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女王の百年密室 GOD SAVE THE QUEEN



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女王の百年密室 GOD SAVE THE QUEENの評価: 4.15/5点 レビュー 62件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.15pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全62件 1~20 1/4ページ
No.62:
(5pt)

百年シリーズだけでも楽しめる

森博嗣の小説群は基本的にS&Mシリーズの『すべてがFになる』を起点として、すべての物語がリンクしてい (ると思ってい) ます。
が、この作品はリンクが希薄なので単体でも楽しめると思います。

ただ、他の森作品を一冊でも読もうと思っているなら、個人的には『すべてがFになる』から刊行順に読んでいくのが一番楽しめると思います。
女王の百年密室 GOD SAVE THE QUEEN (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:女王の百年密室 GOD SAVE THE QUEEN (講談社文庫)より
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No.61:
(5pt)

森博嗣氏の描く人間は皆どこか不完全で、それ故に愛おしい。

とにかくすごい作品を読んだ、というのが率直な感想です。
時代は2113年、女王が君臨する外界から閉ざされた《ルナティック・シティ》が舞台。

肉体を冷凍保存することによって人間は死から救済されたという信仰を持つ街の人々と、人間の生は肉体ではなく脳に宿るのであって、いくら肉体を保存したところで死からは逃れられないと考える主人公(主人公がこう主張するのにも理由があり、主人公の秘密が最後に明かされるのがまた面白い)。
近未来を舞台に、人々の持つ死生観、生や死を定義付けるものが何なのか問われます。誰の考えが正しいのか、作中でもその答えは出ません。きっと答えがないのが著者なりの回答なのでしょう。
造られた平和はいつか壊れ、人は憎しみや悲しみの連鎖を繰り返す。そんな世界であっても、きっとどうにか生きていけるだろうと、読み終わった後にはどこか穏やかな気持ちになれる作品です。
長閑な街や異国風の宮殿の情景描写は溜息が出るほど美しく、森氏の創り出す世界にどっぷりと入り込めます。

会話のやり取りがユニークなのは森作品の持ち味ですが、今作でも主人公ミチルとパートナーのロイディのどこか噛み合っていない掛け合いが楽しめます。ロイディは人格を持たないロボットなので機械的な受け答えしかできませんが、人間に接するのと同じように雑談を振ったりいじわるを言ったりするミチルが微笑ましいです。
著者の代表作『すべてがFになる』とはベクトルは違いますが、あちらに勝るとも劣らない名作と言えるでしょう。
女王の百年密室 GOD SAVE THE QUEEN (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:女王の百年密室 GOD SAVE THE QUEEN (講談社文庫)より
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No.60:
(4pt)

人が殺されることがないはずの楽園で起きた殺人

西暦2113年、取材旅行中に道に迷ったミチルとロイディが、周囲を高い塀で隔離された未知の都市ルナティック・シティにたどり着き、そこでの体験が語られる話。
女王デボウ・スホが支配し、争いや妬みがなく、平和で、犯罪も罰もなく、人が死なない楽園ルナティック・シティ。
ミチルにとっての因縁の敵マノ・キョーヤがここに居ることがわかり、やがて、王子の密室殺人事件が起こる。人が殺されることがないはずの楽園で起きた殺人。誰が、なぜ、どうやって王子を殺したのか。ミチルは謎を解明しようとするが、女王をはじめとする楽園の人々はなぜか、関心を示さない。他にも、女王が年齢よりもはるかに若く見える謎、マノやミチルがやってくることが神によって予告されていたという女王の言葉の謎など、ミチルは不思議な体験をする。さらに、この楽園を誰が、どういう目的で作ったのかという大きな謎が立ちはだかる。西暦2113年ということで、現在ではまだ実現されていない技術がいくつか使われており、それが謎の解明にも活かされている。
楽園の住民とミチルとの間での死生観や罪に関する意識の違いが印象的であり、とりわけ、復讐に関する女王とミチルの間の議論が興味深い。
楽園の誕生に関する謎の真相は、よく考えられていると感じた。
王子の殺人事件では、犯人がどこから侵入したのかという謎の真相はたいしたことはないが、なぜそんなことをしたのかという動機、その背景にある新技術がもたらした悲劇が実に痛烈である。
また、最後に明らかとなる主人公に関する二重三重の秘密も面白い。
女王の百年密室 GOD SAVE THE QUEEN (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:女王の百年密室 GOD SAVE THE QUEEN (講談社文庫)より
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No.59:
(5pt)

未来世界

人間と見分けがつかないウォーカロンと旅をして、迷い込んだ世界で・・・
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No.58:
(4pt)

面白い

とても緻密なおとぎ話。 ずいぶん前に読んだが、ふとたまに本の中に没頭したくなる本。
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No.57:
(4pt)

つながっている

森博嗣作品はS&M、V、四季、Gシリーズと読んでいます。今回の話は今までとは全く違い世界のお話です。それでも読み終えたときやはりつながっていました。四季シリーズの冬をもう一度読み返したくなります。
女王の百年密室 GOD SAVE THE QUEEN (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:女王の百年密室 GOD SAVE THE QUEEN (講談社文庫)より
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No.56:
(3pt)

女王の百年密室―GOD SAVE THE QUEEN―

イギリスの国歌が頭に流れるサブタイトルるですね。
お話の印象としてはミステリーよりもファンタジーでした。
主人公の心の揺れが強く細かく描かれ、ファンタジックな世界観に色を添えています。

著者の本はかなり好みの分かれる文体だと思います。
同著者の他の本に違わず、何度もページをめくる手が止まりました。
(私は基本的に一気読みするので、邪魔が入ったわけでもないのに手が止まるのはとても珍しいです。)
また、ミステリーとして読むと何でもアリなファンタジックな世界観にうーん…となります。

未来を想像するというのは面白いですね。
きっと私たちは、想像できる以上にデジタルに、予想以上にアナログに歩み続けるのだと思います。

Kindle版でしたら、雰囲気が好みに合うかどうかを確認する意味でまずはサンプルをお読みになることをおすすめします。
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No.55:
(5pt)

商品が無事届きました。

とても面白く読むことができました。
作中の主人公が男性だと思いながらゆっくり読み進める。
伏線もしっかり回収しながら、終盤へ…。
で、最後の最後で!?となること請け合い。
僕?それとも、私?と最後で気が付かされました。
面白いです。それなりに厚い本でしたが、あっという間に読み終えました。
面白いからこそですね^^;
女王の百年密室 GOD SAVE THE QUEEN (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:女王の百年密室 GOD SAVE THE QUEEN (講談社文庫)より
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No.54:
(5pt)

ノンシリーズものという気分で読んでも楽しめる

発売当初はノンシリーズという認識だったのだが、その後続編も書かれ
「百年シリーズ」の1作目という位置付けの小説
(著者の「四季シリーズ」では、彼女たちの世界との一貫性も示唆されているが…)

近未来を舞台に、主人公ミチルと相棒のロイディ(ヒューマノイド)が迷い込んだ都市で
起こる密室殺人を始まりとし、この理想郷と思われる世界の綻び、都市の謎を解明していく…
といったような内容
主人公自身も何か過去を秘めており、それも物語が進むことで明らかになる

森博嗣氏の小説の中でもミステリーとして素直に楽しめる作品の1つだと思う
女王の百年密室 GOD SAVE THE QUEEN (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:女王の百年密室 GOD SAVE THE QUEEN (講談社文庫)より
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No.53:
(3pt)

有限と無限

森博嗣作品独特の無機質な感触はこの作品においても心地よかった。
ミステリーとしての謎解きはおまけ程度。
舞台となるルナティックシティでは、
人は死なず、長い眠りののちに未来に蘇生するという考えの中で、人々は永遠に近い生活を送るわけだが、
住人が長い眠りに着くとき、故人を偲ぶという葬儀のようなものはなく、"手順"として淡々と冷凍保存される。

目にすれば失う。
口にすれば果てる。

エピローグで主人公がこの言葉の意味に気づく描写がある。
すべては失われたときに、終わった後に実感するものだと。

命に限らず、万物は限りがあるからこそ価値や尊さがあるのだということを再認識した。

巻末解説のクライオニシスト(冷凍保存主義者)についての記載は興味深く、少し調べてみたところ、
夏目漱石の脳が東京大学に保存されていることや、
アインシュタインの脳が彼の死後40年に渡り研究に使用されていたことなどを知った。

冷凍保存で未来に蘇生する。
このテーマはかなり哲学的な話しで、
普段あまり考えることのない事を考えさせられたという意味で新鮮だった。
女王の百年密室 GOD SAVE THE QUEEN (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:女王の百年密室 GOD SAVE THE QUEEN (講談社文庫)より
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No.52:
(5pt)

圧倒的に綺麗 森博嗣氏にはゾッとする

文章の描写が簡潔でムダがなく、スラっとしていて綺麗。
当たり前だと思っていることにいかに縛られるのかを知り、そしてそれが覆される衝撃は心地よかった。
そして圧倒され恐怖を感じるのは、森博嗣氏の未来構築力。彼の思考は常人の何年も先をいっているという。ツイッタやブログについても言い当てている。
この本に描かれているような世界が訪れる確率はかなり高いのではないか。
そうした中での、現実味のある生き生きしたキャラクター達、他の小説ではありえないほど、魅力的です。
女王の百年密室 GOD SAVE THE QUEEN (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:女王の百年密室 GOD SAVE THE QUEEN (講談社文庫)より
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No.51:
(3pt)

未来の話だけど、カチカチのSFではなく幻想的な内容

背表紙には2113年の・・・とあったのでハードなSF小説と思って手にとりました。
冒頭、主人公が目覚めたシーンでは相棒のウォーカロン(ウォーク・アローンの略称、ロボットのこと)などが出てきたので
どのように話が進むのかなと思いましたが、物語の舞台であるルナティック・シティに行ってからはハードなSFではなく
どちらかと言うと(陳腐な言い方ですが)ファンタジーRPGに登場するような町で起こるお話のように思いました。
解説でも書かれていましたが、登場人物がそれぞれ舞台の役者のような役割をもってそれぞれの演技をしているかのような雰囲気でした。

平和で事件や事故はもちろん、言い争いなどが起こらない世界での殺人事件を目撃した主人公の、主人公の中での常識と
この町での常識とのズレや、生死に関する認識の違い、また、「復讐」とはなんなのかという哲学的な問いなど森さんらしいリズミカルな
文章でとても興味深く読めました。
女王の百年密室 GOD SAVE THE QUEEN (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:女王の百年密室 GOD SAVE THE QUEEN (講談社文庫)より
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No.50:
(3pt)

本の内容は良いのですがKindle版が高いです ★追記あり

このレビューを投稿後に再確認したところ、Kindle版の値段に変化があったので追記しておきます
2014/2/15 Kindle版の価格は ¥ 609(以前よりKindle版の価格が約180円安くなっています)
評価も1でしたが200円以上安いことを考慮して☆3にしときます、☆1にしちゃってごめんね!

2014/2/3 現在のKindle版の価格は ¥ 788
同日付  新潮文庫の文庫本の価格は ¥ 830
この差42円をどう感じるかは人によりますが私は高いと思います
これはKindle本全般に言えますが日本ではほとんど値段は変わらず
私は結局、紙で購入してしまいました、特にAmazonでは中古が安く
例えばこの女王の百年密室GOD SAVE THE QUEENは中古が¥ 1円です
送料の250円を入れても251円で大抵の古本は手に入るのが現状なので
何度も読む好きな作品をデータではなく現物で所有できることを考えると
私は結局紙で購入しています、電子本はもっと安くして欲しいです新潮さん

また私がここでわざわざKindleについてレビューを書いた理由なんですが
私がAmazonでこの本を購入する際まだKindle版が存在してませんでした
そして紙本を購入して数ヶ月して見てみるとなんとKindle版があるのです
仕方ないのかも知れませんが私の欲しい本ではこのような場合が多くて
本当はKindleで買いたかったのに気づいた時には既に手元に紙の本がある
これではKindleで本を管理するには紙と二重に購入することになります
アメリカのようにAmazonで購入した本はKindleでも読めるようにして欲しい

しかもKindle版は作家で調べてもKindle化される本は一部のみが本当に多く
自分の買いたい本がKindle化されるか否かはほとんど運任せのような状態
Amazonはどこよりも安く早くどこよりもお客視点で考えてる印象でしたが
日本のKindleの販売のやり方についてはAmazonとは違ってて残念な限りです
私は新潮文庫が大好きですが、新潮文庫の電子書籍化の方針は正直疑問です
AmazonによればKindle版の価格は出版社側が全て決めるそうなので・・・
女王の百年密室 GOD SAVE THE QUEEN (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:女王の百年密室 GOD SAVE THE QUEEN (講談社文庫)より
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No.49:
(3pt)

ミステリ?

読み終わって頭の中がハテナだらけで、つい解釈してくれるサイトを回りました。
ミステリとしては動機やトリックが弱いような…いや、弱いのではなくぶっ飛びすぎている…?うーん。ミチルが真犯人を思い付いたシーンも、本当に突き止めたというより思い付いたと言うのが妥当なくらい、急です。
肝心な部分をずっとはぐらかし、現代の常識の通じない世界の話で、最後まで入り込めませんでした。
好き嫌いの分かれる本だと思います。
女王の百年密室 GOD SAVE THE QUEEN (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:女王の百年密室 GOD SAVE THE QUEEN (講談社文庫)より
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No.48:
(5pt)

あの世界観を表現出来るとは! 

嬉しい驚きを感じました。

原作の大ファンで、ラジオドラマを録音したものも何度となく聴いてきて、頭の中に自分なりの世界観が出来上がっている状態でしたが、そのイメージを全く壊すことのないスズキさんの絵に大納得。

特にロイディのデザインは自分の中で最も絵にするのが難しいと思っていたので、なるほど…と感心してしまいました。
女王も、正直表紙を見たときはちょっとイメージと異なる気がしましたが、本編を読むとこれまた納得。

雰囲気、表情、作品全体に漂う空気感の再現が見事でした。
自分のイメージと異なっていたところも、そういう解釈もアリだなと思えるもので、この作品を漫画にしてくれたのがスズキユカさんで本当に良かったなと思いました。

原作では続編がより好きなのですが、そちらもとっても良かったです!

最終章を期待して待っています。
女王の百年密室Amazon書評・レビュー:女王の百年密室より
4344000099
No.47:
(3pt)

女王の百年密室―GOD SAVE THE QUEEN

独特の理論展開にぐいぐい引き込まれる。
物語としては大した内容ではないのだが、ディテールで読ませるテクニックはさすが。
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No.46:
(5pt)

一気に読みました!

理想郷と思われるこの物語の街にも大きな裏があった。
そこに住む人達の盲目的なまでの信仰(信念?)に若干の嫌悪感さえ抱いてしまう(悪い意味じゃなくて、、いや、悪い意味かも)。

ミチルの心(ここでは頭と言うべき?)の表現が断片的な感じで、ロイディとの関係やミチルの背景を推測しようとするけど、難しい。
理系の文章に四苦八苦しながらも、森ワールドに引き込まれます。
どんでん返しというより新たな世界を広げてくれるように、ミチルの正体が明かされる。

このシリーズは面白いです。

シリーズの最終章が発売されましたが、難解
ミチルもロイディも出てこない、、、
登場人物の人間離れしすぎた描写に、気おされて  終了
長く待っていただけに、淋しい終わりとなりました
シリーズ1、2はとても面白かったです
女王の百年密室 GOD SAVE THE QUEEN (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:女王の百年密室 GOD SAVE THE QUEEN (講談社文庫)より
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No.45:
(3pt)

希薄な物語だがテーマは重い

不思議な作品だ。途中で僕はいろいろな小説や映画を連想した。
レイモンド・チャンドラー、ダニエル・キイス、フィリップ・K・ディック、
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド、シャラマンのヴィレッジ……。

なぜ人を殺してはいけないか、あるいはなぜ人を殺してはいけないかと考えることに意味はあるか、
いつものテーマのひとつを、別に死ぬことが悲しくない世界を構築して実験した作品、といえよう。

つまり二重に実験が行われている。

ひとつ読み取れるのは、平和と対立する概念は戦争ではなく、
平和と対立するのは実は愛ではないか、ということだ。
愛とは何かを特別視することだ。だから守ろうとしたり、奪おうとしたりするようになる。
誰も不満のない世界、争いの起き得ない世界、
それはやはりトマス・モアのユートピアのように、
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランドの世界の終わりのように、
どこか無機的で感情の希薄な世界、ということになるのだろうか。

そういうわけで物語自体も作為的にどこか希薄な印象にまとめられている。
なので、"飛び抜けた面白さ"との両立はそもそも無理なのだろう。
だが、エピローグは良かった。
ひょっとすると将来、また違った形での一元論vs二元論論争が復活するかもしれない、
と思ったほどである。
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No.44:
(4pt)

幕の内弁当

彷徨の末に辿り着いたのは、閉鎖的で巨大な街だった。

リーダビリティが高く、特に情景描写が秀逸。SF作品はやはり、情景が喚起されやすくなければならない。作品を包む世界観も独特で引き込まれた。
ただ、竜頭蛇尾になっている感は否めない。やけにあっさりした、記憶に残らないラストだった。

表紙の素晴らしさも忘れていはいけない。思わず手にとりたくなってしまう。
女王の百年密室Amazon書評・レビュー:女王の百年密室より
4344000099
No.43:
(4pt)

森ワールド健在。本格に主眼があるにしてもファンタジックな微炭酸的世界構築も彼の信条かも知れない。詩的な部分も在りで、主人公の淡い気持ち、葛藤に考えさせられる作品。すらすら読めるのもいい。
女王の百年密室 GOD SAVE THE QUEEN (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:女王の百年密室 GOD SAVE THE QUEEN (講談社文庫)より
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