幽女の如き怨むもの



※タグの編集はログイン後行えます

※以下のグループに登録されています。


【この小説が収録されている参考書籍】
オスダメ平均点

8.40pt (10max) / 5件

7.89pt (10max) / 63件

Amazon平均点

3.96pt ( 5max) / 27件

楽天平均点

4.15pt ( 5max) / 33件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
8pt
サイト内ランク []S総合:74位
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

5.00pt

82.00pt

11.00pt

10.00pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)2012年04月
分類

長編小説

閲覧回数18,405回
お気に入りにされた回数28
読書済みに登録された回数89

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

幽女の如き怨むもの (講談社文庫)

2015年06月12日 幽女の如き怨むもの (講談社文庫)

十三歳で遊女となるべく売られた少女。“緋桜”と名付けられ、身を置いた世界は苦痛悲哀余りある生き地獄だった。戦前、戦中、戦後、三つの時代の謎の身投げの真相は“幽女”の仕業か、何者かの為せる業か。謎と怪異に満ちる地方の遊郭を舞台に、ミステリランキングを席巻した“刀城言耶”シリーズ第六長編、文庫降臨。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.40pt

幽女の如き怨むものの総合評価:8.00/10点レビュー 32件。Sランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
全5件 1~5 1/1ページ
No.5:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

幽女の如き怨むものの感想

情緒的なラスト…犯人探しではなくあくまで登場人物の生き様を尊重する結末…はシリーズの真骨頂ですかね。但し、刀城言耶はほ謎解きだけの登場ですが。
推理小説というより、遊廓で生きる女たちの哀しき人生が作者の愛憐溢れる視点で描かれており、ひとつの人生記として読ませていただきました。また戦前から現代に至る性風俗の変遷も興味深く読みました。
第四部「怪奇」に逃げようとする曖昧さには思わず反則!と突っ込みたくなったものの、終盤で交わされる優子と刀城言耶の会話に感動させられ、これで良いといたしました。
女性にとっては刺激的で不快な描写もありご注意と言いたいところですが、こんな生き方をせざるを得なかった女性たちがいた…いることを知り、彼女たちの心情に触れることで感動とともに理解を深めることのできる作品として、読まれても良いかと思います。

はつえ
L7BVQMDY
No.4:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

幽女の如き怨むものの感想


 3つの時代に跨る奇怪な身投げ事件は過去に命を落とした幽女の仕業か・・・? 遊郭を舞台におおよそ人間の仕業とは思えぬ不可思議な出来事に刀城言耶が下す解釈とは・・・。

いままでの刀城言耶シリーズとは打って変わって、派手な多重解決や意外な真相は無いが遊郭に纏わる怪談話に合理的な解釈を与えつつ、整合性のとれた結末を迎える様は流石三津田信三の一言。 ホラーの中にミステリアスを秘めた秀作中の秀作。

りーり
9EDFH0HC
No.3:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

一つの真実を起点に鮮やかに解決

刀城言耶シリーズ第6弾の舞台は遊廓。戦前、戦中、戦後と3つの時代にわたり、3つずつ起こった合わせて9つの身投げの真相を追います。第1部の主人公は花魁。正直読んでいて辛くて可愛そうです。第2部は遊廓の女将が、第3部は作家が、それぞれ主人公。そして第4部で刀城言耶がようやく登場。身投げは呪いなのか、殺人なのか。たった一つの真実を起点に鮮やかに解決!実はシリーズで一番見事かも、と思うくらい、良かったです。

タッキー
KURC2DIQ
No.2:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

所謂「本格」とは少し趣きが異なるも、文句なしに面白かったです

とある遊郭で、戦前・戦中・戦後の三つの時代にそれぞれ三度、延べ九度にも渡り発生した連続身投げ事件。
それは遊郭に人知れず潜むという「遊女」ならぬ「幽女」の仕業なのか……
女の苦界、遊郭という異色の場を舞台とした壮大なホラーミステリー。

物語は13歳(当時は数えですので、現在で言えば11,2歳でしょうか)で遊郭に売られた少女を中心に、戦前は彼女の視点、戦中は遊郭の女将の視点、戦後は事件の謎を追う作家の視点でそれぞれ当時発生した身投げ事件に向き合いながら物語が進んでいき、最終章が探偵による謎解きとなる四部構成の大作です。
奉公人の少年を中心に描かれていた同シリーズの『首無しの如き祟るもの』の遊女の少女版のような作品、という捉え方も出来るかもしれません。

序章は身売りした少女の日記による独白という形で、遊郭での生活が描かれるのですが、100ページ以上進んでも最初の事件も起こらないどころか、ミステリの雰囲気すらなく「あれ?自分なんの小説読んでるんだっけ……」とすら思えてきます。
しかし決して退屈というわけではなく、遊女の生活と心情がリアルに描かれた物語に、生々しくも大変惹かれ、読み進める手が止まりません。
章が進むと前述したとおり、時代も物語の語り手も換わっていくのですが、終始ストーリーの魅力は衰えず、長大ながら一気に読み終えてしまえる面白さでした。

扱っているものの題材が題材のため、必然的にエログロ描写も含まれ、人によっては苦手なシーンなどもあるかもしれませんが、非常に完成度が高い小説だと感じました。
ただし、それは物語そのものの評価で、推理小説として期待すると物足りなさや不満はやや生じるかもしれません。



▼以下、ネタバレ感想

※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[]ログインはこちら

マリオネットK
UIU36MHZ
No.1:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

幽女の如き怨むものの感想

3年ぶりの刀城シリーズ長編第6作の舞台は「遊郭」!戦前、戦中、戦後と3度身投げする花魁たち。彼女たちを身投げさせたのは郭に昔から伝わる「幽女」の仕業なのか?第一部は初代緋桜の壮絶な花魁としての日々がリアルに描かれる一つの小説として愉しめ、第二部、第三部では次第にミステリ小説として変貌していき、最後の第四部でこれまで隠されていた思わずあっとする一つの真実が明かされこの壮大な花魁物語の悲しくも切ない真相が一気に明らかにされます!小説として怪談として本格ミステリとして一級品!鳥肌立ちました!

ジャム
RXFFIEA1
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.27:
(4pt)

今回の刀城言耶は元気がない

刀城言耶シリーズで短編物を除くと唯一読んでいなかった。
本の紹介を読んでもあまり惹かれなかったという好みだけの理由だったけど、同じ作者の別シリーズ「白魔の搭」の解説のなかで、「幽女の如き怨むもの」がシリーズ中で最も巧緻と書かれていたのが気になり手に取った。
読み終わった感想としては、物語としては面白く最後まで飽きさせないところが流石だと思うけど、刀城言耶ファンとしては、彼が現場に登場して事件に巻き込まれながら謎解きをするのではなく、過去の事件の解釈を行うだけというのが寂しかった。
そのためか、彼の推理も冴え渡った感じがなく、一部はおざなりな気もして、元気がない。
肝心の幽女が、タイトルにまでなっているわりに、わき役どころかエキストラ、いや舞台装置程度の存在でしかなく肩透かしだったのが残念で、推理も冴えず元気がなかったのかなと思った。
でも、物語として面白かったのは確かだし、村田修氏のカバーイラストが素晴らしいので星は4つです。
幽女の如き怨むもの (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:幽女の如き怨むもの (講談社文庫)より
4062930943
No.26:
(5pt)

作家に騙されるのが好きな人におすすめ

一章は新造の花魁の一人称で書かれていて廓の世界観とあわせてとても引き込まれた。二章は女将の立場で、三章は小説家の立場でだんだん徐々につまらなくなって、あれあれ息切れしてきたなーと思ったが、四章の解決編を読んでなるほどーと感心した。
自分は、推理小説で謎を解くよりも、作者に騙される方が好きなので、そういう人はとても楽しめると思います。
幽女の気配も怖くて怪奇ものとしても楽しめた。
幽女の如き怨むもの (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:幽女の如き怨むもの (講談社文庫)より
4062930943
No.25:
(5pt)

歴史を感じさせる作品

最初はレビューを読んで不安でしたが、トントンと読むことが出来たし、その後でこことここが伏線だったのか!など面白い箇所も多くて2度目に読んでもまた楽しめました。
歴史小説のような感覚でも読めるので、設定も楽しみたいなら読んで見る価値はあり!
幽女の如き怨むもの (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:幽女の如き怨むもの (講談社文庫)より
4062930943
No.24:
(3pt)

シリーズ屈指の怪作

一人の遊女の波乱万丈の人生を描いたフィクションとしてならバツグンに面白いんだが、惜しむらくはミステリとしても怪談としても破綻してるんですよ本作・・・。
そら「幽霊(死人)よりも怖いのは生きてる人間である」なる現実論を、物語的に体現しちゃってる作品だからして、より遊女たちの苦労が読者の心に染みいるなる本末転倒ぶり(苦笑
次作の、久方ぶりにミステリとしても怪談としても傑作と相成った{碆霊の如き祀るもの}が刊行されるまでだいぶ間があったのも、本作品の反省ゆえにではないかと勘繰ってます、ハイ。
個人的には、シリーズ中で佳作未満の労作と結論させていただきます(礼
幽女の如き怨むもの (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:幽女の如き怨むもの (講談社文庫)より
4062930943
No.23:
(5pt)

ミステリだがホラーとしても面白い。

遊郭という変わった舞台で戦前・戦中・戦後と三つの時代に渡って起こる身投げの謎。
人為的な殺人事件か、はたまた幽女がおこす怪異によるものか。。。
単純に読み物としても秀逸です。
表紙の印象は取っつきにくいですが、読んでみると面白くてスラスラと読める。夢中であっという間に読み終わってしまいました。
幽女の如き怨むもの (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:幽女の如き怨むもの (講談社文庫)より
4062930943



その他、Amazon書評・レビューが 27件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク