(短編集)
或る「小倉日記」伝
- 日記 (102)
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『松本清松全集(35)――或る「小倉日記」伝』に収められている『山師』は、金銀山開発に辣腕を振るった大久保長安が主人公の歴史小説です。 ぱっとしない中年の猿楽師・大倉藤十郎は、徳川家康に金山開発の才能を高く評価され、大久保石見守長安となり、遂には、日本中の幕府金銀山の総奉行にまで出世します。 ところが、「ここまでの地位にきて、長安は不安を感じたのであった」。 「長安が、常から漠然と抱いた不安は、家康というただ一人の人間に生涯の浮沈を握られているという意識が潜んでいたからであった。たった一人にという不安である」。長らく企業人として過ごしてきた私には、組織でのポストが上昇すればするほど、このような不安にまとわりつかれることが実感できます。 長安病没後10日もたたぬうちに、家康によって長安の私財は悉く取り上げられ、7人の子は死罪とされます。「長安の処分ことごとく相済ませたと本多正純が報告した時、家康は、『山師めが!』と一語を吐いて横を向いた」。 「あとがき」で、松本清張自身が「私の歴史小説としては最初に気に入ったものである」と述べています。 | ||||
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松本清張ものは結構当たり外れがあるけれど、これは好きです。 | ||||
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古書ですが状態には満足! | ||||
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名を成さんと粉骨砕身する市井の人々の姿を描く短編集。 有能でありなが、学歴や実績がないばかりに、周囲から足を引っ張られ煩悶する様は、辛いものがある。最も、登場人物たちのエゴは相当なものなのだが。 タイトル作は、森鴎外の空白の日々を埋めようと研究を重ねる名もなき青年が主人公。身体にハンディキャップを持ちながらの地道な取材は、喜びと落胆の繰り返し。全編に共通するが、人生を賭けたものが崩れさる時の虚しさに心を抉られる。【芥川賞】 その他、不遇だった父への思い「父系の指」、俳人として世に出んと情熱を燃やす主婦「菊枕」、不貞のために断たれた研究者の道「笛壺」、拾って化石のために人生の歯車が狂った考古学者「石の骨」、論敵を粉砕することに執着する考古学者「断碑」。まるでノンフィクションを読んでいるような迫力がある。それぞれの主人公は、嫉妬とプライドを燃料としているようだ。 実際のモデルがあるとされている「菊枕」の鮮烈なラストは一読の価値があり。 | ||||
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こんな文章がどうして書けるのか知りたくなった ありがとうございました | ||||
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