新世界
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商品にも、配送にも問題ありませんでした。 | ||||
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史実を背景に架空の事件を挿入して筋書きを作るというトーキョー・ブリズンに似通った展開の話。 今回はマンハッタン計画を基にしてやっているが、歴史的事実の部分は面白いのでまあまあ読ませる。 全て架空の物語として構築するとこの作家の場合、文筆家として力量の無さが顕著に表れる為 ライトノベル級の酷さだったジョーカー・ゲームと比べればまだ救いがある。 小説は所詮虚構であるが読み手にそれを感じさせない技倆を持ち合わせない本は読んでいてシンドイ。 小松左京は部屋の中で百科事典を頼りに訪れた事の無い国を完全に描写してみせた。 船戸与一の小説からは諸外国、何処であろうとも現地に住んだ経験があるに違いないと思わせる程にその土地の臭いや温度まで伝って来る。 2氏と比べるのは酷かもしれないが・・・ | ||||
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原爆を開発したロスアラモス研究所を舞台にして、オッペンハイマー博士の友人が主人公のミステリ小説。 すごく読ませる文章で、ただの娯楽読書用としてもクオリティが高いが、戦争と原爆をテーマにして登場人物たちに語らせる内容は重く深く、考えさせられる。ネタバレになるのであまり書けないが、原爆投下直後のヒロシマ・ナガサキの様子が描かれている章があり、そこではひたすら暗澹とした気持ちになった。 子どもたちに読み継がせたい、すごく良い小説である。 | ||||
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柳さんのD機関シリーズを読み、面白かったこと、テーマも興味があり、読みました。アメリカの原爆開発チームの祝勝会での殺人事件の解決を軸にストーリーが進められます。 ミステリと謳っていますが、D機関シリーズほどのワクワク感がなく、ミステリとしてはイマイチでした。 ただ、原爆や戦争を振り返るきっかけとしては良く出来ており、原爆開発者たちの苦悩や歪みが良く描かれています。そこで描かれる被爆者の描写も生々しく、「はだしのゲン」や当時の被爆者写真を想起させるような内容です。これを読み、原子爆弾の文献や「はだしのゲン」を読み直し、原子爆弾はもちろん、原子力発電についても本当に人の手に負えるものなのかも考えさせられました。 犯人が原爆をソドムの天罰に例える箇所がありますが、当時の広島の写真を見返しても最近の東北巨大地震・津波と同等かそれ以上の被害であり、原爆が開発されるまでは神(自然)のみが起せた規模の災害です。それを人の手で起こせるところまで人の技術が発展してしまったとき、その「新世界」に対して人はどのように望むべきかを問題提起させる作品であると思います。 ミステリとしてはイマイチでしたが、原爆小説としては秀逸でしたので★4つを付けました。 | ||||
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原爆を開発したロスアラモス研究所が舞台であります。 はっきりいってミステリ部分はトホホ…なのですが、全編にわたって濃密に描かれるのは戦争によってもたらされる人間の狂気。正気なのは他の人々か、それとも犯人だったのか。終盤、ある登場人物が幻視するヒロシマのビジョンが圧巻です。 天才科学者揃いの登場人物たちの描き分けがいま一つだったり、原爆に関する科学方面の解説が難解だったり、唐突に数年後の時点から事件を振り返ったりで、読みづらさはかなりのものなのでその点は心して読んでください。 | ||||
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