密室の如き籠るもの
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点5.80pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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このシリーズの特徴…面白さ…は刀城言耶が小説家という設定であることだとつくづく感じさせられました。つまるところ、謎が解明されなくても真犯人がだれであっても構わないし、トリックが真実である必要もないのです。登場人物がそれで良しとすれば小説家刀城言耶の役割りはおしまいです。読書がそこで納得すれば作品自体もおわるのですが、三津田氏はちゃんと種明かし?という、魅力的なおまけをつけてくれたりします。それとて真実かどうか…。最後は読書が良しとして、完結となるわけですね。真実は闇のなかなんて、人生そのものです。 | ||||
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最後のメインタイトルの分類化の紹介は面白かったです.ミステリーの講義があったら,こんな感じになるのでしょうかね. | ||||
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刀城言耶シリーズ初中短編集!長編に比べるとやや物足りなさはあったものの、刀城と編集者の祖父江偲との絡みが良かった(笑)また、4編の中ではやはり中編の「密室」が密室抗議やこっくりさんなどの雰囲気、相変わらずのどんでん返しの真相(密室トリックもなかなか盲点をついてたし)などでもっとも読ませてくれた。 | ||||
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中編を1本含む短篇集という事で、ある程度は仕方のない事だと思うが、 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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良く拝読しておりますが、このシリーズは私には読みづらく、最後まで読めませんでした。 | ||||
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凶器消失、建物消失、アリバイ崩し、密室と様々なトリックが楽しめる中短編集。 自分は長編のみっちりとおどろおどろしさが詰め込まれた作品群の方が好きではあるが、本書もなかなか面白い。 まあ、最初の3作品は長編にするには厳しい題材だと思うので、短編で〇。 まず背景をねっとり書いて事件がなかなか起こらない(笑)いつもの刀城言耶ものに比べると、初めての人にはとっつきやすいかも。 その分ゾクゾク感が薄れるが。 ただ、やはり中編の表題作の方が面白い。 刀城言耶ものは推理と謎が解明できないホラーとの融合具合がちょうどいい塩梅で自分は好きなんだが、その持ち味(特にホラー部分)が短編ではあまり生きてこない。 長編の新作を待ってますよ、三津田先生。 | ||||
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母へのプレゼントに購入しました。 発送も早くて驚きました。 ありがとうございました‼ | ||||
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表題作となっている「密室の如き籠るもの」が、4編の中で一番長いし、筆者も作品中に密室談義(ほら、カーや乱歩が分類している)を入れたりして、力を入れて書いているのは分かるが残念ながら面白くない。 それよりも「迷家の如き動くもの」が一番良かったと思う。 『迷家(まよいが)』というと、遠野物語に出てくるメルヘンチックなお伽噺を思い出す。 村人が山の中で迷っていると、やがて一軒の家を見つける。立派な屋敷で、庭には花が咲き乱れ、牛小屋も馬屋もあるが、なぜか人の気配がしない。もしや山男の家かも、と怖くなった村人は、あわてて逃げ出し、ふもとの村までたどり着くことができた。 その家から逃げ出すとき、村人はお椀を一つだけ持ち出していた。これで米を計ると、不思議な事に、いつまでたっても米びつが空にならなかった。 ああ、ため息が出るような美しい民話です。でも、三津田信三の『迷家』は、怖ろしい。人を誘い込んで、家の中に入れ、喰ってしまうのだ。 怖かったなぁ。もう一人で登山なんかできないね。最後に、探偵役の刀城言耶の解釈で、一応解決する。日本アルプスで、地震多発地帯の山小屋の話だから、そういう考え方もできるだろう。 ただ、山登りしていて、予定より時間がかかり、宿泊地にたどり着く前に日が暮れてきたらそんな時、半分朽ちかけた小屋が現れたら中に入るより、野宿した方がいいと思わせるお話です。 | ||||
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これまでにこのシリーズは3作読んだが、いずれも長編だった。それゆえに古い歴史とおどろおどろしい雰囲気を持つ地方の描写、そしてそこで起きる事件に入り込んで行けた。今回は短編集ということで、どうかな、と思ったのだが、これが案外良かった。 「首切の如き裂くもの」では、刀城は直接事件現場には関わらない。その代わり、編集者から話を振られて、推理を行うことになる。 「迷家の如き動くもの」では、刀城は実際にその場に居合わせる。山の中で起きる不思議。「動く家」という不思議さが、怪奇現象の雰囲気も醸し出していて良かった。 「隙間の如き覗くもの」では、隙間に何かを見てしまう家系に生まれた女性の体験から始まる。これも良かった。刀城は、だいぶ後から登場する。やはり編集者と共にだ。だから、直接事件には関わっていない。どうやら、瀬戸内海であった「鳥人の儀」にまつわる事件に関わり、帰ってきたばかりの様子の刀城。私はその作品をまだ読んでいないが、読んでみたいと思った。 そしてやや長い「密室の如き籠るもの」。これが一番長く、物語も何とも言えない不気味さから始まることから、作品世界を堪能できるかと思う。 刀城の経歴については、その都度物語の中で簡単に説明されているのだが、今度はいつか、刀城のお父さんの活躍も読んでみたいと感じた。そして、刀城と父親の親子の葛藤を実際に物語で読んでみたいとも思った。 | ||||
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