τになるまで待って

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初版刊行(参考)
種別
長編
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2
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あらすじ

2008年07月15日 τになるまで待って―PLEASE STAY UNTIL τ (講談社文庫)

森に建つ洋館は、“超能力者”神居静哉の別荘で『伽羅離館』と呼ばれていた。この屋敷に探偵・赤柳初朗、山吹、加部谷ら七人が訪れる。突然轟く雷鳴、そして雨。豪華な晩餐のあと、密室で館の主が殺された。死ぬ直前に聴いていたラジオドラマは、「τになるまで待って」。大きな謎を孕む、人気Gシリーズ第三作。(「BOOK」データベースより)

評判

τになるまで待っての評価:

7.00/10点 レビュー 2件。 D ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点7.00pt

τになるまで待っての総合評価:

5.80/10点 レビュー 30件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全2件 1〜2 1/1ページ
No.2
(7pt)

犯人を探すのが警察の仕事でしょ?

Gシリーズ3作目は嵐の山荘物だ。
岐阜県と愛知県の県境の山奥に位置する≪伽羅離館≫という屋敷で密室状態の中、超能力者と呼ばれている館の主、神居静哉が何者かによって殺害される。そして外部は雷雨降りしきる嵐でなぜか外部に通じる扉が鍵も掛かっていないのに開かない状態になる。

その事件に出くわすのが加部谷恵美ら3人と探偵赤柳初郎ら一行と神居静哉を取材に来た新聞記者富沢とカメラマンの鈴本、そして彼らを伽羅離館へ案内する不動産会社の登田達一行だ。

本書では上の密室殺人以外にもう1つ謎がある。
それは超能力者神居静哉が加部谷恵美をアナザ・ワールド、異界へと連れて行った謎だ。それは同じ部屋にいながら互いの姿が見えない、いわば異なった次元もしくは位相に連れていくというマジックだ。同じ部屋にいるのでその部屋にある物は触れられるのだが、他の位相にいる人物が触った者は別の位相の人間には触った者がいないのにひとりでに動いたように見えるのだ。

今までの森作品でも垣間見れたが、このGシリーズでは特に顕著でミステリで解かれるべき謎が全て明かされるわけではない。

密室殺人事件のトリックを解き明かした犀川創平に対し、警察は犯人は誰かと問うが、犀川は知りません、それを探すのが警察の仕事でしょうと一蹴する―この件はかなり笑った―。現実世界では当たり前すぎるが、この当たり前なことを本格ミステリで実践するところに森氏の強かさを感じる。

本書でも登場人物たちが述べるように加部谷恵美、山吹早月、海月及介らが遭遇する事件は押しなべてギリシア文字が関係しており、本書の奇妙なタイトルは被害者神居静哉が死の直前に聴いていたラジオ番組のタイトルに由来する。

この何とも腑に落ちない一連のタイトルの意味―『Φは壊れたね』、『θは遊んでくれたよ』、『τになるまで待って』―は不明なままであるのが本書の特徴であるが、あるいは森氏独特の言語感覚から生まれた言葉に過ぎないのかもしれないと思ったりもする。

そしてシリーズ3作目を読んでこのGシリーズのシリーズキャラクター達が出くわす事件は『四季』シリーズの『四季 秋』から『四季 冬』にかけての真賀田四季の歩みを語る過程に起きた事件の末節に過ぎないのかもしれない。

エピローグでは萌絵の叔母佐々木睦子の前に現れた赤柳初郎の髭を見て彼女は「年季は入っているようだが私の目は誤魔化せない」と述べ、微笑んで去っていく。

この赤柳の正体もおいおい明かされていくことだろう。

最初は何とも読者をバカにしたシリーズだと壁に投げたくなったGシリーズだが、3作目にして作者の狙いが見えてきたように思う。
森作品はシリーズを追うごとにミステリ風味は手を変え品を変え、ヴァラエティ豊かではあるのだが、謎解きの妙味はどんどん希薄になり、寧ろ投げやりになっている感さえ漂う。

ただGシリーズの読み方が3作目にしてようやく解ってきた。謎めいたタイトルについてはとにかくそれぞれの作品の中ではほとんど意味を成していないと理解しよう。

そして事件は十全に解決されないと腹を括ろう。

また真賀田四季の影が常に背景に隠れていると意識しよう。

赤柳初郎にはもっと注意を配ろう。

これら4箇条を念頭に置いて次作に当たろう。
そうすればもっと楽しめるだろうと期待しよう。

▼以下、ネタバレ感想

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Tetchy
WHOKS60S
No.1
(7pt)

イケメン超能力者の密室殺人事件

死人が出たというのに「わぁい」とか「どきどきしてきた」とか言い出す恵美に一瞬ギョッとしたが、萌絵に連絡した後正気に戻って泣き出すのを見てホッとした。

萌絵と犀川が服を着ないで朝を迎える仲になっていたのにはビックリ。

ヘッポコ屋敷嬢
XG82ACXM

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.28
(3pt)

おもしろいとは言えないものの、つまらないわけでもなく。

新シリーズになってから、どうも作品世界に入りきれないなあと思っていたのですが、
どうやら私の場合はキャラクターの話し方に馴染めていないようです。
山吹さんや海月くん(あまりしゃべりませんが)、犀川先生は気にならないのですが、
加部谷さん、西之園さん(「萌絵」じゃなくなったせいもあるかも)、前作「Θ」の反町さん・・・
普通っぽいしゃべりかたで書かれているとは思うんですが、どうも苦手です。
(しゃべりかたとは関係ありませんが、文章が1段組?になったのも個人的にはあんまり。)
その影響かどうかはわかりませんが、イマイチ自分の中ではドキドキしたり
一気にのめりこんで読んだりという感覚がありませんでした。。
かと言ってつまらなかったとも言い切れず、
2回連続で読んだりもしてしまったり。
いろいろ気になるところが多いので(赤柳さんって・・・とか)
まだ読むのをやめるつもりはまったくありませんが、
この調子で30冊とか出されると(森先生が確かそんなことを
おっしゃってたので)・・・
ううん、挫折するかもしれません。
まあ、最初のシリーズや、ミチルとロイディのシリーズみたいな感覚を
また味わえるのを気長に待ちます(^^;
τになるまで待って―PLEASE STAY UNTIL τ (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: τになるまで待って―PLEASE STAY UNTIL τ (講談社文庫)より
4062761076
No.27
(4pt)

Gシリーズ三作目

この作品はGシリーズと呼ばれ、以前のS&Mシリーズ(犀川
&萌絵)、Vシリーズ(紅子)、四季(真賀田四季)シリーズを踏襲
して出た作品である。ただ、つながりは薄いため、どれから手を取ってもさほど問題ではなく
(四季シリーズのみ、お奨めしないが)このシリーズも同様である。
そして、これはGシリーズの三作目である。
ミステリーをまったく知らずにこの作品を読むと、
少し不思議な短編を読んだような気分になるのではないだろうか
殺人事件が起こり、主要人物らしき人らがそれぞれの判断と良識に
そって動き、事件は解決する。著者特有の筆のはこびが物語を興味深い
ものの、特に非日常的な部分は無く、
(まったくこのシリーズ知識が無い場合)個性的な人達が事件に巻き込まれた話だなあ、
という風な形で読まれるのではないかと思う。
基本的に客観的な判断ができ、自制することができる人格の所持者らの集まりなので、
混乱も特に無く極めて妥当で着実な判断が積み重ねられていくだけの話といえば、
まあそれだけとも言えるかもしれない
シリーズとしてみれば、海月はいつものようで、他の主要人物も
いつものようで、とはいえ何か含みのあるような部分が幾つか見られる。
物語の大きな枠組みのの根元が少し明らかになり、
主要人物らがこの物語の大きな動きに触れる。今までのシリーズと
リンクする部分も少しある。
少し少し少しで、それを立方体にして、
ちょっと物語の大きな枠組みも
明らかになったと言っていいだろうがそれは、
そういえばそうであるといった程度で
今回の話は洋館殺人が主である。
というわけで、煽り文句が今回中々強烈で「ロートレック荘事件」
のような雰囲気をかもし出しているが、良くも悪くも
いつもの著者の特徴ある小説である
τになるまで待って―PLEASE STAY UNTIL τ (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: τになるまで待って―PLEASE STAY UNTIL τ (講談社文庫)より
4062761076
No.26
(4pt)

まあ、裏切られますね(個人的には好きです)

森さんの小説はたまにそうきたかというのがありますが・・
今回も読者のこんな感じのトリック、結末かなっていう予想・期待をおもいっきり裏切ってくれます。
その意味でミステリーというか・・評価が分かれそうですね。
過去のシリーズの作品を読んだことがあると、つい「こんな感じのトリックかな」と予想してしまうわけですが、
いつもの登場人物たちの会話で同じ様な推理が登場し、「そんなわけないじゃん」的に蹴られます(泣)
多少自尊心が傷つく作品です(笑)
ただ、謎は謎のまま残るところがあるので・・次作以降に持ち越しなのか。
ん〜、分かりませんが、このシリーズ全体に謎やストーリーが隠されていそうです。
なので、この本だけ読もうという人にはおすすめできない気がします。
少なくとも過去2作を読んでないと登場人物すらよく分からないんじゃないかと。

最後に二言。
・読むつもりなら、ノベルのレビューは見ない方が。結末が少し分かってしまいます。
・多少有名なお笑い芸人さんの解説がこの本にはのっていますが、正直いりません。
τになるまで待って―PLEASE STAY UNTIL τ (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: τになるまで待って―PLEASE STAY UNTIL τ (講談社文庫)より
4062761076
No.25
(3pt)

おもしろいとは言えないものの、つまらないわけでもなく。

新シリーズになってから、どうも作品世界に入りきれないなあと思っていたのですが、
どうやら私の場合はキャラクターの話し方に馴染めていないようです。
山吹さんや海月くん(あまりしゃべりませんが)、犀川先生は気にならないのですが、
加部谷さん、西之園さん(「萌絵」じゃなくなったせいもあるかも)、前作「Θ」の反町さん・・・
普通っぽいしゃべりかたで書かれているとは思うんですが、どうも苦手です。
(しゃべりかたとは関係ありませんが、文章が1段組?になったのも個人的にはあんまり。)
その影響かどうかはわかりませんが、イマイチ自分の中ではドキドキしたり
一気にのめりこんで読んだりという感覚がありませんでした。。
かと言ってつまらなかったとも言い切れず、
2回連続で読んだりもしてしまったり。
いろいろ気になるところが多いので(赤柳さんって・・・とか)
まだ読むのをやめるつもりはまったくありませんが、
この調子で30冊とか出されると(森先生が確かそんなことを
おっしゃってたので)・・・
ううん、挫折するかもしれません。
まあ、最初のシリーズや、ミチルとロイディのシリーズみたいな感覚を
また味わえるのを気長に待ちます(^^;
τになるまで待って (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: τになるまで待って (講談社ノベルス)より
4061824511
No.24
(4pt)

Gシリーズ三作目

この作品はGシリーズと呼ばれ、以前のS&Mシリーズ(犀川
&萌絵)、Vシリーズ(紅子)、四季(真賀田四季)シリーズを踏襲
して出た作品である。ただ、つながりは薄いため、どれから手を取ってもさほど問題ではなく
(四季シリーズのみ、お奨めしないが)このシリーズも同様である。
そして、これはGシリーズの三作目である。
ミステリーをまったく知らずにこの作品を読むと、
少し不思議な短編を読んだような気分になるのではないだろうか
殺人事件が起こり、主要人物らしき人らがそれぞれの判断と良識に
そって動き、事件は解決する。著者特有の筆のはこびが物語を興味深い
ものの、特に非日常的な部分は無く、
(まったくこのシリーズ知識が無い場合)個性的な人達が事件に巻き込まれた話だなあ、
という風な形で読まれるのではないかと思う。
基本的に客観的な判断ができ、自制することができる人格の所持者らの集まりなので、
混乱も特に無く極めて妥当で着実な判断が積み重ねられていくだけの話といえば、
まあそれだけとも言えるかもしれない
シリーズとしてみれば、海月はいつものようで、他の主要人物も
いつものようで、とはいえ何か含みのあるような部分が幾つか見られる。
物語の大きな枠組みのの根元が少し明らかになり、
主要人物らがこの物語の大きな動きに触れる。今までのシリーズと
リンクする部分も少しある。
少し少し少しで、それを立方体にして、
ちょっと物語の大きな枠組みも
明らかになったと言っていいだろうがそれは、
そういえばそうであるといった程度で
今回の話は洋館殺人が主である。
というわけで、煽り文句が今回中々強烈で「ロートレック荘事件」
のような雰囲気をかもし出しているが、良くも悪くも
いつもの著者の特徴ある小説である
τになるまで待って (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: τになるまで待って (講談社ノベルス)より
4061824511

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