聖フランシスコ・ザビエルの首
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過去に意識だけタイムスリップしてザビエルの身近な人に憑依。 | ||||
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日本にキリスト教を伝道したフランシスコ・ザビエルをテーマにした連作短編。 なぜか日本人ジャーナリスト(?)がザビエル周辺の人物に憑依してミステリー(すべて殺人事件)を解き明かす。 ただ、この主人公があまり人間的に魅力がないため共感を覚えにくい。 ミステリー自体も後半(より遠い過去)に行くほど質が下がる感じだ。 ザビエルに関して、最後にオチ(といっていいのか?)のエピソードがある。 ザビエルとイエズス会(軍事組織でもある)が布教の過程で何をやってきたのか描かないと、彼が背負う精神的重みが感じられないだろう。 同じ作者の『はじまりの島』 『黄金の灰』 の密度の濃さにはほど遠い。 はじまりの島 (創元推理文庫) | ||||
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大好きな柳さんですが、、、いまいち、、、、 ちょっと残念でした | ||||
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2004年に講談社ノベルスとして出た『聖フランシスコ・ザビエルの首』の改題・文庫化。 語り手である現代日本のライターが、ザビエルの生きている過去に意識だけ飛ばされ、殺人事件の謎を解くという話。4本を収める短編集。 ミステリとしては他愛もない。むしろ、設定の怪しさで読ませるような本だ。いったい誰がザビエルを題材にこんな話を考えつくだろう。 また、過去の世界の迷信深く信心深い人たちを相手に、語り手が快刀乱麻を断つがごとく謎を解決していくあたりに爽快感があった。 | ||||
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「はじまりの島」、「新世界」に続いて本作を読んだ。歴史上の人物の事蹟とミステリ的趣向・作者の思惟を巧みに組合わせた本シリーズは高水準にあると思う。だが、本作はレベルがやや落ちるか。本作の対象はザビエル。現代のフリーライタである主人公がザビエルと精神観応し、闇の中に現われる「ザビエルの首」に魅入られたかのように、過去にタイムスリップし、ザビエルの関係者に憑依した上で、4つの事件を解くという連作中編集。時代・舞台設定は以下で、ザビエルの年譜を基にしたようだ。 (1) 1599年 鹿児島 (2) 1542年 ゴア (3) 1533年 パリ (4) 1514年 ザビエル城(バスク地方) 趣向としては面白いが、上二作と比べると読後の充実感が希薄。ミステリ的興趣に乏しく、ライトノベルを読んでいる感がある。作者の意図としては「宗教上の教義と個人の罪悪感との交錯」を描きたかったのだと思うが、肝心の宗教観が画一的で読者に深く迫って来るものがない。「新世界」と比べて隔絶の感がある。全編を貫く糸も脆弱である。 「こういう状況を考えました」という単なる思い付きの域を出ず、作品としての練達度が不足している印象を受けた。 | ||||
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2004年に出版された歴史ミステリの連作集。 雑誌記者の主人公が、フランシスコ・ザビエルの首が日本で発見されるという事件をキッカケに、ザビエルが生きていた時代にタイムスリップし、しかも、ザビエル周辺の人の体に精神が乗り移り、そこで起きた殺人事件を解決していくというもの。 4章に分かれ、それぞれ、若干、タイムスリップする年代が異なることで、日本におけるザビエル、インドにおけるザビエル、パリのザビエルと、フランシスコ・ザビエルが神の戦士として、各地を回ることとなった経緯から、その死に至るまでのエピソードをうまく利用している。 もちろん、そのエピソードは史実を踏まえながらも、フィクションだけど、こういった歴史ミステリ好きの私には、楽しく読めた。 また、著者らしく、エンターテイメントとしても成立させながら、キリスト教、特にカトリックの教義と仏教、ヒンズー教など、さらにはプロテスタントとの教義の違い、宗教観の違いをうまく取り入れていて、宗教批判とは言わないまでも、あの2001年9月11日のテロなどの現代の「宗教戦争」についての主張も混ぜているところがいい。 軽い読み物なんだけど、いろいろ考えさせられる1冊だった。 | ||||
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