その可能性はすでに考えた



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初公開日(参考)2015年09月
分類

長編小説

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その可能性はすでに考えた (講談社文庫)

2018年02月15日 その可能性はすでに考えた (講談社文庫)

山村で起きたカルト宗教団体の斬首集団自殺。 唯一生き残った少女には、首を斬られた少年が自分を抱えて運ぶ不可解な記憶があった。 首無し聖人伝説の如き事件の真相とは? 探偵・上苙丞(うえおろじょう)はその謎が奇蹟であることを証明しようとする。 論理(ロジック)の面白さと奇蹟の存在を信じる斬新な探偵にミステリ界激賞の話題作。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.50pt

その可能性はすでに考えたの総合評価:5.85/10点レビュー 66件。Bランク


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全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(8pt)

その可能性はすでに考えたの感想

山奥のカルト宗教団体で起こった集団自殺、不可解かつ非現実的な状況。そして、その謎に対して様々な推理を披露するそれぞれの探偵。
こういうのすごい好きです。結構、突飛な推理もあったりするのですが、現場の見取り図とわかりやすい説明によってどれもスムーズにイメージできて、多重解決をとても楽しめました。

マイナスな点はやはりキャラクター。アニメっぽい記号的なキャラクターが多かったので、この人物造形は好みがわかれそうなところ。
とはいえ、キャラクターの癖が強いのはそれぞれの探偵だけで、事件の当事者はまともに描かれているので、ミステリー的には問題ないです。

natemuy
54NXCN70
No.3:
(7pt)

嫌いじゃない

 山奥の村で起きた集団自殺。 唯一の生き残りの少女は自身の生存に死人が関与したと主張する。 神の起した奇蹟か或いは人の為した凶行か、探偵は奇蹟を証明するためにすべての可能性を否定しようとする・・・。

まぁ可能性全てを羅列して全てを否定するのは不可能に近いので、探偵に挑戦する者がもっともらしい推理を披露してそれを探偵が否定する流れを取っている。 なので真相を求めるというよりも最後までもっともらしいことを述べた方が勝ちになる。 屁理屈が好きなら読んでみる価値あり。 

りーり
9EDFH0HC
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

発想は面白いが後半肩透かし

この本を読んだ感想をまず言うとすれば、一度読んですぐに理解できるような代物ではないということです。非常に難しいと思います。こんがらがっていてなかなか頭の整理ができません。しかし2度3度読むとそれほど難しい構造の本でないということが分かってきます。
この作品はいわゆる論理学の面白さをミステリーに導入したということです。 ただ私は論理学をほとんど知らないので、それがどのように生かされているかどうかは正確には判断できません。ただ私なりに考えるとある命題があったとしてそれに反する証明を次々と完全に粉砕することによって、ある命題が証明されるそういうことではないかと思います。ここで言うところの命題とは何か、それは「奇蹟」です

十数年前にある狂信的なカルト教集団がありました。そのカルト教集団の住む村で信者のほとんどが殺されるという事件がありました。その殺され方はほとんどが首を切り落とされるという残酷なものでした。ただその事件で唯一生き残っていた少女がいました。その少女の名前がリゼ。彼女はひそかに心を寄せていた仲間の信者の少年ドウニの首を切って殺したかもしれないこのことで精神を非常に病んでいるわけです。その真相を見つけてくださいという依頼にリゼは探偵事務所に尋ねてきたわけです。

この探偵事務所の探偵はウエオロと言いますそして助手これがフーリンという中国人女性です。この二人が中心となって話は進められるわけなんですけども、 このリゼという女性の悩みを解決する唯一の方法は何かと言うと、この事件は神の「奇蹟」によって起こされたものであって、犯人はいないのだということなのです。世の中には人知の及ばない「奇蹟」がある、この事件の真相が「奇蹟」だと証明されれば、少女の心は救われます。

そのためには「奇蹟」以外の理由を全否定しなければならない。ウエオロは数日間考えてこの事件の真相は「奇蹟」だと証明したと報告書を持って事務所に現れました。ところがこのウエオロに対して挑戦者が次々と現れてくるわけで。すこの3人の挑戦者はそれぞれが独自の推理をしてウエオロに挑んできます。ただこの勝負は明らかに挑戦者が優位なのですね。 なぜなら挑戦者はこの事件の真相は「奇蹟」ではないという可能性だけを示せばいいからなんです。実際に犯人がいる可能性だけを証明すればいい。可能性ですから100%正しいという証明をする必要はないわけです。探偵ウエオロとしては非常に不利な勝負を挑まれた訳なのですが、彼はこの3人の挑戦者の推理をことごとく粉砕し退けます。

ところがこれでめでたしめでたウエオロの勝利という風には簡単にはいかなかったのです。ウエオロの反論にも矛盾が・・・・・。ここから先はネタバレになるので詳しくはもう書けませんがどんでん返しとまではいきませんがちょっとした展開があります。

私がこの作品を読んで思った疑問は「その可能性はすでに考えた」そういうふうに言いますけども、全部の可能性ではないわけですね。挑戦者もたった三人です。実際に可能性の話で言えば無限にあるはずです。その無限なものを全て否定することは事実上不可能ではないのでしょうか。したがって「奇蹟」の証明はそもそも最初から不可能なのではないか、と私はこう思うわけです。最後にウエオロが示す本当の意味での真相というものも非常に古典的なありがちなトリックに基づいた推理であり、斬新さが全くないのです。つまりこの小説は非常に肩透かしに終わったという感じがします。登場人物もラノベ的で非常に違和感のある感じがしますし、もっと別の書き方があるのではないかと思います。そうすれば面白くなった可能性もありますが 実際はあまり面白くはありません。もっとすっきりと誰にもわかるような書き方をしてほしいというふうに私は思いました。


いわし雲
78XRDN1A
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

その可能性はすでに考えたの感想

すべてのトリックが不成立である事を立証し、奇蹟を証明する物語。
購買欲としては、タイトルと設定の新しさで勝ちですね。

過去に起きたとされる、ありえない現象を推察する話は島田荘司を彷彿しました。こんな事起きるはずない、でも何が起きたんだろう?奇跡の真相を楽しみにしながら読みました。

こんな事が起きたのでは?というトリックの内容は奇想天外もの。
正直、突拍子もなさ過ぎてついていけない気持ちでした。ただ、地味な仕掛けをいちいち検証してページ数を割くのではなく、読者が想定していないトリックを手短に楽しませるという意味ではアリなのかもと納得する事にしました。衒学やキャラ物の内容が多かったのですが、これよりもっと多くの可能性を見たかったのが正直な所です。なんとなく他にも方法が残っているんじゃないの?と感じてしまう物足りなさがありました。
また、これは奇跡だ!と、どう納得させられるものを見られるのかと興味津々だったのですが、肝心のそこはちょっと期待外れだったのが正直な感想です。

帯のコメントが麻耶雄嵩でしたが、読後に意図が分かってクスっとしました。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
T4OQ1KM0
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.62:
(5pt)

キャラクターも秀逸。

ミステリとしての面白さはもちろんのこと、キャラクター造形も秀逸。
語り部のキャラクターゆえに、知的でありながら嫌味を感じることなく何のてらいもなく引き込まれた。
サスペンスも加わり、グイグイと読み進められる良作。
その可能性はすでに考えた (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:その可能性はすでに考えた (講談社文庫)より
4062938537
No.61:
(5pt)

素晴らしい

最高!
その可能性はすでに考えた (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:その可能性はすでに考えた (講談社文庫)より
4062938537
No.60:
(3pt)

楽しく読めるが、真相がややあっけない

一つの不可能犯罪(事件)に対し、トリック推理が複数提示され、探偵がひっくり返していくという多重解決もの。探偵による反証の矛盾点が指摘される場面などさすがと感じる部分もあるが、それぞれのトリック推理がかなり突飛なものでリアリティに欠ける。過去有名作品のオマージュとも思えるが…。
一方で、最後にあかされる真相がややあっけなく、同著者の前作「恋と禁忌の述語論理」が最高に面白かったのと比較すると、少し残念な出来栄えに感じた。ただ登場人物のキャラは皆魅力的だし、トリックも笑えるので読んでいて退屈するようなことはない。
その可能性はすでに考えた (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:その可能性はすでに考えた (講談社文庫)より
4062938537
No.59:
(2pt)

私にはちょっと・・

レビューを見て購入したのですが、どうも合わなかったようです。そして、動物好きな私には読み飛ばしたい部分もあって。せっかく買ったし、他の方も面白いと書いてるし・・と思ったのですが、どうしても先に進めず途中で読むのを止めてしまいました。もうちょっと頑張って先まで読んだら面白くなるのかもしれないけれど、いつか気が向いたらまた読んでみます。
その可能性はすでに考えた (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:その可能性はすでに考えた (講談社文庫)より
4062938537
No.58:
(4pt)

その可能性はすでに考えた

ミステリーは謎を可能性を肯定しながら解いていくものがほとんどの中、本作は可能性を否定していくというスタイルをとっていて面白かった。
続編の『聖者の毒杯』も楽しみ。
その可能性はすでに考えた (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:その可能性はすでに考えた (講談社文庫)より
4062938537



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