ロマンス

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種別
長編
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1
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8
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あらすじ

2011年03月31日 ロマンス

ロシア人の血を引く子爵・麻倉清彬は、殺人容疑をかけられた親友・多岐川嘉人に上野のカフェーに呼び出される。それが全ての事件のはじまりだった。華族社会で起きた殺人事件と共産主義活動家の摘発。そして、禁断の恋…。退廃と享楽に彩られた帝都の華族社会で混血の子爵・麻倉清彬が辿りついた衝撃の真実。(「BOOK」データベースより)

評判

ロマンスの評価:

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ロマンスの総合評価:

7.85/10点 レビュー 13件。

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No.13
(4pt)

華族 清彬は、母親がロシア人。血が汚れると言われ、

華族という存在があった時代があった。
華族を視点として、描くと 全く違った歴史を紡ぐ。

ロシア人を母親にもつ華族。清彬。
いわゆる血が汚れると言われた。
パリで生活したので、6ケ国語が話せ、射撃の名手。
華族にもかかわらず、軍に仕官している嘉人。
清彬と嘉人。嘉人には、妹 万里子がいた。
清彬は、万里子が好きで、万里子も好きだったが、
万里子の父親から、血の問題として、
付き合うことを否定されたのだ。それを清彬は守った。
華族の持つ地位の不安定さから来て、
その存在を疑ってしまう弱さがある。
華族は、天皇を守る存在であるが、
華族から、天皇制を否定する共産党支持者が生まれる。
いわゆる アカに協力する華族も登場する。

嘉人の軍隊においての天皇を尊敬していないことに
軍自体に失望する。
殺人事件から始まり、万里子が拘留されることで、
一体何が問われているのかが見えてくる。
ロマンス (文春文庫) Amazon書評・レビュー: ロマンス (文春文庫)より
4167838869
No.12
(4pt)

華族 清彬は、母親がロシア人。血が汚れると言われ、

華族という存在があった時代があった。
華族を視点として、描くと 全く違った歴史を紡ぐ。

ロシア人を母親にもつ華族。清彬。
いわゆる血が汚れると言われた。
パリで生活したので、6ケ国語が話せ、射撃の名手。
華族にもかかわらず、軍に仕官している嘉人。
清彬と嘉人。嘉人には、妹 万里子がいた。
清彬は、万里子が好きで、万里子も好きだったが、
万里子の父親から、血の問題として、
付き合うことを否定されたのだ。それを清彬は守った。
華族の持つ地位の不安定さから来て、
その存在を疑ってしまう弱さがある。
華族は、天皇を守る存在であるが、
華族から、天皇制を否定する共産党支持者が生まれる。
いわゆる アカに協力する華族も登場する。

嘉人の軍隊においての天皇を尊敬していないことに
軍自体に失望する。
殺人事件から始まり、万里子が拘留されることで、
一体何が問われているのかが見えてくる。
ロマンス Amazon書評・レビュー: ロマンスより
4163317503
No.11
(4pt)

昭和初期、若き華族の葛藤を描いた文学

柳広司氏の作品は初読です。柳氏といえば「ジョーカー・ゲーム」のシリーズが有名で、そちらがスパイもののミステリ・エンタメ小説で、この「ロマンス」はちょっと違う作風らしいというくらいの前知識しかありませんでした。そのためか読み終わった後で、この小説は一般文学、純文学に入るのではと感じました。
主人公が若き華族の子爵様で、心に秘めた幼馴染の愛する女性がいて、けれどその女性は天皇の側室に望まれている、そしてその兄は親友で・・というあたりの設定から、なんとなく三島由紀夫の最後の作品で映画化もされた「春の雪」を思い出しました。

主人公は両親が住んでいたパリで生まれ育ちました。その両親はフランス滞在が長くあちらで自由奔放な生活を送った末に自動車事故で死亡してしまったという設定です。このあたり、大正12年にフランスで起きた北白川宮様と朝香宮様の自動車事故を思い出させます。この事故で北白川宮様は死亡、朝香宮様は看病に渡仏された妃様とフランスに長期滞在することになり、あちらの生活や文化になじまれたとか。このあたりの史実を、柳氏は参考にされたのかもしれません。他のレビューアさんが書いていらっしゃいますが、主人公の後見人的な存在である周防老人も、西園寺公望公爵を思わせます。また、世間からも何もせず贅沢していると批判されていた華族階級の中で、自分たちの恵まれた境遇に疑問を抱き、共産主義に共鳴して逮捕された若い華族たちがいたこと、逮捕された中で最後まで黙秘を貫き通した岩倉家の靖子様は、主人公が思いを寄せる万里子のようです。
柳氏は昭和初期あたりの時代がお得意なようですが、このあたり、史実をよく調べておられると思います。2・26事件前夜の重苦しい雰囲気がよく出ていますし。
主人公にはロシア人の血が4分の1入っていて、それは華族として純粋な血ではないとみなされていたようです。外国人とのハーフがもてはやされる現在から見るとちょっとびっくりしますが。そのあたりも当事は国粋主義だったのでしょうか。

ミステリを期待されると違和感があると思いますが、昭和初期を背景に、華族の若者の青春と葛藤を描いた小説として読めばなかなかのものだと思います。順番は逆になりますが、これから「ジョーカー・ゲーム」シリーズを読んでみたいです。
ロマンス (文春文庫) Amazon書評・レビュー: ロマンス (文春文庫)より
4167838869
No.10
(4pt)

昭和初期、若き華族の葛藤を描いた文学

柳広司氏の作品は初読です。柳氏といえば「ジョーカー・ゲーム」のシリーズが有名で、そちらがスパイもののミステリ・エンタメ小説で、この「ロマンス」はちょっと違う作風らしいというくらいの前知識しかありませんでした。そのためか読み終わった後で、この小説は一般文学、純文学に入るのではと感じました。
主人公が若き華族の子爵様で、心に秘めた幼馴染の愛する女性がいて、けれどその女性は天皇の側室に望まれている、そしてその兄は親友で・・というあたりの設定から、なんとなく三島由紀夫の最後の作品で映画化もされた「春の雪」を思い出しました。

主人公は両親が住んでいたパリで生まれ育ちました。その両親はフランス滞在が長くあちらで自由奔放な生活を送った末に自動車事故で死亡してしまったという設定です。このあたり、大正12年にフランスで起きた北白川宮様と朝香宮様の自動車事故を思い出させます。この事故で北白川宮様は死亡、朝香宮様は看病に渡仏された妃様とフランスに長期滞在することになり、あちらの生活や文化になじまれたとか。このあたりの史実を、柳氏は参考にされたのかもしれません。他のレビューアさんが書いていらっしゃいますが、主人公の後見人的な存在である周防老人も、西園寺公望公爵を思わせます。また、世間からも何もせず贅沢していると批判されていた華族階級の中で、自分たちの恵まれた境遇に疑問を抱き、共産主義に共鳴して逮捕された若い華族たちがいたこと、逮捕された中で最後まで黙秘を貫き通した岩倉家の靖子様は、主人公が思いを寄せる万里子のようです。
柳氏は昭和初期あたりの時代がお得意なようですが、このあたり、史実をよく調べておられると思います。2・26事件前夜の重苦しい雰囲気がよく出ていますし。
主人公にはロシア人の血が4分の1入っていて、それは華族として純粋な血ではないとみなされていたようです。外国人とのハーフがもてはやされる現在から見るとちょっとびっくりしますが。そのあたりも当事は国粋主義だったのでしょうか。

ミステリを期待されると違和感があると思いますが、昭和初期を背景に、華族の若者の青春と葛藤を描いた小説として読めばなかなかのものだと思います。順番は逆になりますが、これから「ジョーカー・ゲーム」シリーズを読んでみたいです。
ロマンス Amazon書評・レビュー: ロマンスより
4163317503
No.9
(5pt)

大満足です。

擦り傷やへたり・汚れ等もなく綺麗な状態で届いたので大満足です。
ロマンス (文春文庫) Amazon書評・レビュー: ロマンス (文春文庫)より
4167838869

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