(短編集)
美しき闘争
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上下合わせてのレビューです。ネタバレはしてません。 文庫上下巻を合わせて640ページ弱なので、厚めの一冊本くらいのボリュームだ。読みやすくてあっという間に読了した。清張にしてはマイナーな作品のようだ。私も初めて知った。連載終了から本になるまで二十年もかかってるのか。 結婚一年目の恵子は姑の干渉に耐え切れず、マザコン夫と離婚した。 以前作家の秘書をしていたので、縁故を頼って女流作家・梶村久子のもとを訪れる。 居合わせた自称評論家の大村が小さな出版社を紹介してくれることになった。 登場人物が見事にクズ揃いである。清張作品では珍しくないが、彼らは犯罪者ではない。警察にも取り締まれないタイプの屑で、いっそうタチが悪いとも言える。業界ゴロ大村・編集局長の前川・竹蔵社長ら主要人物は、揃って下品な俗物で恵子の身体だけが目当てだ。容姿は描写されていないが、美人さんなのだろう。同僚デブ女の土田も嫌な奴だ。 後半で、ある訃報が伝えられ恵子は指定された場所に赴く。 殺人事件に発展するかと思いきや、そうはならない。だがある意味でもっとひどい真相が隠されていた。 孤軍奮闘する恵子に声援を送りたくなる。若い女性が社会で居場所を見つけるのは、ここまで過酷なのか。現代ならセクハラやパワハラは問題になるが、執筆当時は泣き寝入りするしかなかったのだろう。 60年代に女性と社会のかかわりについて描いた作者の先見性に感心した。 緊迫感あふれる筆致に一気読み必至である。 | ||||
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新婚のアパートに厚かましく居座る姑。何も言えない情けない主人。堪忍袋の緒が切れて離婚して家を出た井沢恵子。作家付きの秘書をしていた時の知り合いの女流作家のうちを訪ねるが、そこで出会った大村という好色な男に目をつけられて仕方なく出ていく。大村に紹介された雑誌社に臨時雇いのライターとして採用が決まってほっとしたのも束の間、経営者が変わるはめになる。セクハラ、パワハラ、枕営業などあたりまえの世界。やがて恵子は罠にはめられ警察の留置場に入れられてしまう。主人公が美人で離婚直後のせいかどこに行っても男性に狙われます。その上女性の登場人物がみんな嫉妬して敵に回ってしまって誰も味方がいない。 | ||||
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大変面白かった。個人読書履歴。 一般文学通算235作品目の読書完。1984/12/05 | ||||
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