女王の百年密室 GOD SAVE THE QUEEN
※以下のグループに登録されています。
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点5.00pt |
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
森作品ノンシリーズ2作目。中国とチベットの境だと思われる、何らかの意思によって作られた完全に独立したコミュニティを舞台にしたミステリ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
西暦2113年の未来、100年前からまるで時が止まったかのように外界との交流を閉ざした独特の価値観を持つ国(?)に、導かれるように迷い込んだ主人公がそこで殺人事件に巻き込まれるというストーリー。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
SFと森ミステリィの融合。この世界観、好きです! | ||||
| ||||
|
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
森博嗣の小説群は基本的にS&Mシリーズの『すべてがFになる』を起点として、すべての物語がリンクしてい (ると思ってい) ます。 が、この作品はリンクが希薄なので単体でも楽しめると思います。 ただ、他の森作品を一冊でも読もうと思っているなら、個人的には『すべてがFになる』から刊行順に読んでいくのが一番楽しめると思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とにかくすごい作品を読んだ、というのが率直な感想です。 時代は2113年、女王が君臨する外界から閉ざされた《ルナティック・シティ》が舞台。 肉体を冷凍保存することによって人間は死から救済されたという信仰を持つ街の人々と、人間の生は肉体ではなく脳に宿るのであって、いくら肉体を保存したところで死からは逃れられないと考える主人公(主人公がこう主張するのにも理由があり、主人公の秘密が最後に明かされるのがまた面白い)。 近未来を舞台に、人々の持つ死生観、生や死を定義付けるものが何なのか問われます。誰の考えが正しいのか、作中でもその答えは出ません。きっと答えがないのが著者なりの回答なのでしょう。 造られた平和はいつか壊れ、人は憎しみや悲しみの連鎖を繰り返す。そんな世界であっても、きっとどうにか生きていけるだろうと、読み終わった後にはどこか穏やかな気持ちになれる作品です。 長閑な街や異国風の宮殿の情景描写は溜息が出るほど美しく、森氏の創り出す世界にどっぷりと入り込めます。 会話のやり取りがユニークなのは森作品の持ち味ですが、今作でも主人公ミチルとパートナーのロイディのどこか噛み合っていない掛け合いが楽しめます。ロイディは人格を持たないロボットなので機械的な受け答えしかできませんが、人間に接するのと同じように雑談を振ったりいじわるを言ったりするミチルが微笑ましいです。 著者の代表作『すべてがFになる』とはベクトルは違いますが、あちらに勝るとも劣らない名作と言えるでしょう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
西暦2113年、取材旅行中に道に迷ったミチルとロイディが、周囲を高い塀で隔離された未知の都市ルナティック・シティにたどり着き、そこでの体験が語られる話。 女王デボウ・スホが支配し、争いや妬みがなく、平和で、犯罪も罰もなく、人が死なない楽園ルナティック・シティ。 ミチルにとっての因縁の敵マノ・キョーヤがここに居ることがわかり、やがて、王子の密室殺人事件が起こる。人が殺されることがないはずの楽園で起きた殺人。誰が、なぜ、どうやって王子を殺したのか。ミチルは謎を解明しようとするが、女王をはじめとする楽園の人々はなぜか、関心を示さない。他にも、女王が年齢よりもはるかに若く見える謎、マノやミチルがやってくることが神によって予告されていたという女王の言葉の謎など、ミチルは不思議な体験をする。さらに、この楽園を誰が、どういう目的で作ったのかという大きな謎が立ちはだかる。西暦2113年ということで、現在ではまだ実現されていない技術がいくつか使われており、それが謎の解明にも活かされている。 楽園の住民とミチルとの間での死生観や罪に関する意識の違いが印象的であり、とりわけ、復讐に関する女王とミチルの間の議論が興味深い。 楽園の誕生に関する謎の真相は、よく考えられていると感じた。 王子の殺人事件では、犯人がどこから侵入したのかという謎の真相はたいしたことはないが、なぜそんなことをしたのかという動機、その背景にある新技術がもたらした悲劇が実に痛烈である。 また、最後に明らかとなる主人公に関する二重三重の秘密も面白い。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人間と見分けがつかないウォーカロンと旅をして、迷い込んだ世界で・・・ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とても緻密なおとぎ話。 ずいぶん前に読んだが、ふとたまに本の中に没頭したくなる本。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 62件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|