ある夏の夜、酔って遅く帰ってきた姉から、失恋の顛末を聞かされる。

昭和18年、大阪・船場。 陸軍少将の娘は商家の長男に嫁いだ。

北沢大学新入生のぼく=二本松翔は、サークル“あかずの扉”研究会に入会した。

見事な赤毛と死体の消失。これが連続殺害事件の共通項だった…。

女子大生と円紫師匠の名コンビここに始まる。爽快な論理展開の妙と心暖まる物語。

巨大な鉄骨を手に街を徘徊するアイドルの都市伝説、鋼人七瀬。

神々櫛村。谺呀治家と神櫛家、二つの旧家が微妙な関係で並び立ち、神隠しを始めとする無数の怪異に彩られた場所である。

彼女がワイングラスの日本酒を呷ると、確実なはずのアリバイが崩れ出す―!渋谷区にある日本酒バー。

激化する独ソ戦のさなか、赤軍の女性狙撃兵セラフィマが目にした真の敵とは──デビュー作で本屋大賞受賞のベストセラーを文庫化

闇に身を潜め続ける犯人。

1944年6月6日、ノルマンディーが僕らの初陣だった。

ただ独りで音もなく犯罪者に食いつく―。「新宿鮫」と怖れられる新宿署刑事・鮫島。

夜の浜辺。刑事の俺は上司の経堂に呼び出され射殺。

奇蹟 VS 探偵! ロジックは、カルトの信仰に勝つことができるのか? 病気も怪我も存在せず、失われた四肢さえ蘇る、奇蹟の楽園ジョーデンタウン。

二十年前に死んだ美少女を偲び、孤島「和音(かずね)島」に集う男女を襲う惨劇。

死体を燃やす殺人鬼・フレイムに妹を殺された天祢山紫郎は、音が見える探偵・音宮美夜と捜査に乗り出す。

「君は、いつから来た?」 伝説の作品が、いま蘇る――! 高校二年生の鹿島翔香はある日、昨日の記憶を喪失していることに気づく。

幼い命の死。報われぬ悲しみ。

嘘を見抜く名人は刃物男騒動に、演説の達人は「幻の女」探し、精確な体内時計を持つ女は謎の招待券の真意を追う。

ある一家で見つかった「ユリゴコロ」と題された4冊のノート。それは殺人に取り憑かれた人間の生々しい告白文だった。

英都大学に入学したばかりの一九八八年四月、ある人とぶつかって落ちた一冊――中井英夫『虚無への供物』――が、僕、有栖川有栖の英都大学推理小説研究会(EMC)への入部のきっかけだった。

神降市に勃発した連続猫殺し事件。芳雄憧れの同級生ミチルの愛猫も殺された。

人狼城殺人事件の怪異に満ちた謎のすべてが、名探偵・二階堂蘭子の冷徹な論理によってついに解き明かされる。

之島のホテルで梨田稔(69)が死んだ。警察は自殺と断定。

インドの森の奥深く、僕の目の前の老婆は突然語り始めた。

避暑地にある別荘で、美人姉妹が隣り合わせた部屋で一人ずつ死体となって発見された。

フリーのPRマン・漆田亮は、得意先の日野楽器から、ある男を探してくれと頼まれる。

完全に封印され「密室」状況となった館で起こった一族六人殺しの真犯人は、いったい誰だったのか。

殺人事件の被害者が残した「=Y」の文字は、はたして何を意味するのか!?エラリイ・クイーンへのオマージュである、ダイイング・メッセージものの傑作「イコールYの悲劇」、第55回日本推理作家...

競馬評論家・大友隆一が東北の牧場で銃殺された。ともに撃たれたのは、牧場長とサラブレッドの母子・モンパレットとパステル。

埼玉県と長野県の境近く、かつては個人の別荘であった寮「リラ荘」を、日本芸術大学の学生七名が訪れた。

瀕死の妻を救うために約60年前にタイムトラベルした加茂。

美少女探偵・根津愛が、刑事・桐野と訪れた奥会津の秘境にある友人の別荘。

「六甲山に小さな別荘があるんだ。きみと同い年のひとり息子がいるので、きっといい遊び相手になる。

85年、御巣鷹山の日航機事故で運命を翻弄された地元新聞記者たちの悲喜こもごも。上司と部下、親子など人間関係を鋭く描く。

「真実を映し出す鏡」をもつ反則の名探偵・襟音ママエは、舞い込む事件の真相は分かるが、推理は大の苦手。

あの強固な呪縛から、いつか解き放たれたかった。

不況にあえぐ鉄工所社長の川谷は、近隣との軋轢や、取引先の無理な頼みに頭を抱えていた。

91歳の耕造は妻に先立たれ、69歳の小夜子を後妻に迎えていた。

妹の春佳から突然かかってきた電話。それは殺人の告白だった。

若い夫婦が自宅で惨殺され、現場には「怒」という血文字が残されていた。

夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。

安槻大に通う千暁ら仲間七人は白井教授宅に招かれ、そこで初めて教授が最近、長年連れ添った妻と離婚し、再婚したことを知る。

能登半島の岬で記憶喪失の男が発見された。一方、東京新宿では爆弾テロ事件が発生。

六つの箱に分けられた男。七つの首が順繰りにすげ替えられた連続殺人。

信州財界一の巨頭、犬神財閥の創始者犬神佐兵衛は、血で血を洗う葛藤を予期したかのような条件を課した遺言状を残して他界した。

村人たちはそれぞれに凶器を握り締めた。「屍鬼」を屠る方法は分かっていた。

探偵2人が招かれた邸で起こった殺人事件。

帝ご寵愛の猫はどこへ消えた?出産のため宮中を退出する中宮定子に同行した猫は、清少納言が牛車に繋いでおいたにもかかわらず、いつの間にか消え失せていた。

とある湖畔の別荘に集められた6人は、やがて全員が死体となって発見された。なぜか死亡時刻も死因もバラバラだった。

泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。

ひょんなことから、プロの殺し屋が集う会員制ダイナーでウェイトレスをする羽目になったオオバカナコ。

「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。一人息子の克巳もあきれるほどだ。

尾木遼平、46歳、元刑事。

春先のまだ寒い夜。ひとり息を引き取った、俳人・片岡草魚。

不倫調査のため、使用人を装い山奥の邸に潜入した私立探偵・鵜飼杜夫。

カトマンドゥの裏街でカメラマン・深町は古いコダックを手に入れる。

「恋しくて恋しくて、その分憎くて憎くて、誰かを殺さなければとてもこの気持ち、収まらないと思った」―切なすぎる結末が、最高の感動をよぶ物語。

透明人間が事件を起こしたら？ アイドルオタクが裁判員裁判に直面したら？ 犯行現場の音を細かく聞いてみたら？ ミステリイベント中のクルーズ船で参加者の拉致監禁事件が起こったら？ 阿津...

天文学者ローウェル博士は、自分の住む孤島で毎年、天体観測の集いを開いていた。

夫を四度殺した女、朱美。極度の強迫観念に脅える元精神科医、降旗。

刑事たちの執念の捜査×容疑者の壮絶な孤独――。犯罪小説の最高峰、ここに誕生! 東京オリンピックを翌年に控えた昭和38年。

病を癒す力を持つ「奇跡の泉」があるという亀恩洞は、別名を〈鬼隠れの穴〉といい、高賀童子という牛鬼が棲むと伝えられていた。

秋田の貧しい小作農に生まれた富治は、伝統のマタギを生業とし、獣を狩る喜びを知るが、地主の一人娘と恋に落ち、村を追われる。

ポチこと須川くんが、高校入学後に一目惚れしたクラスメイト。

「山の民」に置き去られた赤ん坊。

画家を志す忍は、ある日スーパーで偽札の使用を疑われる。10分前に「自分」が同じ番号のお札を使い、買物をしたというのだ。

何人も書物の類を所有してはならない。もしもそれらを隠し持っていることが判明すれば、隠し場所もろともすべてが灰にされる。

『出版禁止』でミステリー界を瞠目させた長江俊和氏。

「頼子が死んだ」。

ある雪の降る夜に芝居小屋のすぐそばで、美しい若衆・菊之助による仇討ちがみごとに成し遂げられた。

子会社・東京セントラル証券に出向した半沢直樹に、ＩＴ企業買収の案件が転がり込んだ。

1度限りの大トリック！ たった1度の大トリック！劇中の殺人は真実か？ 俳優志願の男女7人、殺人劇の恐怖の結末。

東シナ海に浮かぶ伊栗島に駐屯する自衛隊の基地で、訓練中に小銃が紛失した。

佐藤誠。八十六件の殺人を自供した殺人鬼。

17歳の女子高生、安藤麻衣子が通り魔に刺殺された。

猟銃を持った殺人犯(黒のキング)が、妻・友貴子(白のクイーン)を人質に我が家に立てこもる。

連続児童誘拐事件の黒幕・ジウを威信にかけて追う警視庁。

昭和二十三年、警察官として歩みはじめた安城清二は、やがて谷中の天王寺駐在所に配属される。人情味溢れる駐在だった。

玩具会社部長の馬割朋浩は、降ってきた隕石に当たり命を落とす。

父が自殺した。突然の死を受け入れられない安藤直樹は、父の部屋にある真っ黒で不気味なパソコンを立ち上げる。

傲岸不遜で超人的推理力の探偵・メルカトル鮎。教師殺人の容疑者はメフィスト学園の一年生、二十人。

12世紀の中東。 聖者たちの伝記記録編纂をJ志す詩人のファリードは、伝説の聖者の教派につらなるという男を訪ねる。

一九九四年二月二十六日未明、予備校受験のために上京した浪人生の孝史は宿泊中のホテルで火事に遭遇する。

高校時代の初恋の女性と心ならずも別れなければならなかった男は、苦闘の青春を過ごした後、警察官となった。

愛する妻を殺され、汚職の疑いをかけられたベテラン刑事・蛯原。妻が失踪して途方に暮れる高校教師・辻。

学校に来なくなった「名探偵」の葛城に会うため、僕はY村の青海館を訪れた。 政治家の父と学者の母、弁護士にモデル。

法曹の道を目指してロースクールに通う、久我清義(くがきよよし)と織本美鈴(おりもとみれい)。

パリ警察が誇る名予審判事、シャルル・ベルトラン。

恩師と向き合う悪徳弁護士・御子柴礼司。「贖罪」の意味を改めて問う、感涙のリーガル・サスペンス。

画商の息子で画家を目指す僕こと緑川礼は、冴えない高校生活を送っていた。

アメリカ・マサチューセッツ州の小都市。そこにはかつてガラス製造業で財を成した富豪が、謎の死を遂げた廃屋敷があった。

昭和51年南アルプスで播かれた犯罪の種は16年後、東京で連続殺人として開花した―精神に〈暗い山〉を抱える殺人者マークスが跳ぶ。

“私の事を、父は「ガラスの人形」だと呼んでいた。脆い、脆い、透き通ったガラスの人形だと。

詩人・イェイツが薔薇にたとえたアイルランドの自由。

戦国の頃、三千両の黄金を携えた若武者が、七人の近習を従えてこの村に落ちのびた。

一柳家の当主賢蔵の婚礼を終えた深夜、人々は悲鳴と琴の音を聞いた。新床に血まみれの新郎新婦。

「誘拐犯の娘が新聞社の記者に内定」。

最愛の妹が偽装を施され殺害された。

明治政府の雇われ技師エッセルは、謎の館で偶然死体を発見するが、その後死体は消失した。