(短編集)

小説日本芸譚



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    初公開日(参考)1958年01月
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    松本清張小説セレクション 第4巻 火の縄 小説日本芸譚

    1995年01月10日 松本清張小説セレクション 第4巻 火の縄 小説日本芸譚

    鉄砲にかけては百発百中の名手稲富治介は風采のあがらない無骨者のため細川忠興・ガラシア夫妻にうとまれ出陣の機会も与えられず不愚の一生を終えた。戦乱の時代の非情を描く長編時代小説「火の縄」。 日本美術史に燦然と輝く芸術家十人が、血の通った人間として甦る―。新進気鋭の快慶の評判に心乱される運慶。命を懸けて、秀吉と対峙する千利休。将軍義教に憎まれ、虐げられる世阿弥。将軍家、公卿、富商の間を巧みに渡り歩く光悦。栄華を極めながらも、滲み出る不安、嫉妬、苛立ち、そして虚しさ―美を追い求める者たちが煩悩に囚われる禍々しい姿を描く、異色の歴史短編小説十編を収めた「小説日本芸譚」。(「BOOK」データベースより)




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    小説日本芸譚の総合評価:8.89/10点レビュー 18件。Bランク


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    全1件 1~1 1/1ページ
    No.1:
    (8pt)

    小説日本芸譚の感想

    新潮文庫版。日本美術史にその名を残す十名の芸術家を清張さんなりの解釈で編んだ短編集。
    「運慶」から「小堀遠州」までは、同じような調子の文体だが、「光悦」以降はがらりと雰囲気が変わる。「写楽」ファンの私には、「写楽」の軽妙なタッチがよかったし、(止利仏師」に至っては、"伊村"は清張自身なのでは、と思うほどのアイデアで描かれている。解説にも触れられているとおり、芸術家の作品ではなく、芸術家の"人間"を描くのは困難であり、それに挑戦したところが評価ポイント。

    本好き!
    ZQI5NTBU
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    No.17:
    (5pt)

    松本清張の推理力

    サスペンスもので世間に知られている松本清張先生ですが、新聞記者であった経験を活かした緻密な事実の裏付け力と人間の心理を読み解く洞察力は、流石と思わせるものがあります。とりわけ「利休」は、秀逸でした。これまで、色んな作家さんの利休を読みましたが、「こういうことだったのかな」という納得感が得られたのは、この小説でした。
    小説日本芸譚 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:小説日本芸譚 (新潮文庫)より
    410110901X
    No.16:
    (4pt)

    運慶は良い。

    名の知られた芸術家は、何を考え、何をエネルギ-にしてるんだろうか、と思う。
    運慶。この描き方はどうだ。躍動感あふれる、釈迦如来像も作って欲しかったナ-。
    小説日本芸譚 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:小説日本芸譚 (新潮文庫)より
    410110901X
    No.15:
    (4pt)

    大変に読み応えがありました。

    中々手に入らない本を購入できました。
    小説日本芸譚 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:小説日本芸譚 (新潮文庫)より
    410110901X
    No.14:
    (5pt)

    真偽・正否を超えた、凄み!

    ・清張氏、ここまで描くか、無論この本での『芸術家』に関して、である。
     止利仏師はさて置き、近代日本を代表する名立たる『芸術家』9人の作意のみならず、作品、境地の表裏について、自らの見立てを前面に、心を漲らせて描いている。「私は美術史についての知識がない」とは、氏の他の作品での言辞であるが、それで描けるでない、高みにおいてである。
     小説仕立てにしているので、無論フィクションも混じってであろうが、見立ての域は、恐らく専門家でさえ、無視し難い『芸術家』論の一端に達しているのではないか、また暴き見せる作品に向けた『芸術家』の執念・意地、屈折した心持ちなどには、真偽・正否を超えた、凄みさえ感じる。
     改めて氏の着眼・着想から構築を成して、一個の作品に仕上げ行く描写力には、感服させられる。
    小説日本芸譚 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:小説日本芸譚 (新潮文庫)より
    410110901X
    No.13:
    (4pt)

    小説を通じて人物像を創り上げる

    日本を代表する文化人、美術家をテーマにした短編集。
    松本清張だから書ける(許される)小説と言えるのでないのでしょうか。
    選ばれたのは、

    ・運慶
    ・世阿弥
    ・千利休
    ・雪舟
    ・古田織部
    ・岩佐又兵衛
    ・小堀遠州
    ・光悦
    ・写楽
    ・止利仏師

    多分、美術好きは興味を持つ人物ばかりです。
    私自身も岩佐又兵衛については辻惟雄氏の解説を論考を読んできたので興味深く拝読しました。
    (とは言え、昭和33年(1958年)刊行なので、この本の方が出版されたのは早いのですが)

    どうしても美術評論家の論考は客観的に説明されるので、血の通った人物像というのはイメージし難いところがあります。清張の描く又兵衛は、忍耐力のある悲運の人物であり仕事をきちんとする人物として描かれています。
    私自身は又兵衛を、内向的でその奥に狂気を持つ、そしてその狂気がエンジンとなり驚異的な集中力で絵を描くそんな印象だったので、その差異にやや違和感を感じました。しかしながら小説の中で描かれる彼の人生における時間経過と行間に、自分の考えを照らし合わせることで何かしっかりとした岩佐又兵衛像が自分の中で確立された気がします。結局のところ歴史上の人物像は個々の創造の内にあり、それ以上ではありません。その意味において美術好きの方は本書を楽しめるのではと思います。
    小説日本芸譚 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:小説日本芸譚 (新潮文庫)より
    410110901X



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