が増した気はします。ただ、序盤は雰囲気も良かったですし、メインテーマである罪と罰に付いては考えさせられる所がありました。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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いわゆる因習の残る閉鎖社会の話。とは言っても現代日本で普通に外界とも行き来があるわけで、周囲が非協力的なくらいでそれほど異常性があるわけでもなく、ウィッカーマンのような状況ではない。 さりとて屍鬼のような、理解不能な得体の知れないモノがじわじわと近づいてくるような不気味さや恐怖もそれほどない。 ミステリーファンがミステリーとして読む分には、極めてフェアでドライな文章、状況説明と言ったところだろうが、その分抒情的だったり生理的嫌悪感に働きかけてくるようなものでもないので、クイズの問題文、解説やト書きを読んでいるような気分にもなる。 特にクライマックスから後は、延々とセリフでの解説、主人公の自問自答に終始して、あっさり終わる感じ。 クライマックスを含め、いくつか鮮烈なイメージ(ビジュアル)がまずあって、それを緻密な状況説明でつないだ、みたいな作品だった。獄門島と似た線上、でも及ばず、と言ったところ。 自分としてはそのクライマックスのイメージだけで充分好きになれる作品だが、ずっと手元に置いておきたいか、と言われると別にそれほどでもない作品。 | ||||
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怖いというか薄ら寒い。主人公の粘り強さを尊敬する。 | ||||
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読めばわかります…。 | ||||
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外連味が無い作家だよね、小野不由美って。 さてミステリとしては非常に実直ながら、物語としては消化不良の感が否めない本作。 題材そのものは凄く魅力的なんだから、普通にホラーとして書いてたら凄まじいカタストロフでもってラストを締めくくれた気がしますけど、如何? 個人的には「せっかくの地に足が着いたキャラクターたちの多くが、ミステリ的プロットによって拘束されがんじがらめになってる」様な・・・前時代的な言いぐさか。 上記の意味で勿体ない作品だなと思いつつ嫌いな作品じゃないんで、星三つで。悪しからず。 | ||||
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「三日戻らなかったら探してほしい」 主人公の探偵式部にそう残して姿を消した女性記者を探すミステリー。 個人的には近年稀にみる良作と評価。 不要に書きすぎない、しかし情景描写には言葉を尽くすことを惜しまない小野女史の文章には脱帽である。 本作は「孤島」「異端の風習」「探偵」などベタベタな設定で成り立っているが、 きちんとツボを押さえつつ、ドライな文章で見事に描き上げている。 残穢でも女性作家目線の淡々とした語り口が象徴的であったが、 それよりは読みやすい感触で、しかし必要以上に書きすぎない姿勢を崩していないのは見事。 特に主人公式部の描き方においては、気障でもなく必要以上に斜に構えてもなく、しかし(おそらく)中年男性的な必要以上に感情的になりすぎないスタンスや、どこか達観したような目線で事件をとらえていく姿が好印象。 また、読者に対する情報提供が非常にフェアだ。 最近のミステリーにありがちな「実は〇〇でした」的な「作者しか知りえない情報」をどんでん返しに使用するようなアンフェアなことはせず、常に必要な情報が読者に供給されていた。 それゆえ、ミステリーを読み慣れているものにとっては中盤あたりでラストが予見できてしまうが、しかしそれでいて常に文章を先へ先へと読ませる魅力が損なわれていないのは流石である。 総括すると、ミステリー好き、ホラー好きどちらにもおすすめできる良作。 ホラーよりはミステリー寄りな内容に個人的には感じたが、全編を通して漂う仄暗さはどちらの読者にもおすすめできるものなので、気になったのならぜひとも手に取ってほしい。 | ||||
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