τになるまで待って



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初公開日(参考)2005年09月
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長編小説

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τになるまで待って―PLEASE STAY UNTIL τ (講談社文庫)

2008年07月15日 τになるまで待って―PLEASE STAY UNTIL τ (講談社文庫)

森に建つ洋館は、“超能力者”神居静哉の別荘で『伽羅離館』と呼ばれていた。この屋敷に探偵・赤柳初朗、山吹、加部谷ら七人が訪れる。突然轟く雷鳴、そして雨。豪華な晩餐のあと、密室で館の主が殺された。死ぬ直前に聴いていたラジオドラマは、「τになるまで待って」。大きな謎を孕む、人気Gシリーズ第三作。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

τになるまで待っての総合評価:5.94/10点レビュー 33件。Dランク


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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

犯人を探すのが警察の仕事でしょ?

Gシリーズ3作目は嵐の山荘物だ。
岐阜県と愛知県の県境の山奥に位置する≪伽羅離館≫という屋敷で密室状態の中、超能力者と呼ばれている館の主、神居静哉が何者かによって殺害される。そして外部は雷雨降りしきる嵐でなぜか外部に通じる扉が鍵も掛かっていないのに開かない状態になる。

その事件に出くわすのが加部谷恵美ら3人と探偵赤柳初郎ら一行と神居静哉を取材に来た新聞記者富沢とカメラマンの鈴本、そして彼らを伽羅離館へ案内する不動産会社の登田達一行だ。

本書では上の密室殺人以外にもう1つ謎がある。
それは超能力者神居静哉が加部谷恵美をアナザ・ワールド、異界へと連れて行った謎だ。それは同じ部屋にいながら互いの姿が見えない、いわば異なった次元もしくは位相に連れていくというマジックだ。同じ部屋にいるのでその部屋にある物は触れられるのだが、他の位相にいる人物が触った者は別の位相の人間には触った者がいないのにひとりでに動いたように見えるのだ。

今までの森作品でも垣間見れたが、このGシリーズでは特に顕著でミステリで解かれるべき謎が全て明かされるわけではない。

密室殺人事件のトリックを解き明かした犀川創平に対し、警察は犯人は誰かと問うが、犀川は知りません、それを探すのが警察の仕事でしょうと一蹴する―この件はかなり笑った―。現実世界では当たり前すぎるが、この当たり前なことを本格ミステリで実践するところに森氏の強かさを感じる。

本書でも登場人物たちが述べるように加部谷恵美、山吹早月、海月及介らが遭遇する事件は押しなべてギリシア文字が関係しており、本書の奇妙なタイトルは被害者神居静哉が死の直前に聴いていたラジオ番組のタイトルに由来する。

この何とも腑に落ちない一連のタイトルの意味―『Φは壊れたね』、『θは遊んでくれたよ』、『τになるまで待って』―は不明なままであるのが本書の特徴であるが、あるいは森氏独特の言語感覚から生まれた言葉に過ぎないのかもしれないと思ったりもする。

そしてシリーズ3作目を読んでこのGシリーズのシリーズキャラクター達が出くわす事件は『四季』シリーズの『四季 秋』から『四季 冬』にかけての真賀田四季の歩みを語る過程に起きた事件の末節に過ぎないのかもしれない。

エピローグでは萌絵の叔母佐々木睦子の前に現れた赤柳初郎の髭を見て彼女は「年季は入っているようだが私の目は誤魔化せない」と述べ、微笑んで去っていく。

この赤柳の正体もおいおい明かされていくことだろう。

最初は何とも読者をバカにしたシリーズだと壁に投げたくなったGシリーズだが、3作目にして作者の狙いが見えてきたように思う。
森作品はシリーズを追うごとにミステリ風味は手を変え品を変え、ヴァラエティ豊かではあるのだが、謎解きの妙味はどんどん希薄になり、寧ろ投げやりになっている感さえ漂う。

ただGシリーズの読み方が3作目にしてようやく解ってきた。謎めいたタイトルについてはとにかくそれぞれの作品の中ではほとんど意味を成していないと理解しよう。

そして事件は十全に解決されないと腹を括ろう。

また真賀田四季の影が常に背景に隠れていると意識しよう。

赤柳初郎にはもっと注意を配ろう。

これら4箇条を念頭に置いて次作に当たろう。
そうすればもっと楽しめるだろうと期待しよう。

▼以下、ネタバレ感想

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Tetchy
WHOKS60S
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

イケメン超能力者の密室殺人事件

死人が出たというのに「わぁい」とか「どきどきしてきた」とか言い出す恵美に一瞬ギョッとしたが、萌絵に連絡した後正気に戻って泣き出すのを見てホッとした。

萌絵と犀川が服を着ないで朝を迎える仲になっていたのにはビックリ。

ヘッポコ屋敷嬢
XG82ACXM
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No.31:
(3pt)

今さらな話ですけど

このタイトル、「文庫で読めるようになるまで待て」って意味だったんですかね。

新書=黄金比(φ)
文庫=白銀比(τ)
τになるまで待って (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:τになるまで待って (講談社ノベルス)より
4061824511
No.30:
(3pt)

手品のタネを見破れるかどうか

ほかの方もレビューに書いてましたが、トリック自体は犀川先生が電光石火で解決します。
なので、この作品の魅力は、途中に出てくる手品的な要素の解明でしょう。
τになるまで待って (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:τになるまで待って (講談社ノベルス)より
4061824511
No.29:
(5pt)

お気に入り。

αシリーズ、今回2冊同時に購入、なぜだか本屋で見つけられないんですよ、不思議です。
τになるまで待って (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:τになるまで待って (講談社ノベルス)より
4061824511
No.28:
(4pt)

加部谷はほかに不思がないのか?

Gシリーズを読んでいると、密室が、トリックが、動機が、とかって騒いでいる世の中の「本格ミステリー」に対して、実にくだらないって言われてるような気がします。それくらいあっさりしてる。
典型的(?)なミステリーが好きな人は消化不良になるかもしれませんね。

もはやミステリーではないのかもしれません。ミステリーの条件が何なのか分かりませんが。でもとても引き込まれる魅力があります。

シリーズものなので、次の作品では何か明らかになるのでしょうか。楽しみです。
τになるまで待って (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:τになるまで待って (講談社ノベルス)より
4061824511
No.27:
(4pt)

犀川の活躍で満足

クローズドサークルが久々に舞台。

今回、超能力者がでてきてマジックを披露しますが、建物の見取り図を何度みても見破れませんでした。建物の構造そのものがトリックのタネになっている作品は過去にもいくつかあったので絶対みやぶってやる、と思ったのですが。。。

マジックの方は海月君があっさりといてくれましたが、密室の殺人事件のトリックの方は犀川がタバコ1本吸い終わる前に解決という超スピード解決。やっぱり犀川は天才。

ただ今回も犯人は誰なのかわからず仕舞い。あとタイトルは被害者が殺される直前に聞いていたラジオ番組のタイトルなんですが、その意味も内容も明かされないまま終わりました。もうこのシリーズはこれがデフォルトなんだとあきらめるしかないですね。

赤柳にも何かいわくがありそうな素性なのも今回ちらっとほのめかされてます。今後の展開に期待。
τになるまで待って (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:τになるまで待って (講談社ノベルス)より
4061824511



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