贋作『坊っちゃん』殺人事件
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.33pt |
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日本の文豪、夏目漱石の書いた超有名作である『坊っちゃん』の世界観と登場人物をそのままに、あの親譲りの無鉄砲でいつも損ばかりしている「坊っちゃん」が探偵役となり、殺人事件を解決するというユニークな作品。 | ||||
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先日「坊ちゃん」を読んだので、内容忘れないうちに本作を続けて読了。前半は文章といい、登場人物の行動といい、まんま続編を読んでいるかの様に楽しめました。中盤から後半はミステリー色が濃くなりますが、段々つじつま合わせが苦しくなったかな?。しかしながら、本家をかなり気に入った私としては、あの世界にもう一度帰れた気分だけで、かなり満足しました。ただミステリーとしては、ラストはあまり好みじゃ無いねぇ。途中の伏線も、回収仕切ったかどうか微妙だし。いっその事ミステリーにせず、作者には「続坊ちゃん」書いて欲しいなぁ。 | ||||
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親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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名作坊ちゃんの隣の推理小説。 名作の読み方を教わったような。 新しい世界を体験させてもらったような。 かつ、史実にも寄り添っているので、 リアルさが増しているとも思いました。 いいと思います | ||||
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震災復興をでっち上げ、ぼったくり男爵とあだなされる会長に乗って、日本政府も東京 オリンピックを強行。1年経って、汚職まみれで紛糾続きの国。 その東京オリンピックの街を脱出して、関西のK市に猫を連れて移住した、正義漢感の著者。 そのままでずっと居られたら好かったけれど、k市も地方国家。読みが甘かったかもね。 なるほど、現代のぼっちゃん。やることは漱石の『坊ちゃん』と似ている。改めて喝采。 しかし猫好きのくせに、猫の心知らず。猫が可哀そうだな。でも猫も現代の坊っちゃんを とうに見抜いているか。 | ||||
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夏目漱石『坊ちゃん』のその後を描いた、何と!ミステリ。オマージュと言っても良いたろう。 本作品を読んで、慌てて『坊ちゃん』を読み返した次第。それ程、巧に本家の世界観をなぞっているのである。本家を再読したくなるくらいに優れている。 教職を辞し東京に戻ったおれが、赤シャツの死の真相を探るべく山嵐とともに再び四国へ。冒頭から、ぐっとくるではないか! 坊ちゃんが名探偵さながらに、赤シャツ事件の謎を解くという展開。本作品は、本家のエピソードに違う意味を与え、真相を解明していく。う~ん、凝っている。 | ||||
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文豪夏目漱石の代表作『坊っちゃん』の驚きの真相(?)を解き明かす、裏・『坊っちゃん』であります。 原典の年代設定を発表前年に置いて、作中の出来事を、日露戦争、自由民権運動、社会主義者の弾圧等々、当時の世相をもとに再解釈を試みる発想が凄い。他のどの作品にもまして、この作者、天才なのか、アタマがおかしいのかと驚嘆させられること請け合いです。 ユーモアたっぷりに描かれる坊っちゃんの迷探偵ぶりが、後半になると一転、重量級の社会派歴史推理の趣きに。原典から全てがひっくり返された物語の中で、ただ一つ、坊っちゃんという破天荒のキャラクターだけは揺るがない。 原典が新人教師の青春の一幕とするなら、こちらは青春の終わりといった印象で切ない読後感が残ります。 | ||||
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ジョーカーゲーム、トーキョープリズン、新世界に続いての購読です。 読後の感想として、形態模写としてはよく出来ているが、ストーリー、思想、推理小説としての完成度は低いと感じました。 まず、ストーリーに関してですが、物語中盤にご存知の人物たちの思いがけない過去や元祖坊っちゃんでの真相が明らかになるわけですが、 辻褄合わせとして矛盾がないものの、元祖で確立した各人物象が深まるどころか薄れてゆき、小説としての面白みがないように感じました。 また、他の作品でも散見する天皇制、共産主義の不備、熱狂的に戦争に突入していく国民性に対しての批判と警告は深みがなく、 物語のスパイスになるどころか、余剰効果とさえ感じます。 大詰めでは、思いも掛けない人物が真犯人として登場し、一部謎解きされるものの唸るほどのトリックでもなく、 物語としては突然、半ば強引に幕を閉じるかたちになり、読後、作者がこの作品に託したメッセージを感じ取ることができませんでした。 本作を作者の傑作と耳にすることがありますが、私の感想としては、本作はあくまで初期の作品であり、冒頭で示した作品の逆順で執筆、 作家として成長してゆき、ジョーカーゲームでようやく小説としての完成度が得られたのではないかと思います。 なので、ジョーカーゲームを読まれた方にとっては、他の作品で、それ以上の読後感を得るのは難しいと思います。 | ||||
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