蛇棺葬



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初公開日(参考)2003年09月
分類

長編小説

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蛇棺葬 (講談社文庫)

2013年10月16日 蛇棺葬 (講談社文庫)

幼い頃、引き取られた百巳家で蛇神を祀る奇習と怪異の只中に“私”は過ごす。成長した“私”は訳あって再びその地を訪れる。開かずの離れ“百蛇堂”での葬送百儀礼で何が起こるのか?もうひとつの怪異長編『百蛇堂 怪談作家の語る話』へと繋がるホラー&ミステリ長編。著者の創る謎と怪異の世界。全面改稿版。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt

蛇棺葬の総合評価:6.44/10点レビュー 18件。Dランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(4pt)

これ単独ではただの暗くて気持ち悪いホラー作品

実質的に上下巻の上巻にあたる今作。
完結編に相当する『百蛇堂 怪談作家の語る話』の作中作という位置づけでもあります。
つまりこちらだけ読んだのでは多くの謎が残されたままなのですが、「ホラー作品」として読めば一応こちらだけでも完結しているとも言えます。

内容としては、駆け落ちのような形で家を出たはいいけれど、結局今度は出戻りのような形で田舎の旧家である実家に戻った父に連れられた主人公が、そこでさまざまな不可解な恐怖体験をするのといった話ですが、しかしオカルト的な受難よりむしろ主人公が大人たちに直接的なものから遠まわしなものまでいろいろ虐待を受けて幼少期を過ごす、なんともジメジメとした話という印象が強く、主人公の性格も境遇的に当然といえば当然ですが控えめで暗く、正直面白くなかったです。

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マリオネットK
UIU36MHZ
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未読の方はご注意ください

No.17:
(4pt)

「凶宅」を読んでこちらが前日譚だったと知ったので

先日「凶宅」を読み、他の方のレビューからこの「蛇棺葬」と「百蛇堂」を先に読まないといけなかったのを知りました。「凶宅」は確かに何かよくわからない部分が残ってしまったという読後感で、今回こちらを読んで”過去にこういうことが起きていて、他にもいろいろいわくがある土地だったんだ”ということがわかり、少し腑に落ちた気がします。

ただここへきて、ひょっとして三津田氏の作品は好みじゃないかもしれない・・と思い始めました。スティーヴン・キングの時と似ています。確かに怖い、ぞっとするほどおぞましい、よくこんな話を思いつくなと思うほどよく考え練られている、最初はその怖さ、話の奇抜さに夢中になるのですが、これでもか、まいったかというような毒々しさや盛り上げ方がだんだんと作為的に感じるようになり、鼻についてくるのです。キングの場合は5冊ほど読んでそのドギツサに飽きてしまいました。
たとえば平居貞一氏の静かにじわじわ迫ってくるような怖さ、英国怪奇小説の上品とも言える香り高い恐怖などからは遠く、むやみやたらと話を盛り上げようとしているというか。

力作には違いないと思います。「百蛇堂」は続けて読むつもりです。そして「凶宅」もその後で再度読み返してみようかと。そうしたら全体像が見えてくるでしょうか。
蛇棺葬 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:蛇棺葬 (講談社ノベルス)より
4061823140
No.16:
(2pt)

刀城言耶シリーズファンとしては、、、

残念ながら、驚くほど合いませんでした。
本当に三津田作品なのかと疑うレベル。
どうしてこれほど合わないのか気になるので、一応続きの百蛇堂も読んではみますが、かなり不安。
民俗学的に葬儀のしきたりなどは興味深く読めましたが、理不尽な怖さとか因縁というと他著者のぼぎわんが来るシリーズの方がよほど怖いと感じました。
黒面の狐という新しいシリーズを先日読み終えたばかりですが、そちらは続きを早く読みたくなりましたので、三津田信三の進化過程を今回垣間見ているんだということで心を落ち着けます。
蛇棺葬 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:蛇棺葬 (講談社ノベルス)より
4061823140
No.15:
(4pt)

合わなかったです

レビューを読んで購入しましたが、わたしには語り口が冗長に感じられて入り込めませんでした。残念。
蛇棺葬 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:蛇棺葬 (講談社ノベルス)より
4061823140
No.14:
(3pt)

降参!

三津田信三さんという怪奇小説作家がいるらしいと知って、読んでみました。「頭三会」絡みの「家」三部作は、小野不由美さんの『残穢』には遠く及ばないなあと思いつつも、何とか読み切りました―でも、またもう一度読もうとまではまったく思えませんでした。そして本作に取り掛かりました。しかし、78ページで遂に力尽きました。よってあとの258ページは目を通してもいません。
小学生の時に平井呈一先生訳の小泉八雲の『怪談』を読んで以来、半世紀以上にわたって古今東西の怪談・怪奇小説を読んできました。後半は馬鹿馬鹿しい怪物ものになるスティーヴン・キングの『霧』も、大時代でくたびれるポオ小説全集(創元推理文庫)も、一応は読みました…どちらも手元に置く価値を感じられず手放したけれど…。しかし、あまりの冗長さに途中で断念したのは本作が初めてでした。「怪談・怪奇小説さえ読んでいればとりあえず最高に幸せ」というこの私が、読み進められなかったのです。全部を読んでいないので、内容について評価する資格はありません。よって星は3つにしました。あくまでそういう意味合いの3つです。
この世には他に、すばらしい怪談・怪奇小説が山のようにあります。怪奇愛好家諸氏は、貴重な人生の読書時間を有効に使い、他の本当に優れた作品を熟読玩味して頂きたい。
蛇棺葬 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:蛇棺葬 (講談社ノベルス)より
4061823140
No.13:
(5pt)

『百蛇堂 怪談作家の語る話』に繋がる作中作です

五歳になった私は父に連れられ、その実家である百巳家へとやってきた。……やがて年老いた祖母が急死し、百巳家に伝わる葬送百儀礼が執り行われることになった。だがその最中、喪主として百蛇堂にこもった父が、密室状態の堂内から忽然と姿を消してしまったのだ……。
 ……それから三十年近くが過ぎ、義母を看取るために私は再び百巳家へと戻ってきた。そして私は、かつての父と同じように、義母の遺体とともに百蛇堂にこもることになったのだが……

 『』、『』に続く<三津田信三シリーズ>の作品ですが、本書に”三津田信三”は登場せず、”私”の体験談を綴ったものとなっています。『』に続く作中作の位置づけとなっており、作品に密接な関わりを持つので、必ず本書から通読するようご注意ください。

 さて、作品の内容は「前話 百巳家の日々」と題された幼少期の思い出と、年を経て百巳家に帰還した際の葬送の顛末を描いた「後話 百巳家の葬送」の二部構成となっています。
 前半の「前話 百巳家の日々」は、絶大な権力を持つ百巳家を中心とした田舎の村落の何とも言えぬねっとりとした空気感、百巳家にまつわる気味の悪い風習の数々、そして絶対に上ってはならないという百々山にまつわるエピソード。これらを重厚に記述することで、その後の物語のホラーとしての”土台”を構築している印象です。そして中心となるのは、百巳家の中にあって最大の禁忌とされている百蛇堂。“私”がそこに迷い込んで恐るべきものに遭遇する場面の恐怖は特筆ものですし、密室状況からの父親の消失という怪事件は、直接的な恐怖を与えるものではないとはいえ、百蛇堂という“場”の忌まわしさを印象づけるに十分なエピソードです。
 後半の「後話 百巳家の葬送」では、百巳家を離れて成長した“私”が、三十年近くの時を経て再び百巳家を訪れることになります。”私”が大人になっているぶん怖さ自体は薄まっているように感じられますが、“私”自身が喪主として百蛇堂にこもる段階になるとさすがに恐怖を禁じ得ません。義母の遺体とともに百蛇堂で一晩を過ごすというだけでも壮絶ですが、そこにかつての“私”自身の恐怖体験と父親の消失事件がオーバーラップすることで、読者の感じる恐怖も実に凄まじいものになっています。そして、再び不可解な消失事件が発生するのですが……。

 文庫版である本書はノベルス版と違い、謎解き要素が削除されており一種の“実話怪談”として完結しています。いずれにしても、本書単独でも楽しめるとはいえ、『』と併せて読むべき作品です。
蛇棺葬 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:蛇棺葬 (講談社ノベルス)より
4061823140



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