(短編集)

営繕かるかや怪異譚



※タグの編集はログイン後行えます

※以下のグループに登録されています。


【この小説が収録されている参考書籍】
オスダメ平均点

0.00pt (10max) / 0件

6.60pt (10max) / 5件

Amazon平均点

4.62pt ( 5max) / 74件

楽天平均点

3.99pt ( 5max) / 207件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
2pt
サイト内ランク []B
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

0.00pt

0.00pt

0.00pt

0.00pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)2014年12月
分類

短編集

閲覧回数2,874回
お気に入りにされた回数1
読書済みに登録された回数13

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

営繕かるかや怪異譚 (角川文庫)

2018年06月15日 営繕かるかや怪異譚 (角川文庫)

叔母から受け継いだ町屋に一人暮らす祥子。まったく使わない奥座敷の襖が、何度閉めても開いている(「奥庭より)」。古色蒼然とした武家屋敷。同居する母親は言った。「屋根裏に誰かいるのよ」(「屋根裏に」)。ある雨の日、鈴の音とともに袋小路に佇んでいたのは、黒い和服の女。あれも、いない人?(「雨の鈴」)。人気絶頂の著者が存分に腕をふるった、じわじわくる恐怖、極上のエンタテインメント小説。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点0.00pt

営繕かるかや怪異譚の総合評価:9.24/10点レビュー 74件。Bランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

現在レビューがありません


※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.74:
(5pt)

怪奇とは何か?

ホラー映画が好きだ。だが、ジャパニーズホラーは大嫌いだ。恐らくジャパニーズホラーの作り手は、怖さというものは理不尽なものだと考えているのだと思う。確かに幽霊や化け物は存在するはずはない。もし実際にいたとしたらこの社会において理不尽極まりない存在だ。法律も科学も現代社会の枠組みが根底から崩れ落ちてしまう。
だからと言ってゆうれいや化け物を小説や映画で表現するのに理不尽を持ってきて仕舞えば、それは怖いのではない、ただ単なるご都合主義に成り下がる。だが、多くのジャパニーズホラーの担い手は理不尽こそが恐怖の源泉だと言わんばかりに、あまりにも非合理的で理屈のつかない表現を嬉々として作ってきた。
人間社会には多少の非合理はあってもそれは人の考え方だけで、現象を論ずるに非合理では人の気持ちを逆撫でするだけだ。
怖くはない、腹立たしいだけなのだ。
この作品は非合理的で理不尽な怪奇なるものに最小限の理屈を持ってして、物語という理屈を成立させている、まことに持って稀有な作品となっている。多くのホラー作品が、怖かった。気持ち悪かったと言う感情のみの感想に陥るところを、この作品はここちよい、爽やかな印象を生み、理不尽な非合理なものに感じる鬱蒼とした空気を吹き飛ばして、すっきりとした感情を呼び覚ましてくれる。まさに稀代な名作と言って良い。
理不尽なホラーという表現と物語という理論的な表現方法をミックスさせた傑作と感じる。
最後にはなったが、グイグイ読ませる文章力も素晴らしい。まるで魔法のようだとも感じるが、それは才能と努力の賜物なのだとも思う。
営繕かるかや怪異譚 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:営繕かるかや怪異譚 (角川文庫)より
4041060478
No.73:
(5pt)

ギリギリ我慢できる怖さ

最高に面白い短編集です。図書館で借りて読んで、手元に置いておきたくて購入しました。
派手さは全くないので、ホラー好きであれば物足りないかもしれないですが、ホラー苦手な私にはギリギリ耐えられる程度の怖さ、そしてそれを凌駕する読後感です。
ただし、言外の表現が多いので、読解力がないとおそらく楽しめないです。
営繕かるかや怪異譚 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:営繕かるかや怪異譚 (角川文庫)より
4041060478
No.72:
(5pt)

Soft ghost mystery KARUKAYA(1) by FUYUMI ONO

On a rainy day, a woman in mourning clothes comes to the house at the end of the alley to give a condolence gift. Someone in the house will die. You hear the sound of a bell. 
営繕かるかや怪異譚Amazon書評・レビュー:営繕かるかや怪異譚より
404102417X
No.71:
(5pt)

とても面白い

最近読んだ小説の中で一番面白く、何度か読み返しています。
怪異を祓うのではなく、営繕という手法で折り合いをつけ、同じ世界の中で共存していく考え方が新鮮です。
ホラーやミステリの要素もありつつ、物語にきちんとドラマがあります。人にもお勧めしたい作品です。
営繕かるかや怪異譚 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:営繕かるかや怪異譚 (角川文庫)より
4041060478
No.70:
(4pt)

電車で読むのに丁度いい

さりげない描写で城下町の路地や、古い建物の湿気を帯びた空気が浮かんでくる。怖い話は苦手だけど、営繕する尾端の飄々としてさらっとした存在にホッとする。怪異の側に寄り添う視点が優しく、最後は必ず救われて、短編の主人公の女性たちが自分の力で人生を歩いていくのも良い。
営繕かるかや怪異譚 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:営繕かるかや怪異譚 (角川文庫)より
4041060478



その他、Amazon書評・レビューが 74件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク