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(短編集)

密室の如き籠るもの



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密室の如き籠るものの評価: 5.80/10点 レビュー 5件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.80pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全3件 1~3 1/1ページ
No.3:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

密室の如き籠るものの感想

このシリーズの特徴…面白さ…は刀城言耶が小説家という設定であることだとつくづく感じさせられました。つまるところ、謎が解明されなくても真犯人がだれであっても構わないし、トリックが真実である必要もないのです。登場人物がそれで良しとすれば小説家刀城言耶の役割りはおしまいです。読書がそこで納得すれば作品自体もおわるのですが、三津田氏はちゃんと種明かし?という、魅力的なおまけをつけてくれたりします。それとて真実かどうか…。最後は読書が良しとして、完結となるわけですね。真実は闇のなかなんて、人生そのものです。
この作品は少し前に読んだのですが、シリーズ次作を読もうと思っておりますので、感想を記しておきました、

はつえ
L7BVQMDY
No.2:
(5pt)

密室の如き籠るものの感想


 刀城言耶シリーズの5作目であり初の短編集。 表題作含め四編が納められている、中編である表題作以外はかなり短めで過去のシリーズ作品の雰囲気とは一線を画す。 シリーズ読者なら読んで損は無いし、読まずに先に進んでも差し障りのないような作品。★は5つ。

▼以下、ネタバレ感想

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りーり
9EDFH0HC
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

密室の如き籠るものの感想

中編を1本含む短篇集という事で、ある程度は仕方のない事だと思うが、
やはり、舞台となる閉鎖された村や家に受け継がれる言い伝え等、事件の背景となるものであるとか、歪な人間関係を描き切れていない様に思う。
このシリーズの場合、非現実的とすら思える事象を現実的な解釈に結びつけ回収する訳で、そこに強引だったり、腑に落ちない点が多くなるのもある程度やむを得ない。
そんな足りない部分を補って余りあるのが、作品が織りなす禍々しい雰囲気だと思っているので、やはりこのシリーズは舞台設定こそが命。
翼をもぎ取られた・・・という印象が拭えない。

なら表題作の中編は、それなりに読めるのかというと決してそうではなかった。
その約3分の1を要して、「こっくりさん」と「密室の分類」に纏わる蘊蓄が語られる。
「こっくりさん」はまだいいとして、三津田氏の作品で長々と「密室講義」は読みたくなかったなぁ。
冗長感が半端なかったが、それ以上に違和感ありありだった。
また、短編3作では見られなかった、言耶の一人ツッコミ一人ボケ推理がまた・・・これは中長編でのお約束なのだろうか。
思うのだが、全部自分で推理して否定してまた推理して・・・だから彼の推理には、テンポがない、切れがないのではないだろうか。
名探偵でない事は自覚しているようだが・・・
シリーズを通してワトソン役に抜擢させても違和感のない登場人物が何人かいるのに何故配置しないのだろう。
不思議でならない。

梁山泊
MTNH2G0O

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