監獄島



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初公開日(参考)2004年08月
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長編小説

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監獄島(上) (光文社文庫)

2012年05月10日 監獄島(上) (光文社文庫)

大がかりな陰謀が進行しているとの内部告発を受け、パリ警察予審判事シャルル・ベルトランはタントワーヌ刑務所を訪れた。そこは脱出不可能の監獄島で、天才犯罪者ボールドウィンも収監されていた。調査を始めたベルトランの前に突如、驚愕の事件が巻き起こる。密室での撲殺、塔から吊り下げられた火だるまの死体。だが、これもまだ連続殺人の幕開きに過ぎなかった。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

監獄島の総合評価:8.00/10点レビュー 14件。Aランク


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全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(8pt)

監獄島の感想

古典ミステリ好きが古典ミステリ好きのために書いたミステリです。
作品中に、ルルー、ポー、ヴァン・ダインの名前が出てきたりしますが、作品自体はまんまカーですね。
こういう舞台設定やらストーリー展開好きな人は多いと思います。
上下巻に渡る力作と言えそうですが、既視感満載です。

梁山泊
MTNH2G0O
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

至高の超大作B級ミステリ

まるでジョン・ディクスン・カーが現代日本に蘇ったがごとく、21世紀の世において、あざといまでの古典的本格ミステリの魅力溢れる世界を展開する、シャルル・ベルトランシリーズ第二弾。
今回の舞台は題名の通り、巨大な監獄が建てられた孤島というクローズドサークル作品。
上下巻合わせて1000ページ超の大長編です。

名探偵として名高いパリ警察予審判事ベルトランは、脱出不可能と言われる孤島内の刑務所にて大きな陰謀が渦巻いているという内部告発を受け、調査チームを結成し島へと乗り込む。
そこにはかつてベルトランが逮捕した凶悪天才犯罪者ボールドウィンを初めとして、一筋縄ではいかない犯罪者たち、そして一筋縄ではいかない看守たちが待ち受けていた。
そしてそこでボールドウィンの脱獄騒動が起こったのを口切りに、次々と謎と驚愕に満ちた連続殺人事件が発生する……

前作の『双月城の惨劇』も「こういうのが好きなんだろ?」と言わんばかりのあざとさがたまらない作品でしたが、今作はそんな前作をさらにパワーアップ、ボリュームアップさせたような一作。
上下巻合わせて1400ページ近い、クローズドサークル作品としてはおそらく『人狼城』と『暗黒館』に次ぐぐらいの超大作なのですが、その長さに相応しいだけの密度とバラエティに富んだ中身で、決して間延び感や水増し感を感じさせない内容です。
この作品は作中で殺人事件が二桁近く起こります、死にまくりです。
しかしそれに加え、その殺人事件のほぼ全てにそれぞれ、密室や人間消失というなんらかの不可能状況が付随しているというとんでもない作品。
その結果作中で登場するトリックは細かく数えれば両手で数えても足りないのではというレベルです。
もっとも数は多くても、どれも「どこかで見たようなトリック」「使い古されたようなトリック」の流用感は否めないのですが、ここまでやられるともうそのチープさやお約束ささえも逆に魅力と感じてきます。

それだけたくさんの殺人劇とトリックだけでもお腹いっぱいになれるのですが、主人公と因縁のある天才犯罪者の脱走劇や、刑務所内の陰謀の謎、真相の二重三重のどんでん返しなどが用意されており本当に豪華な作品ですね。
2つ3つの作品にも出来たであろうプロット、ネタを惜しげもなくつぎ込んで一つの大作にしたことを何より評価したいと思います。
(ある意味2つ3つの6,7点の作品が合体することで9点の作品になったような感じでしょうか)

ただはっきり言ってこの作品はB級感プンプンです。
先述したトリックの流用感もそうですし、既存の作品のパクリかオマージュか……とギリギリに感じるラインのネタが多く感じました。
(その作品を実際に作中やあとがきで名前を挙げているのが「あくまでオマージュ、リスペクトですよ」と言い訳してるっぽい)

そして気になったのは、前作に比べて文章が下手になってないか?という点です。
前作はあえて、海外翻訳物のように淡白な雰囲気を出したような文章と感じたのですが、今作は書きなれていない新人のような文章と感じました。
特に気になるのは、特定の登場人物に対し「傲岸不遜な~」という表現が作中で10回以上は使われたのではないかと思える所で、実際、その人物が傲岸不遜なキャラであったのは事実ですが、ここまでしつこく書かれると、むしろ記述者キャラの方が性格が悪く思えてしまいます。
加えてそのように記述者はそのキャラに悪感情を持っているのですが、同時に「この時ばかりは彼に同意した~」という表現も作中に再三にわたり登場し、「いや、この時ばかりはこの時ばかりはって、お前この数日で何回こいつに同意してんだよ」と突っ込みたくなります。

というわけで総合すると、決して出来が悪いわけではないのですが、良くも悪くも本格ミステリのエンタメ要素に振り切ったチープなB級感漂う作品のため、気取ったミステリ通や、ミステリにミステリ以上の文学的価値を求めるようなお堅い読者には薦められないです。

人によっては「子供だまし」と断じたくなるような作品かもしれませんが、それでも私はこういうのが大好きです。


▼以下、ネタバレ感想

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マリオネットK
UIU36MHZ
No.1:
(7pt)

監獄島の感想

(上)長編第2作。島での豪華絢爛な連続殺人事件の開幕!

(下)ベルトランが解き明かす驚愕の真相!冒険ものとしても、愉しめた。

ジャム
RXFFIEA1
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No.11:
(5pt)

久々の当たり作

内容はもちろん面白かったですが、大変読みやすかった(海外を舞台にしたモノはカタカナが非常に多くて私個人的に読みずらい傾向が有った)です。おかげで内容の理解度も高くラストなどは一気に読めました。
監獄島(下) (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:監獄島(下) (光文社文庫)より
4334764088
No.10:
(5pt)

上巻の不可能殺人を見事に論理的解決

加賀美雅之氏のベルトラン長編シリーズの2作目の下巻である。
上巻で孤島状態となった刑務所内での連続不可能殺人が巻き起こり、更に新たな過去の事件が発覚というところでこの下巻に続くとなる。
当然この下巻でもさらに連続殺人が続き、半分くらいからは上巻のボリュームあり過ぎの複数の不可能殺人が解き明かされていく。
個々の密室トリック等もしっかりできており、それらが相互に関与しての複雑な犯人との関係も非常に凝っており、最後の最後まで引きつける見事な王道本格推理が堪能できる。
次の風果つる館の殺人を読んでいると、ある登場人物の先入的思い込みから、更に終盤の展開に意外性が加わる。これはまあ実際この順に読んでもらうと分かるだろう。
著者の作品としては本作が最高傑作であろう。
監獄島(下) (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:監獄島(下) (光文社文庫)より
4334764088
No.9:
(5pt)

孤島の監獄での不可能トリックが連発の前半

加賀美氏のベルトラン長編シリーズの2作目でノベルス版で上下巻構成かつ、一冊が500ページ超えという総計1000ページ超えという大長編大作となっている。
孤島に建てられた監獄が舞台で、例によって船が運航できなくなり、完全なクローズドサークルとなった状況で、不可能殺人が連続して発生する。
いずれも刑務所内の密室や、屋上など物理的な密室構造の上に、第三者からの視線による人の出入りがなかったという二重の堅牢な密室状態が設定されており、読者の興味をそそる。
この上巻では脱獄したと思しき大犯罪者の犯行かと思わせつつ、最後の方で視察者のある過去の刑務所での事件の暴露が行われ、更に事件の行方は混沌としたところで下巻へと続く。
この上巻を読んでしまうと、確実に下巻にも手を出さずにはおれない。
監獄島 上Amazon書評・レビュー:監獄島 上より
4334075754
No.8:
(3pt)

長い。もっとすっきり書ければもっと緊迫感が出て良くなると思う

『監獄島』上巻。『双月城の惨劇』に続く、シャルル・ベルトランのシリーズ2作目。

前作『双月城ー』に続いて、血塗られた歴史、密室内の死、おどろおどろしい舞台設定などなどカーテイスト満載の今作である(時系列的には、こちらの方が『双月城ー』よりも先にあたる)。本作内で起きている事件やそこで使われているトリックなどに関して、特段の不満はない。勿論、冷静になって見れば、それは無理だろうというような部分も少なからずあるが、その辺りはご愛嬌というか、それも含めての魅力だと思うので、個人的には良いと思う。

しかしながら、不満が全くないわけではない。具体的に言うと、2点ある。一つは、記述者を務めるワトソン役キャラクターの余りにもワトソンなところである。もう一つは上下巻それぞれ500ページ強という長さである。通常、ワトソン役を務める人物は、読者の代わりを担うという意味でも、あまり頭が良すぎないよう設定されている(読者と同程度か、少し頭が悪いくらいが多い)。本作に関して言えば、ちょっと悪すぎるというか、一つ一つが大げさに過ぎるきらいがある。したがって、2点目の不満点とも関わってくるが、地の文での記述、或いは会話の中でも説明口調が過ぎるところが気になる。

また、ワトソン役に限らず、同じ説明の重複がやや多いのが目につく。会話の中で、或いは地の文で、ほぼ同じ内容を繰り返しているために、ページ数がかさばっている。本作に関して言えば、事件も数多く起こり、必然、長さも長くなりがちなので、それ以外の不必要な部分はシンプルにした方が、読み易く、また印象も強くなるのではないかと感じた。
監獄島 上Amazon書評・レビュー:監獄島 上より
4334075754
No.7:
(3pt)

長い。記述はシンプルな方が良い。

『監獄島』下巻。『双月城の惨劇』に続く、シャルル・ベルトランのシリーズ2作目。

前作『双月城ー』に続いて、血塗られた歴史、密室内の死、おどろおどろしい舞台設定などなどカーテイスト満載の今作である(時系列的には、こちらの方が『双月城ー』よりも先にあたる)。本作内で起きている事件やそこで使われているトリックなどに関して、特段の不満はない。勿論、冷静になって見れば、それは無理だろうというような部分も少なからずあるが、その辺りはご愛嬌というか、それも含めての魅力だと思うので、個人的には良いと思う。

しかしながら、不満が全くないわけではない。具体的に言うと、2点ある。一つは、記述者を務めるワトソン役キャラクターの余りにもワトソンなところである。もう一つは上下巻それぞれ500ページ強という長さである。通常、ワトソン役を務める人物は、読者の代わりを担うという意味でも、あまり頭が良すぎないよう設定されている(読者と同程度か、少し頭が悪いくらいが多い)。本作に関して言えば、ちょっと悪すぎるというか、一つ一つが大げさに過ぎるきらいがある。したがって、2点目の不満点とも関わってくるが、地の文での記述、或いは会話の中でも説明口調が過ぎるところが気になる。

また、ワトソン役に限らず、同じ説明の重複がやや多いのが目につく。会話の中で、或いは地の文で、ほぼ同じ内容を繰り返しているために、ページ数がかさばっている。本作に関して言えば、事件も数多く起こり、必然、長さも長くなりがちなので、それ以外の不必要な部分はシンプルにした方が、読み易く、また印象も強くなるのではないかと感じた。
監獄島下 (カッパノベルス)Amazon書評・レビュー:監獄島下 (カッパノベルス)より
4334075762



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