楽園のカンヴァス



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初公開日(参考)2012年01月
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長編小説

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楽園のカンヴァス (新潮文庫)

2014年06月27日 楽園のカンヴァス (新潮文庫)

ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンはある日スイスの大邸宅に招かれる。そこで見たのは巨匠ルソーの名作「夢」に酷似した絵。持ち主は正しく真贋判定した者にこの絵を譲ると告げ、手がかりとなる謎の古書を読ませる。リミットは7日間。ライバルは日本人研究者・早川織絵。ルソーとピカソ、二人の天才がカンヴァスに篭めた想いとは―。山本周五郎賞受賞作。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.05pt

楽園のカンヴァスの総合評価:8.84/10点レビュー 516件。Sランク


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全20件 1~20 1/1ページ
No.20:
(10pt)

楽園のカンヴァスの感想


▼以下、ネタバレ感想

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anotokinoinoki
4B79947F
No.19:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

楽園のカンヴァスの感想

私は絵画に全く興味はないので、文庫本の表紙を見ても、何も感じませんでした。
殺人事件が起こるわけでもないし、それほど深刻な展開もありません。
でも面白かった。ということは、個人的には話としてフツーに面白かったということなのだと思います。
終わり方も良く、読了後、とても暖かく清々しい余韻を感じました。
ヒロイン役というよりも、これはティムのキャラが良かったのではないかという印象。

マー君
S2HJR096
No.18:
(9pt)

夢のよう

アートを題材にした、まさに夢のような作品です。『夢』にいざなわれ夢の中を揺蕩う。
ああ、ニューヨークに行った時、夢を見なかったことを後悔。

げっこー
0O4JET2I
No.17:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

楽園のカンヴァスの感想

分量的にちょうど良いくらいの長さである。面白いです。途中の展開はワクワク感もありました。
ただ、そのワクワク感が、若干最後に尻すぼみした感じがあって、少々残念です。もう少し最後に捻りが欲しかった。
でも、ミステリー感も楽しめたし、お手頃の一冊でした。

マッチマッチ
L6YVSIUN
No.16:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

楽園のカンヴァスの感想

何とも表現し難い小説。
キレイ?ドロドロ?で言うと、人が死なないのでキレイ。
謎解きの楽しさがあったか?と言うと特になし。
私の考え方が古いだけかもしれないが、ミステリーではないような気がする。
普通の小説として読む分には損はないけど。

テルテル
9638XNHX
No.15:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

楽園のカンヴァスの感想

現在と20年前と100年前の話が
いまいち つながらないが
ピカソなどが生きていた時代を
感じることができた。
美術に詳しくないのでネットで検索しながら
読もうとしたが文章だけで想像で読み進め
楽しめました。
謎は自分で考えるということで終わり

jethro tull
1MWR4UH4
No.14:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

「文学」と「絵画」という二つのジャンルの橋渡しになっているかのような作品

今作は殺人や犯罪を扱ったミステリではなく、実在した不遇の天才画家アンリ・ルソーが描いたとされる、幻の作品を所有する大富豪に招かれた2人の男女が、それぞれの背後にさまざまな人物の事情や思惑を背負いながら、作品の真贋をめぐって論評対決するという独自ジャンルの作品です。

作者が本職のキュレーターでもあったというだけあり、絵画に対する知識と情熱がリアリティを持って伝わってきました。
かと言ってその分野に明るくない読者を置いてけぼりにするようなことはなく、キュレーターという職業やルソーと言う作家の絵画史における位置づけなどが非常にわかりやすく説明されており、物語にすんなりと入り込みついていくことができました。
ミステリ界に溢れている、作者に中途半端な知識しかないゆえに逆に単なる知識のひけらかしになっているような衒学趣味の強い作品に見習って欲しいものだと感じます。

作中ではルソーだけではなく、かの有名な天才ピカソも登場し、深く物語に関わってくるのですが、作中でも「この話はピカソが主役になってしまうんじゃないか」という台詞が出てきたとおり、どうしてもピカソが登場すると、ピカソの方が存在感が強くなってしまった気がします。
日本の大河ドラマや歴史小説で、本来の主役とされた人物より結局、織田信長や豊臣秀吉が目立ってしまうのに似たようなものを感じました。
とはいえ、この作品を読むまで恥ずかしながら名前ぐらいしか知らなかったルソーという画家の人生と作品に大きく興味を抱かされ、機会があれば彼の作品を実際に目にしてみたいと感じさせられた一作です。
作中のように画家やキュレーターや研究者がいかにルソーの評価を世間に見直させようとしても、私のような人間の耳には一切入って来なかったでしょうか、小説というジャンルを通すことで普段その分野に興味の無い人間にもルソーと言う画家の人生と作品が伝えられるというのは、素晴らしいことだと思いました。

▼以下、ネタバレ感想

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マリオネットK
UIU36MHZ
No.13:
(8pt)

楽園のカンヴァスの感想

ラスト3ページに全てが凝縮されてるね。
伏線あって、だけれどキレイな作品だと思います。

kmak
0RVCT7SX
No.12:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

avant-garde

ベル・エポックと呼ばれた時代のアンリ・ルソーをめぐった作品です。アンリ・マティスやピカソは多くの人が作品を見たことがある王道画家かなと思いますが、ルソーは少し変化球でしょうか。前衛的な作品は才能ある人間にしか響かなそうな印象があり、どうも食わず嫌いをしていましたが、この作品を読んで少しはアバンギャルドと呼ばれる絵画に関心が湧きました。
余談ですが、何年か前にパリに行った時に、オルセー美術館やルーヴル美術館に行ったり、ピカソ美術館が改装工事中だったりしたことを懐かしく思い出させてくれました。

絵画は正解のあるものではないため、人それぞれ異なった解釈をするものだと思います。1つの絵画に対する受け取り方を視点の人物から押し付けられるように感じてしまうので小説で読むものでもないなぁと…綺麗にまとめられた結末はとても良かったのですが、終盤までは退屈すぎたので普通の評価です。

陰気な私は地球を回さない
L1K3MG03
No.11:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(2pt)

楽園のカンヴァスの感想

求めていたものが違ったのでしょう、俺には合いませんでした。

▼以下、ネタバレ感想

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mkaw11
HAAP6CBX
No.10:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

楽園のカンヴァスの感想

こういう美術物、好きです。
これは、単に美術品の謎を解き明かす小説ではなく、アンリ・ルソーにとり憑かれた人たちのドラマが描かれています。
やはり、ルソーの作品を見ながら読むのがおすすめですが、私のような凡人に絵の良さは解らないです。

Hidezo
GX0TU62Y
No.9:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

楽園のカンヴァスの感想

未発表であるルソーの絵画の真贋を男女二人の若い研究者が7日間という限られた期間で解明していくという物語です。
その真贋の見極め方が変わっていて、その絵を描いた時期のルソーについて書かれた(世間一般には公表されていない)「本」を読む事で行います。
作中作という形で登場します。
その「本」ですが、絵の技巧的なもの(特に素人が聞いても理解できそうにないもの)は一切含まれておらず、二人の対決者は、そんな日記のような内容から、その絵画が描かれるに至った経緯や背景を読み解く事で真贋判定を行います。
真贋対決を行う二人もその道のプロ、そして作者の原田マハさんも元キュレータ、美術に関してはプロでありながら、読み手を置いてけぼりにするような薀蓄披露に走っていないのはいいですね。
(読み手に)美術に関して興味を持ってもらいたい、的な作者の優しさ、気遣い、そして上手さを感じることが出来ました。
恐らく技巧的な話をされたのでは、真贋の判定という同じプロットだったとしても、ここまで印象に残る作品にはならなかったでしょう。
私はこの世界には全くの素人な訳で、ルソーやピカソの名前こそ知っているものの・・・という程度です。
ただ読了後は、全くのゼロの状態から新しい世界に一歩踏み込ませてもらった気分でいます。
少し知った気分にさせてくれる。そういう感覚を味わせてくれる作品だと思います。
素晴らしい教科書だと思いました。
まぁ今彼らの作品を見てもどこが素晴らしいのかはさっぱり分かりませんが・・・

今までこういう作品に出会ったことがあったかな、って考えましたが・・・ないですね。
自信をもってお薦めできる作品です。

梁山泊
MTNH2G0O
No.8:
(7pt)

淡々としている

それほど面白いとは感じなかった。

わたろう
0BCEGGR4
No.7:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

楽園のカンヴァスの感想

なんとも素晴らしい作品に出会った。絵画の知識が全く有りませんので画像を検索しながら読み進めましたが、便利な時代になったお蔭で余計に楽しめましたね。ミステリーとしては、隠された謎が少しずつ見えて来る展開にしても、先が気になるサスペンスとしても、そして一九八三年パートのラストまで、まずまずの出来と言うレベルかと思います。では本作の何をそれ程評価するのか?それは、作者の美術に対する情熱、ルソーに対する愛情、その深さをです。織絵やティム、そして作中作を通して、全編に渡りルソーへの想いが溢れています。打たれました。皆さんに是非おススメします。

なおひろ
R1UV05YV
No.6:7人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

楽園のカンヴァスの感想

なんという優しく美しい作品でしょう。
殺人事件が起こるわけでもなく、派手なアクションが描かれているわけでもありません。
あるのは2人の主人公と一枚の絵と一冊の小説。
そしてそれらをとりまく人々たち…。
一気に読み進めたいのに、物語中に出てくる美術作品の検索に夢中になってしまう楽しさとジレンマ。
美術品を題材とした純文学としても魅力充分なのですが、
更にふるえる瞬間が何か所も設置されている素敵なミステリー仕様。
久々に出会えたお気に入りです。
傑作だと思います。

歌舞伎蝶
LMC3R9P9
No.5:7人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

楽園のカンヴァスの感想

素晴らしい作品でした。傑作。

いわゆる美術ミステリのジャンルなのですが、なんでしょう、薀蓄を語る系ではなく、自然と芸術世界の中に読者を連れて行ってくれるような万人向けの作品です。

絵画やクラシック音楽などの芸術作品は、その作品が作られた背景や作者の想いを読み解いていき、ミステリのように謎を明らかにしていく楽しみがありますが、事前に予備知識がないと楽しめない敷居の高さを危惧するところがあります。
ですが、それらは本書には杞憂で、美術を知らない人が読んでも楽しめる事に趣を感じます。

美術の知的好奇心くすぐる話も然ることながら、古書によるルソーとピカソの物語、織絵とティム2人の物語、ティム自身が上司になりすましたハラハラ感など、楽しみ所が豊富で夢中でした。これらが、堅そうな美術ミステリのイメージを払拭してくれます。

あとはなんと言っても美術に対する熱い想いがとても感じられる点。特に後半のピカソがルソーに投げかける言葉には熱いものが込み上げてきました。

さらに本書の素晴らしい所は、物語を読んで『はい、おしまい』ではなく、作中に出てきた絵画を知りたいと読者の未来の行動に影響を起こさせている点。今はネットがありますから作品名を検索してどんな絵画なのか調べてしまう事間違いなしでしょう。
物語を楽しみ、改めて絵画と向き合う。読者は本書と現実世界で再度体験できるわけです。これは凄い。

皆さんのレビューを見て、初めて手に取った作者でした。
よい作品を知り充実した読書でした。おすすめ。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
T4OQ1KM0
No.4:6人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

楽園のカンヴァスの感想

美術を題材にした小説を読むのは初めてでしたが、読み終えた時にルソーとピカソの絵を画像検索している自分がいました(笑)
映画に出来そうなストーリー展開で面白かったですし、何より文章の節々から作者の絵画に対しての情熱が伝わってくるのが良かった
このサイトの情報がなければ恐らく手に取らなかった作品だと思うので、情報をもたらしてくださる皆様に感謝です

最終列車
KU3TJU3C
No.3:7人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

楽園のカンヴァスの感想

最後に意外性を用意したりとミステリのテイストを楽しめる面白い読み物といった印象でした。美術にはとりわけ知識も豊富ではなく美術館に足を運んだことも正直一度もありませんが、そんな自分にも楽しく読める内容で著者の絵画に対する
思いなどが素直に伝わってきます。はるか昔に生き生涯を終えた人のことに関してあれこれと知識として知るというのは個人的には好ましく楽しいと感じます。芸術に命を捧げた人たちが居た、そんな人生を選択し送った人たちの声が間近に聞こえるようなそんな気がしました。天才だったのか日曜画家だったのか評価が定まらないルソーを主人公にした謎解きミステリとした感じもこの本の良いところだと思います。真贋を競う二人の人物にも縁がありそれらが物語の幅を広げることになっていてそれぞれの人物描写が緊迫感を生みだすストーリーは読み応えがあります。ハッピーエンドとしたのもこの本には当然で次を読んでみたいと思いました。次は真絵を主人公にした新しい冒険の旅を読ませて欲しいと思いました。
初めて読んだ作家であり本でしたがこの本に限っては自分の好みの範囲でした。

ニコラス刑事
25MT9OHA
No.2:11人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

楽園のカンヴァスの感想

大原美術館で監視員をしているオリエものとにニューヨーク近代美術館から絵画の貸出をする交渉役になってほしいという依頼が来ます。
20代の頃には新進のアンリ・ルソーの研究者として活躍していたものの、事情があって研究職からは離れ母と娘の3人で暮らしていたのですが、そのオリエに17年前の出来事がよみがえります。

ピカソやルソーの絵を(実物は見たことはないのですが)美術の授業などで見てはいるもののいまひとつ理解できなかったのですが、芸術にかける情熱というものがみずみずしく描かれていて、またミステリーとしても秀逸だとおもいました。

日本と違い、西洋の美術館はガラス越しなどではなく間近で眺められたり、美術館での模写も許されるといった文化に対する意識の高さや寛容さにも憧憬を感じずにはいられません。
芸術を近くに感じられるのはすばらしいことだと思いました。

本を読むばかりで、なかなか絵画にふれる機会はないのですが、これを読んで実際にルーブルやオルセーやMoMaに行って、本物の作品を見てみたくなりました。

たこやき
VQDQXTP1
No.1:9人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

アートミステリー

美術、特に絵画に関してはてんで絵心も興味もないのですが、あえて読んでみました。
アンリ・ルソーは名前を聞いたことがあるかな?という程度で、いわば真っ白な状態で読み始めましたが、
やはり話題になるだけのことはある。
こういったジャンルに疎い私でも納得のストーリーでした。
作中作といえるルソーに関する「物語」も効果的で、これぞ美術ミステリ、アートミステリといった
作品です。

本好き!
ZQI5NTBU
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