今はもうない



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初公開日(参考)1998年04月
分類

長編小説

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今はもうない―SWITCH BACK (講談社文庫)

2001年03月15日 今はもうない―SWITCH BACK (講談社文庫)

避暑地にある別荘で、美人姉妹が隣り合わせた部屋で一人ずつ死体となって発見された。二つの部屋は、映写室と鑑賞室で、いずれも密室状態。遺体が発見されたときスクリーンには、まだ映画が…。おりしも嵐が襲い、電話さえ通じなくなる。S&Mシリーズナンバーワンに挙げる声も多い清冽な森ミステリィ。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

今はもうないの総合評価:8.38/10点レビュー 53件。Aランク


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全9件 1~9 1/1ページ
No.9:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

今はもうないの感想

結論より、ストーリーが緩やかに進展するところが魅力でしょうか。2人の掛け合いと、執事もいい味を出してました。

kmak
0RVCT7SX
No.8:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

密室の謎よりも…

後期になってS&Mシリーズは典型的な密室殺人から離れたかと思ったが、今回は密室物としてはど真ん中の“嵐の山荘”物だ。

台風の接近で電話線が切れ、道路は倒木で寸断されて警察が介入できないという実にベタな設定。

そんなシチュエーションで孤立するのは偶々殺人の起きた他人の別荘に居合わせた西之園嬢。彼女は自身を別荘に誘った40代独身男性の笹木を助手に事件解決に奔走する。事件の渦中には犀川はおらず、彼は事件の後で萌絵によってそこに連れて行かれる道中での登場となる。

隣り合った娯楽室と映写室が共に鍵の掛かった状態で閉ざされており、中にあったのは別荘を訪れていた姉妹それぞれの遺体で、両方とも自殺に見せかけて絞殺されていた。

そんな二重密室の謎に対して語り手の笹木が西之園嬢の助手になり、はたまた推理の相手となって推理問答を繰り広げながら物語は続く。

しかし本書ではこの2人のみが推理を開陳するわけではなく、別荘に滞在している面々がそれぞれの推理を披露する。
本書で作者が試みたのは“嵐の山荘物”だけでなく、『毒入りチョコレート事件』さながらの推理合戦でもあるのだ。
絶対だと思われていた状況が、登場人物たちしか知らない事が明らかになることで新たな方向から光が当てられ、新たな仮説が生まれては、実証し、可否が明らかになってまた消去される。そんな試行錯誤が繰り返される。

しかし毎度思うのだが、隣り合う二室で起きた姉妹の密室での死というたった一つの謎解きに500ページ超の分量は果たして必要だったのかと云う事だ。
実際私はなかなか事件解決に至らず、登場人物たちが堂々巡りをしているようで実に冗漫な印象を受けた。特に語り手の笹木氏はこの事件で初めて会った西之園嬢に一目惚れしてしまい、彼女に対する思いが延々と語られたり、また彼女へのモーションを掛けたりと、恋の駆け引きも物語に加えられている。

最後に至って本書の核は奇妙な密室殺人ではなく、実はこの笹木氏と西之園嬢2人の物語であることが明かされる。

まず密室殺人の真相だが、実は大したことはない。

謎としては小さいながらも非常に捻くれた内容だが、その真相は目を開かせるほどの衝撃はない。

しかし本書はシリーズ読者ならば確実に目が開かされる、もう1つのサプライズが待ち受けている。

しかしこのサプライズについては途中で気が付いてしまった。

個人的には傑作になり損ねた佳作という評価になってしまう。
それはやはり本書に仕掛けられた大きなトリックに比して、物語の中心となっていた密室殺人の真相が実に凡庸だからだ。

左脳系ミステリの書き手である森氏が放った右脳系ミステリという意味で本書はS&Mシリーズで異彩を放つ存在となるのだろう。
シリーズナンバーワンと評する人々がいるのもあながち間違いではない作品だ。


▼以下、ネタバレ感想

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Tetchy
WHOKS60S
No.7:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

今はもうないの感想

シリーズ8作目。
これまでのS&Mシリーズが伏線になっているところもあるので、過去のシリーズを読んでからでないとこの作品を本当の意味で楽しめないと思います。

今作ではこれまでのシリーズで感じた理系らしさが薄れており、そのあたりは少し残念に思うところもありますが、それでも読み終った時には面白かったと感じたので、まあこれはこれでアリかなと。
他の人も書いていますが、読後にタイトルの意味するところがわかるようになっているところも面白いですね。

ちんちろりん
NLFRSLFL
No.6:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

今はもうないの感想

S&Mシリーズは、読んだ後に気づく意味深なタイトルが多く、それが好きなのですが、今作のタイトルは最高に痺れました。特に最後の「それらの音も、光も、少年の思い出とともに、地球上のすべての大気に飛散し、拡散し、消散して、今はもうない。」という文が素敵すぎます。確かにこれはシリーズ一番の作品だと思います

ほっと
2XKXV6EI
No.5:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

シリーズを通して、、、

S&Mシリーズがここにきてこう来たかと思いました。単品としてこの作品を読んでも面白くないと思うので、シリーズを読んでいない方は是非Fからご覧ください

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phantom
XG7WFVJT
No.4:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

今はもうないの感想

正直、騙されました!シリーズ最高傑作の呼び声の高さも頷けるミステリィとしての騙しのテクニックが秀逸の傑作!

ジャム
RXFFIEA1
No.3:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

外伝?

シリーズ八作目にして、語り部の手法を変化させた外伝的作品

犀川と萌絵の掛け合いも幕間、幕間に挿入される程度で新しい感覚の作品となってます。

前二作でややマンネリを打破した感がありましたが、今作は打破しすぎて趣向が変わってます笑

それにしても清々しく騙されました!

▼以下、ネタバレ感想

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DJANTI
V1E5CPIL
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)
【ネタバレかも!?】 (3件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

今はもうないの感想

S&Mシリーズ8作目は、番外編という感じの作品ですね。

このシリーズにこんな叙述モノってあったかなぁ。
森氏ならではの理系ミステリからスタートして8作目。 何か大きく印象が変わってしまったなぁ。
お馴染みの犀川&萌絵の掛け合いも本線の合間にちょこっと挿入されているだけだし、そもそも犀川や萌絵が視点となって現れない事に違和感感じまくりでした。
っていうか、
当方、このシリーズの愛好家で、順番に読んできたから、作品の趣向も理解できるのですが、このシリーズ初めての方とか、数冊読んだだけの方には、理解されない作品ではないですかね。
また、仕掛けに占める比重が大きすぎる故、ミステリとしては、なんともお粗末というか中途半端というか・・・
これまでのこのシリーズには、それぞれ「テーマ」のようなものがあって、動機やらトリックやらに関連づけて話し立てしていたはずだが・・・

梁山泊
MTNH2G0O
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

S&Mシリーズの第8作目

多くの人が感じることだろうと思うが、騙された。その一言に尽きる。

izutti
N05IGXOE
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