柳広司(やなぎこうじ)の作品一覧

ある日、暴漢に襲われた“ぼく”を救ってくれた風変りな人々。

この物語の主人公は沖縄である 沖縄からの風が「真」をはこんでくれる―― 戦後、日本は二つの国に分断されていた。

罪は捜すな、仕立て上げろ 1925年、治安維持法成立。

野望と陰謀が交錯する満州の人工都市新京。この映画の都は「幻影城市」と呼ばれた。

扇屋「俵屋」の養子となった伊年は、醍醐の花見や、出雲阿国の舞台、南蛮貿易の輸入品から意匠を貪り、絵付けした扇は評判を増す。

「狼王ロボ」の異名を持つ巨大狼を追跡中の老人が、喉を裂かれて殺された。

華族に生まれ陸軍中将の妻となった顕子は、退屈な生活に惓んでいた。

人を守るとはどういうことなのか? 知力、体力、先読み能力。

「昼の関東軍、夜の甘粕」1942――野望と陰謀が交錯する満州・新京。

大日本帝国陸軍内にスパイ養成組織“D機関”を作り上げ、異能の精鋭たちを統べる元締め、結城中佐。

鮮やかな論理と、その論理から溢れ滲み出す怪異。

ロシア人の血を引く子爵・麻倉清彬は、殺人容疑をかけられた親友・多岐川嘉人に上野のカフェーに呼び出される。

ある事件をきっかけに警察官を辞めた元SPの冬木安奈。

結城中佐率いる異能のスパイ組織“D機関”の暗躍の陰で、もう一つの諜報組織“風機関”が設立された。

父は虎になった―。そんなこと、簡単に信じられるものではない。

結城中佐の発案で陸軍内に極秘裏に設立されたスパイ養成学校“D機関”。「死ぬな、殺すな、とらわれるな」。

ひょんなことから、英語の先生の家で書生として暮らすことになった探偵小説好きの少年。癇癪もちで、世間知らず。

黄金が溢れる島ジパングで、大冒険の末、黄金を捨てることで莫大な黄金を手に入れた―。囚人たちが退屈に苦しむジェノヴァの牢。

インタビューに訪れた新聞記者の“わたし”にシートン氏が語った驚くべき事件の数々。

戦時中に消息を絶った知人の情報を得るため巣鴨プリズンを訪れた私立探偵のフェアフィールドは、調査の交換条件として、囚人・貴島悟の記憶を取り戻す任務を命じられる。

ロンドン留学中の夏目漱石が心を病み、自分をシャーロック・ホームズだと思い込む。

聖フランシスコ・ザビエル。日本にキリスト教を伝えたその人の首が、あるはずのない鹿児島で発見されたという。

ペルシア戦争で勝利をおさめ、民主制とパルテノン神殿の完成によって、アテナイが栄華を極めた紀元前五世紀。

1945年8月、砂漠の町ロスアラモス。

一八三五年、奇怪な生物が暮らす悪魔の島・ガラパゴス諸島に、英国船ビーグル号の乗員十一名が上陸した。

哲人ソクラテスとクリトンが、ある祝宴に招かれた翌朝。宴席にいた貴族の青年が、広場の中心で奇妙な死を遂げた。

ペロポネソス諸国との戦争をきっかけに、アテナイは衰微の暗雲に覆われつつあった。そんななか、奇妙な事件が連続して発生する。

「坊っちゃん」の裏に浮かぶもう一つの物語。 東京に帰った「坊っちゃん」は、山嵐に赤シャツの自殺を知らされ、再び松山へ。

1873年、オスマン・トルコの辺境、ヒッサルリクの丘。

ペルシア戦争で勝利をおさめ、民主制とパルテノン神殿の完成によって、アテナイが栄華を極めた紀元前五世紀。