風神雷神
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風神雷神の総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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原田マハ版「風神雷神 Jupiter,Aeolus」との読み比べでわかる謎の絵師・俵屋宗達の作家ならではの宗達論。原田版は歴史青春小説なのに対し、柳版は本格的歴史小説といえるか。 | ||||
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これは軽ーい小説で腰を入れて読むと馬鹿を見ます。旅行に行く飛行機の中で読んで機内に捨てて行くぐらいがちょうどいい(実際そうしました)。 俵屋宗達を読みたいなら 柳広司の「風神雷神」が天地人の地、辻邦生の「嵯峨野明月記」が圧倒的に素晴らしく天地人の天。 | ||||
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下巻から、絵師として成熟期を迎えた俵屋宗達の活躍が描かれます。芸術という分野から、慶長、元和、寛永という時代を覗き見ることができたのはとても面白かったです。作中で、現代も名高い「松島図」「舞楽図」「養源院杉戸図」などが次々登場します。水墨画など違った方面からも貪欲に技法を取り入れる一方で、平安の王朝文化からの技も融合させる。形は違えど新たな価値の創造の手法は現代においても変わることがないと思いました。また、古今に伝わる秘蔵の絵を次々と模写し取り入れていく描写が多々出てきます。ものすごい量の情報が下地になって優れた作品が生まれるのも理にかなっていると思いました。絵の天才であるがゆえに「過集中」などの特性があったこと(あるいはサヴァン症候群のような)も十分にあり得ることだろうと思いました。謎多き俵屋宗達を様々な史実や人物群像の中から描ききっていて、小説として見ごたえがありました。 | ||||
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まだ上巻ですが、歴史小説としてめちゃめちゃ面白い、俵屋宗達の物語です。江戸と戦国時代の間、慶長という時代の中を歩いてる気分になります。それは、俵屋宗達の扇から、出雲阿国のかぶきをどりから、本阿弥光悦の書から時代の空気感や人々の暮らしや思いが再現されているからです。あぁ、こんな時代なんだなとつくづく歴史の面白さや醍醐味を味わえました。柳さんの短くリズムある文章は傑作ミステリーの「ジョーカーゲーム」からさらに冴えに冴えわたっています。宗達は、絵のこととなると寝食をわすれて「過集中」します。また、平家納経の絵巻を見た際に絵から音を感じる「共感覚」という特異な感覚をもっています。宗達という人物の天才性と発達の特性という部分まで書き込んでいることに驚きました。ミステリー由来の緻密さが随所に生きていることは見逃せません。 また、現代的な感覚から慶長年間の様相を捉えていています。「出雲阿国は時代のファッションリーダー」「慶長年間の京はバブル景気」分析も端的で正鵠を射ています。こうやってよい本と出会えると本当に嬉しくなります。 | ||||
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小説とは思えないくらい登場人物の魅力や描写が単調で、読み続けられなかった。他の作品は面白いから残念でした。 | ||||
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時代小説をあまり読まない方にもお薦め出来るほどすらすらと読めます。 作者の主人公への愛をひしひしと感じつつ読み進めました。 | ||||
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