眼の壁
- 銀行 (12)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点8.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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「点と線」と同時期に発表された、松本清張初期の長編。いわゆる「社会派推理小説」分野を確立することになった記念碑的作品のひとつと言える。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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本書は、松本清張の初期のミステリー小説で、『週刊読売』に1957年4月から年末まで連載された作品。推理小説作家へと軸足を移しつつある時期の作品である。松本清張は同年2月から『旅』で『点と線』を連載した。1958年2月両作品が単行本として世に出た。 当時私は中学一年生、会社勤めの長兄の書棚のこれらの作品にこっそり読み耽った。後年、英国ミステリーのフアンになったのも、少年時代に遭遇した松本清張の社会派ミステリーの魅力の虜になったからだ。 今年の夏休みの読書リストに本書を入れた。後の作品に比べると、まだ、推理作家としての未成熟さも感じる。本来は警視庁の捜査2課の刑事が主人公になるべき手形詐欺事件であるが、大手メーカーの経理課長が詐欺に遭い、自責の念に駆られて、自殺を遂げる。その部下が上司の仇討ちのために、旧友の新聞記者と共に、事件の黒幕の右翼の大物を追い詰めていくという奇想天外な展開である。 亡くなった経理課長の責任を叱責したことで自責の念に駆られる社長以下が、主人公の経理マンの「捜査」活動のための休暇を容認するなど、当時の企業の運命共同体的な性格が描写されている。筋立ては、後の成長作品と比べると随所に甘さも感じるが、当時の警察や新聞社の人々の仕事の綿密さや精度の深さやチームワークぶりも作品から読み取れる。 初版あとがきで、著者は、本書が原稿用紙600枚となった、と述べているが、65年ぶりに再読して、読み始めてから、最後まで読み続させられた。著者の筆力はさすがだと思った。ひさしぶりに、本を読み耽った。著者は作品を構成する上で、動機と人間性や社会性を尊重している。 給仕や、印刷工から身を起こし、朝日新聞西部本社に勤務、『西郷札』が直木賞候補になり『或る「小倉日記」伝』で1953年に芥川賞を受賞した著者の作品には、社会のどうしようもない貧しさに翻弄される庶民への熱い眼差しと、困窮する大衆の苦しみに目もくれずに権力や富を享受する人々への激しい憤りが見え隠れしている。 | ||||
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香害の被害は国会でも度々取り上げられ、 重篤な症状をひきおこすとして社会問題に なっています。 私は喘息が起きるので、柔軟剤などの香りは 禁忌なのですが、この本には柔軟剤のようなか香が付いており どうしても読みたいのでマスクを掛けてボム手袋を付けて 読んでいます。 香成分は化学物質でアレルギー物質であることを 販売者は注意していただくと助かります。 古本もう買いません。 | ||||
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清張の作品にしては、話しの盛り上がりに欠ける。後半になっても、ぐいぐいひかれなかった | ||||
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古すぎて文字も極小で読めない | ||||
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最初のうちは、単純に手形詐欺事件であり犯人像が分からないのですが、竜雄と田村の執念で徐々に手掛かりが掴めて行きます。兎に角時間軸と犯人を追い詰めていく手法は、松本清張ならではと思いました。是非一読してください❗️ | ||||
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