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初公開日(参考)1996年04月
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長編小説

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すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫)

1998年12月11日 すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫)

孤島のハイテク研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季。彼女の部屋からウエディング・ドレスをまとい両手両足を切断された死体が現れた。偶然、島を訪れていたN大助教授・犀川創平と女子学生・西之園萌絵が、この不可思議な密室殺人に挑む。新しい形の本格ミステリィ登場。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.81pt

すべてがFになるの総合評価:7.08/10点レビュー 399件。Bランク


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全48件 1~20 1/3ページ
No.48:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

すべてがFになるの感想

文庫本の解説を読んでみると、本作の初稿完成時期が1995年12月となっている。
今から約30年前で、阪神淡路大震災があり、オウム真理教による地下鉄サリン事件があったあの頃である。
果たしてあの頃に、巷でVR(仮想現実)の話題が上がることはあったであろうか。
本書では、終盤の犯人とのやり取りが、カートに乗ってVRで行われる。この辺りは凄く新鮮。30年ほど前の小説とは思えない新しさだ。
AI(人工知能)についての記述は無かったが、その初歩的発想のロボットも出てくる。
著者の履歴を調べてみると、執筆当時は現役の名古屋大学工学部助教授。うーむ、これはバックボーンが全く異なる。
こういう肩書でありながら、こうした大衆向けの娯楽小説が書けるわけだ。その当時、著者は大学でどのような趣向で学生に講義していたのだろうかと、色々と想像してしまう。

さてそういうことを含めて、本書のミステリー本としての感想だが、内容的にはクローズド・サークルのミステリー小説であった。
当方、基本的に、この手の謎解き本格物というものは、余り好みでは無い。
しかしながら、今回は妙に楽しく読ませて頂けた。理系ミステリーを標榜するだけあって、ややマニアチックな用語や数値が頻出したが、さほど苦にはならなかった。
謎解きの説明も、そこそこに納得できた。

▼以下、ネタバレ感想

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マッチマッチ
L6YVSIUN
No.47:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(2pt)

すべてがFになるの感想

すべてにおいてマニアックすぎた
読み進めるのに苦労した

mick
M6JVTZ3L
No.46:6人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(3pt)

すべてがFになるの感想

登場人物に魅力がなく、読むのが辛かった。
ミステリーとしても面白味を感じられない。
懐かしいコンピュータ用語が出てきて
プログラムを遊びで組んでた頃を
思い出せたのが救い。
S&Mシリーズやスピンオフがあるみたいだが
読む気がおきない

jethro tull
1MWR4UH4
No.45:7人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

今だからこそ云える、壮大なシリーズの幕開けだと。

京極夏彦氏と同時期にデビューした、今や超人気作家となった森博嗣氏のデビュー作。
この犀川・西之園萌絵が登場する通称“S&M”シリーズが森の人気を不動の物にし、話題作を連発している講談社のメフィスト賞は本書を刊行するために創られたとまで云われている。

今までの本格ミステリ作家と森氏が決定的に違うのは、彼が理系の人間であり、現役の大学助教授であることだ(当時)。
さらにその専攻が建築学であることから、物語で語られる館については建築基準法に則した書き方がされ、奇抜でありながらも荒唐無稽ではない。特にガラスが1枚も無い真賀田研究所の避難経路に関する説明など、建築に精通した人間が配慮する書き方になっており、同じ建築の仕事に携わる身としては好感が持てた。

本書に登場する人物は恐らく森氏の知人、同僚、もしくは作者自身の断片が散りばめられているのだろう。研究所に住まう人間達は年相応に老けておらず、どこか子供の心を持った稚拙さがあるという描写があるが、これもやはり研究者という人間が社会の風に対して免疫が無い事から来る性癖なのだろうし、頷けるところがある。特に研究所の人間の個室にはレーシングカーの模型があったり、動物の模型があったり、はたまたアニメオタクにガンダムオタクがいたりと、何かに執着する性質があることが書かれている。
また主人公の犀川の研究室にはアクロバット機の写真が飾られているという描写があり、これも作者の航空機好きが反映されている。

さらに作中で出てくるヴァーチャルリアリティ空間内でカートに乗って一堂に会するシーンは森氏のカート好きとコンピューター好きが嵩じた当時の理想を描いた物だろう。21世紀の今の「セカンドライフ」を髣髴させて、なかなか興味深い。

そしてそれは主人公たちにとっても例外ではない。特に犀川教授は非常に合理主義的な人間である。とにかく委員会、会議といったものが嫌いで、人と係わり合いをもたずに研究に没頭する環境に憧れており、正にその環境が整った真賀田研究所を理想郷であると嘆息するのだ。
しかしこの教授が例えば生物学とか薬学、もしくは数学の研究者であればそれは構わないだろうが、建築学科の助教授がこのような個人主義、孤立主義的な環境を望むのはお門違いではないだろうか。建築とはいわば人間の居住空間であり、生活空間なのだ。人間との触れ合いを持たずして何が研究者だろうかと、私は憤慨する。
恐らくこれは同じく建築学科の助教授である作者の心境を代弁したものだろう。叶わぬ理想とは云え、なんとも大人気ない発言だと思う。しかしこういう普通では云えない事を云いたいがためにこういった小説内人物を通じて本音を吐露したのかもしれない。

そして最も鮮烈なイメージを残すのは真賀田四季という天才。数年後にその名も『四季』という作品が春夏秋冬の4部作として著されているほど、森氏のお気に入りのキャラクターのようだ。
情報工学の第一人者、真賀田左千朗博士と言語学の最高権威の1人だった真賀田美千代博士の娘で9歳でプリンストン大学のマスターを授与され、11歳でMITの博士号を取得し、12歳からMF社の主任エンジニアを務め、14歳の時に両親を殺害した罪を問われたが、心神喪失状態だったという事で無罪となり、以来、孤島にある真賀田研究所に15年間外出せずに地下2階の自室で天才プログラマーとして活躍しているという、マンガのような設定の人物。
しかし私はこの類い稀なる天才の描き方について私はどうも物足りなさを感じる。天才、天才と作中で謳われている割には目から鱗が取れるような思いもよらない発想とか考え方が開陳されるわけでもなく、そういう考え方もあるわなといったレベルの思考でしかなかったからだ。
具体的なことははぐらかされ、全てが曖昧のまま、思わせぶりに結論付けずに終わってしまう。天才の考える事は常人には解らない、そんな持ち味を出したかったのだろうが、それは成功しているとは思えず、先に書いたように、誰もがそういう風に考えてはいるが、人道的・道徳的に口に出すことを憚っている類いの合理主義的思想を述べられているに過ぎないように感じた。

例えば、西之園萌絵などはお嬢様育ちで世間、社会に馴れていないせいか、嫉妬すること、腹を立てていることの理由が解らず、第三者的な視線で自分がそうしていることを自覚する描写が時折挿入されるが、この辺は確かに理解できる。
が、彼女が天才である描写で3桁、4桁の暗算を素早くするというシーンが何回か織り込まれるが、これを以って彼女を天才だと演出するにはなんとも稚拙なのだ。しかも犀川はその天才西之園が初めて自分より頭のいい人がいると意識した人物と書かれているが、上に書いたような人とちょっと変わった考え方をする人物とでしか思えなかった。
この齢にもなると、小説におけるキャラクター設定に関して穿った見方をしてしまうので、おいそれと書かれている説明を記述どおりに鵜呑みに出来なくなってしまっている。従ってもう少し彼らが本当に天才であるなぁと感嘆するようなエピソードが欲しかった。

本書では1つの密室殺人と2つの殺人が盛り込まれている。特に1つ目の密室殺人の謎がメインと云えるだろう。365日24時間記録し続ける監視カメラが見張っている上に、コンピューター制御されたセキュリティシステムで管理された室内で起きた密室殺人。しかもカメラには誰も部屋を出入りした人物が映っていない。
この堅牢なる密室殺人の謎解きは完璧と思いがちなコンピューターの盲点を突く真相で、実に鮮やかだったが、犯行に関しては私が推理していた範疇だった。

本書はこれから続くこのシリーズの序章に過ぎないことが最後に解る。毀誉褒貶折混ぜて感想を書いたが、彼ら真賀田四季と犀川・西之園という天才たちの造形もこれからシリーズを重ねていくに連れて厚みを増していくのだろう。
とどのつまり、作品を好きになるか否かはキャラクターを気に入るかどうかによる。現時点ではまだこの3人は戯画化されてて、またその考え方も首肯し難いところがあるので、手放しで好きだとは云えないが、今後この3人の物語がどのように展開していくのかこれからシリーズを追って確認していく事にしよう。


▼以下、ネタバレ感想

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Tetchy
WHOKS60S
No.44:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

すべてがFになるの感想

理系ミステリーの傑作。
内容に古さを感じる部分もあるが、VRの世界や時間に関する哲学的概念、コンピュータと人間の関わり方(昨今雑誌等で騒がれている『今後数十年で仕事がなくなる職業云々…』)等、新鮮味を感じる部分も多い。

テルテル
9638XNHX
No.43:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

序盤の展開から結末を期待しましたが・・・

それは強烈につまらないものでした。この作品が評価されている理由がわかりません。

わたろう
0BCEGGR4
No.42:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

最も衝撃を受けた密室脱出トリック

自分が今まで読んできたミステリの中で最も衝撃を受けた密室脱出トリックです。

ただ主人公のS&Mコンビがあまり好きになれなかったのと、猟奇殺人&クローズドサークルという好みのシチュエーションでありながら、その後の緊迫感や恐怖感は薄めで解決編までは淡々と話が進んだので、ストーリーとしてはあまり面白いとは思いませんでした。

もう20年以上前の作品となりますが、今見てもまさに最先端を行くような研究所の無駄のない職場環境などの設定は凄いですね。

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マリオネットK
UIU36MHZ
No.41:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

ちょっと期待外れ

どんでん返し系にはまり、この作品にも手を伸ばしました。
シリーズ物なので期待していたのですが、なんというか読みにくかったです。
なかなかページがめくれない、そんな感じでした。
確かにどんでん返しなのですが私的には苦手な作品でした。
次の作品はどうしようか悩み中です。

マビノギオン
ETOPY8N1
No.40:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

すべてがFになるの感想

アニメ化される直前に読了できたのが幸いでした。映画もそうですが、アニメにしても原作を無視した監督の独善的な脚本直しは正直なところ好きではありません。読後にアニメも見たのですが見る価値はありませんでした・・・というか、原作を読んでいたからこそ内容がわかるような作りになっており、しかも余計な脚色でつまらなくなっているという・・・。

分厚い本な上に理系的な解釈がまま出てくるので読む人を選ぶかもしれませんが、理系の俺には意外とすいすい読めました。展開も楽しめたので理系のミステリー好きにお薦めしたい作品です。

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mkaw11
HAAP6CBX
No.39:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

すべてがFになるの感想

著者初読み。発売当時は新本格ブームをずっと追いかけていましたが、本作は何か違う気がして外してたんですね。「理系」と言うだけでまず自分の圏外に置きますし、何せ新作刊行のスピードが凄くて、コレは付いて行けないなと。それが20年経った今、知り合いに勧められついに手に取る事に。そして感想は、「とても面白かった!」です。ここまで不可能状況を設定されると、そりゃ真相が気になりますよ。数学的な話はほぼ理解出来ませんでしたが、まあ何となく分かったんで良しとします。後、コーヒーに煙草は必須です。超共感。

なおひろ
R1UV05YV
No.38:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

すべてがFになるの感想

アニメもドラマもやっていたシリーズですが、せっかくなので本で!と思い、映像ものは見ないまま読みました。孤島の研究所の密室で見つかる死体...という個人的にはわくわくする題材で、あっという間に読めました。森博嗣は初めてでしたが、他もシリーズがあるということでぜひ読んでみたいです。

▼以下、ネタバレ感想

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まみ
28PJ6KDT
No.37:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

すべてがFになるの感想


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松千代
5ZZMYCZT
No.36:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

すべてがFになるの感想

今読むと、舞台設定がかなり古臭い感じは否めませんが、ミステリーとしての面白さにはそれほど影響はしていないと思います。密室やアリバイなど、やっていることは純然たる本格ミステリーで、その点は満足しています。難点を挙げるとすれば、「天才=何でもできる」みたいな所が必要以上に強調され過ぎている印象を受けたことでしょうか。一方で、主人公が所々で口にする、他人との関係性や労働とは、研究とは、といった事に対する考えが、驚くほど自分と似ていたのがとても印象深く、謎解きとは関係ありませんが、この作品を読んで良かったと感じだ点でしょうか。

マー君
S2HJR096
No.35:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

すべてがFになるの感想

純粋な推理小説という内容で、とても読みやすく面白かったです。
ただ、クライマックスは専門的な内容が多く、トリックを噛み砕いて理解していく思考が必要で、純粋にストーリーを楽しめなかったことがとても残念でした。

chiiiisim
22ZP2D8P
No.34:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

すべてがFになるの感想

人が言うほどでも無かったが、それなりに面白いかも。
動機がいまいちだったが、そこまでやるかと?

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レッダーン
JX3FQ5JY
No.33:
(10pt)
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すべてがFになるの感想

10進法の伏線が良かったです。pcが普及し始めた頃に書かれているので10点にしました。

たなぽん
IQSCMYQE
No.32:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

すべてがFになるの感想

んー。私には、イマイチ。

dora
CZ094ZXT
No.31:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

すべてがFになるの感想

正直言って期待しすぎたせいか、思ったほどではなかったという印象です。
ただ、死体の登場シーンと思わぬトリックにはびっくりしました。このインパクトからデビュー作に選定されたというのはうなずけます。
やや理系色が強いため、抵抗がある方も多いかもしれません。

フレディ
3M4Y9ZHL
No.30:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

すべてが分からない

う~ん、ハッキリ言ってよく分からなかった。


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アントンリブ
J9QWGWDO
No.29:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

すべてがFになるの感想

評判が良かったのでどんなものかと思いましたが、期待し過ぎました。

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呑んだくれ
P3S7II56
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