θは遊んでくれたよ



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初公開日(参考)2005年05月
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長編小説

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θは遊んでくれたよ―ANOTHER PLAYMATE θ (講談社文庫)

2008年03月14日 θは遊んでくれたよ―ANOTHER PLAYMATE θ (講談社文庫)

25歳の誕生日にマンションから転落死した男性の額には、θという文字が書かれていた。半月後、今度は手のひらに赤いθが書かれた女性の死体が。その後も、θがマーキングされた事件は続く。N大の旧友・反町愛から事件について聞き及んだ西之園萌絵は、山吹ら学生三人組、探偵・赤柳らと、推理を展開する。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

θは遊んでくれたよの総合評価:6.63/10点レビュー 32件。Cランク


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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

コロナ禍後に読めば、案外腑に落ちるのかも?

Gシリーズ2作目で今度のギリシア文字はθ。θといえばサイン、コサイン、タンジェントでお馴染み三角関数で使われる変数θと、英語の“th”の発音記号を想起させるなど、色々想像を巡らして読んでみた。

今回は那古野市で連続する飛び降り自殺の当事者が押しなべて身体のどこかに―1人は例外的に靴の中に―口紅でθの字が書かれている共通点がある。

このθ。時にカタカナでシータと評される今回のギリシア文字は作中それぞれの犠牲者で様々な意味合いを以って示される。

早川聡史はthetaの文字のあるURLを打ち込むと謎めいたサイトにアクセスする。そこではアクセスする者は信者となり、サイトとのコミュニケーションをシータと呼ぶ。

一方で3番目の自殺者田中智美のパソコンの壁紙には大きなθの文字が書かれており、彼女はそれを神の紋章と云っていた。
このように何やらカルト宗教的な色合いを秘めて物語は進行する。

更に前作同様本作でもタイトルと同じ文章が登場する。第1の自殺者早川聡史が自分宛てに送ったパソコンのメールに書かれていた一文が「シータは遊んでくれたよ」だった。

しかしやはり森ミステリには色んな疑問がどうしても残ってしまう。

例えば第2、3の自殺者の動機が不明だ。なぜ彼女そして彼は自殺したのか?そのような節もなく、唐突に。

そして第1の自殺者も引っ越したばかりのマンションから飛び降りているのも腑に落ちない。

そして相変わらず森作品における警察の情報の取り扱いは噴飯物である。
今回事件を担当するのは愛知県警の捜査一課の近藤だが、彼はC大学の国枝助教授の研究室に招かれて西之園萌絵、反町愛、加部谷恵美と海月及介、山吹早月、そして探偵の赤柳初郎らの前で捜査の進捗を語るのである。守秘義務第一、更には中に容疑者がいないとも限らないのにこれだけ警察関係者以外の人間に大事な捜査情報を語ること自体、現代の警察官がやることとは思えない。しかもコーヒーとケーキを食べながら。

そして犀川の存在は更に神格化されつつある。犀川は海月が気付く前に事件について彼と同様の結論に達していた。
どうも森氏は犀川を御手洗潔張りの超天才に仕立て上げようとしているようだ。

御手洗潔と云えば本書刊行の約11年後に同じく連続飛び降り自殺事件を扱った『屋上の道化たち』―その後『屋上』と改題―を上梓している。そして連続自殺事件と云えばジョン・ディクスン・カーの『連続自殺事件』を想起させ、その作品も高所からの落下がメインの謎であった。

しかしなぜかこの飛び降り事件物は傑作が生まれていない。どれも真相には微妙な感じが残ってしまう。
その呪縛からは本書も逃れられなかった。

本書で残る最大の謎はシータという謎めいたサイトだ。実はこれについては探偵の赤柳が保呂草潤平とコンタクトを取ることで少しばかり正体が明らかになる。

しかしやはり森作品は刊行順に読むべきだと痛感した。

また謎と云えば加部谷が赤柳との対話で発想する、前の事件―『Φは壊れたね』―と繋がりがあるのではないかという疑問だ。これはもしかしたらこのGシリーズ最大の謎かもしれない。
一連の妙に割り切れなさの残る事件の裏側には何らかの繋がりがある事を森氏は読者に暗示しているのではないだろうか。

しかし第1作に続き、本書もまたその真相にはモヤモヤとしたものが残る結末となった。いや、海月の事件に関する推理の内容は第1作に比べれば格段に納得できるものではあるのだが、上に書いたようにその他諸々については説明もないため、モヤモヤ感を抱いてしまうのだ。

また正直加部谷、山吹、海月らメインキャラクターの個性もまだ感じられず、キャラ小説としての妙味を感じないでいる。加部谷は森作品にありがちな、とにかく口を出したがる女性キャラ、狂言回し的な役割に過ぎない。個人的にはVシリーズの登場人物たち同等の愛着を感じたいのだが。

また西之園萌絵に続き、本書では彼女の友人でもあった金子の恋人反町愛も登場し、S&Mシリーズ後日譚めいてきた。
ただそんな趣向では私は騙されない。過去は過去として新たなキャラクター達がキャラ立ちしてこその新シリーズなのだ。

このGシリーズはキャラも含め、内容にモヤモヤ感が残ってしまうのだが、それがシリーズ最終のビッグサプライズに繋がることを期待して、次も読むことにしよう。

▼以下、ネタバレ感想

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Tetchy
WHOKS60S
No.1:
(7pt)

ラヴちゃん登場

萌絵はまだ犀川から飛び降り自殺するようなキャラだと思われてるのか。
ラヴちゃんも研修医になったというのに例の変な喋り方のまんまでなんだかなあ。彼女が普通の大人の女性らしい喋り方になったら誰だかわからなくなってしまうから、という理由からなんだろうけどこの歳でボクっ娘はキツイ。
五年以上学生をやっていた人達は社会に出るのが遅い分だけ二十代後半になっても子供っぽいところがあるのかな?

▼以下、ネタバレ感想

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ヘッポコ屋敷嬢
XG82ACXM
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.30:
(5pt)

珍しく、密室トリックではありません

Gシリーズ2作目です。
マンションから転落死した男性の額に、「θ」という謎の文字が書かれていたという事件から始まるミステリー。
珍しく密室殺人ではありません。
過去のシリーズの登場人物も出てきますので、S&MシリーズやVシリーズ、四季シリーズを先に読まれることをオススメします。
Θ(シータ)は遊んでくれたよ (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:Θ(シータ)は遊んでくれたよ (講談社ノベルス)より
4061824317
No.29:
(1pt)

僕には合いませんでした

シリーズものとは知らずに購入しました。

薄気味の悪い登場人物たちが、うすら寒い会話を重ねるだけで、大して進展もないままに第3章に入ったところで、
結末にまるで関心がなくなっていることに気づいて、読むのを止めました
良い悪いではなく、この雰囲気が僕には合いませんでした
Θ(シータ)は遊んでくれたよ (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:Θ(シータ)は遊んでくれたよ (講談社ノベルス)より
4061824317
No.28:
(3pt)

赤柳探偵がいろいろ嗅ぎ回りはじめる!

前作Gシリーズ1作目とほぼ同じ登場人物ですが、私は赤柳さんの活躍に期待します。丁寧な仕事ぶり、細かい辻褄の確認、ビジネスマンとしてならこういう人と働きたいです。

真相解明パートはややせかせかしてますが、辻褄合わせの時間といった感じなので、それほど重要ではないかもしれません。
Θ(シータ)は遊んでくれたよ (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:Θ(シータ)は遊んでくれたよ (講談社ノベルス)より
4061824317
No.27:
(4pt)

あざやかな推理でよかった

前作『Φは壊れたね』では、納得いく推理は披露されたものの、それが正しかったのか、事件がどのように解決したかという部分は書かれておらず不満点が残ったが、今回もそのパターン。
どうやらGシリーズはこれがデフォルトらしい。

所詮フィクションなので、辻褄があう推理が描けていれば、物語的にそれがどうだったか、というのは蛇足ということだろうか?
まぁ、それはそれでありかもしれないが・・・

前作では名前のみ登場だった犀川が今回はちゃんと登場。そして萌絵とのラブコメも健在。
萌絵の携帯番号を犀川が覚えていなかった事実が発覚したシーンは本書の白眉でしょう。

事件の推理ですが、ラスト数ページというところで一気に述べられ急転直下な展開になります。
高所から落ちて死んだ人たちがみな、体の一部にΘの記号を同じ口紅で描いており、どうやら謎の宗教団体がからんでいそうだ、という事件だったのですが、鮮やかな推理で面白かったです。

前作で裏切られた、と感じた人もこれはお薦めします。
Θ(シータ)は遊んでくれたよ (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:Θ(シータ)は遊んでくれたよ (講談社ノベルス)より
4061824317
No.26:
(1pt)

うーん…

評価が高かったので購入しましたが、正直 私にはサッパリ 面白さが分かりませんでした…。残念!!
Θ(シータ)は遊んでくれたよ (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:Θ(シータ)は遊んでくれたよ (講談社ノベルス)より
4061824317



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