眼の壁



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初公開日(参考)1958年01月
分類

長編小説

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眼の壁 (新潮文庫)

1971年03月30日 眼の壁 (新潮文庫)

白昼の銀行を舞台に、巧妙に仕組まれた三千万円の手形詐欺。責任を一身に負って自殺した会計課長の厚い信任を得ていた萩崎は、学生時代の友人である新聞記者の応援を得て必死に手がかりを探る。二人は事件の背後にうごめく巨大な組織悪に徒手空拳で立ち向うが、せっかくの手がかりは次々に消え去ってしまう…。複雑怪奇な現代社会の悪の実体をあばき、鬼気迫る追及が展開する。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

眼の壁の総合評価:7.68/10点レビュー 31件。Bランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(8pt)

松本清張の本領発揮

「点と線」と同時期に発表された、松本清張初期の長編。いわゆる「社会派推理小説」分野を確立することになった記念碑的作品のひとつと言える。
時代は1950年代後半、日本は経済の成長が著しく戦後の混乱から脱すると同時に、復古の動きもみられるようになっていた。某企業会計課次長の萩崎竜雄は、勤務先が手形詐欺に合い、尊敬する会計課長が責任を取って自殺したことに衝撃を受け、報復のために犯人探しに乗り出す。しかし、素人ひとりでは思うに任せず、友人の新聞記者の助けを得ることにしたが、なかなか真相にたどり着くことができなかった。一方、別の殺人事件から捜査を始めた警察も、捜査を進めるうちに手形詐欺の背景に迫ることになっていた。素人探偵二人は、警察より早く真犯人をとらえることができるのか?
経理部門の企業人、新聞記者、闇金融業者、バーテンダー、弁護士、黒幕の右翼などの登場人物も、東京駅、銀座や新宿の夜の街、競馬場、中央線沿線や信州の片田舎などの舞台もきわめて強い存在感を持っており、読み進めるにつれて引き込まれていった。
トリック中心のマニアックな推理小説からリアリティのある推理小説へ、そのための人間性と社会性の重視へという、松本清張の主張が十二分に発揮された構成とストーリーで、半世紀を過ぎた現時点の基準で見ても非常に高く評価できる。
ただ、当時の社会状況を知らない、若い世代の読者には理解しにくいというか、良さが分かりにくいだろうと思う。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.30:
(5pt)

『点と線」と同時期に作品、推理小説作家松本清張の初期作品として、味わい深い!

本書は、松本清張の初期のミステリー小説で、『週刊読売』に1957年4月から年末まで連載された作品。推理小説作家へと軸足を移しつつある時期の作品である。松本清張は同年2月から『旅』で『点と線』を連載した。1958年2月両作品が単行本として世に出た。  

 当時私は中学一年生、会社勤めの長兄の書棚のこれらの作品にこっそり読み耽った。後年、英国ミステリーのフアンになったのも、少年時代に遭遇した松本清張の社会派ミステリーの魅力の虜になったからだ。

 今年の夏休みの読書リストに本書を入れた。後の作品に比べると、まだ、推理作家としての未成熟さも感じる。本来は警視庁の捜査2課の刑事が主人公になるべき手形詐欺事件であるが、大手メーカーの経理課長が詐欺に遭い、自責の念に駆られて、自殺を遂げる。その部下が上司の仇討ちのために、旧友の新聞記者と共に、事件の黒幕の右翼の大物を追い詰めていくという奇想天外な展開である。

 亡くなった経理課長の責任を叱責したことで自責の念に駆られる社長以下が、主人公の経理マンの「捜査」活動のための休暇を容認するなど、当時の企業の運命共同体的な性格が描写されている。筋立ては、後の成長作品と比べると随所に甘さも感じるが、当時の警察や新聞社の人々の仕事の綿密さや精度の深さやチームワークぶりも作品から読み取れる。

 初版あとがきで、著者は、本書が原稿用紙600枚となった、と述べているが、65年ぶりに再読して、読み始めてから、最後まで読み続させられた。著者の筆力はさすがだと思った。ひさしぶりに、本を読み耽った。著者は作品を構成する上で、動機と人間性や社会性を尊重している。

 給仕や、印刷工から身を起こし、朝日新聞西部本社に勤務、『西郷札』が直木賞候補になり『或る「小倉日記」伝』で1953年に芥川賞を受賞した著者の作品には、社会のどうしようもない貧しさに翻弄される庶民への熱い眼差しと、困窮する大衆の苦しみに目もくれずに権力や富を享受する人々への激しい憤りが見え隠れしている。
眼の壁 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:眼の壁 (新潮文庫)より
4101109176
No.29:
(1pt)

柔軟剤のような匂い。

香害の被害は国会でも度々取り上げられ、
重篤な症状をひきおこすとして社会問題に
なっています。
私は喘息が起きるので、柔軟剤などの香りは
禁忌なのですが、この本には柔軟剤のようなか香が付いており
どうしても読みたいのでマスクを掛けてボム手袋を付けて
読んでいます。

香成分は化学物質でアレルギー物質であることを
販売者は注意していただくと助かります。

古本もう買いません。
眼の壁 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:眼の壁 (新潮文庫)より
4101109176
No.28:
(4pt)

話しの展開が遅い

清張の作品にしては、話しの盛り上がりに欠ける。後半になっても、ぐいぐいひかれなかった
眼の壁 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:眼の壁 (新潮文庫)より
4101109176
No.27:
(2pt)

買うほどのものではなかった

古すぎて文字も極小で読めない
眼の壁 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:眼の壁 (新潮文庫)より
4101109176
No.26:
(5pt)

松本清張の時間を使った推理が読者を惹きつける作品です。最後まで犯人像が分からないので夢中になります❗️

最初のうちは、単純に手形詐欺事件であり犯人像が分からないのですが、竜雄と田村の執念で徐々に手掛かりが掴めて行きます。兎に角時間軸と犯人を追い詰めていく手法は、松本清張ならではと思いました。是非一読してください❗️
眼の壁 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:眼の壁 (新潮文庫)より
4101109176



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