教会堂の殺人 ~Game Theory~
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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堂シリーズ5作目。シリーズ全7作のうち後半へ向けての転換と整理作品。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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堂シリーズを順番通り読み進めていますが、 本作が起承転結の転に当たると思います。正確には伽藍堂の最後かもしれませんが。 また、回転はするが不動の堂という教会堂のコンセプトがとてもおもしろかった。 全編を通して、なんとなく哲学的雰囲気を感じました。 | ||||
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眼球堂からずっと読んできましたが、がらっと趣向が変わりました。ミステリの要素が減り、数学に絡んだ哲学的な独白がかなりの分量を占めています。理解不能な個所もいくらかありますが、これはこれで、読ませます。1作目からの作品の底にずっと流れていた、耳に心地よい高踏的なBGMが、一気に音量大きく前面に現れた、そんな感じです。あとがきを読めば、作者は本当は、これを書きたかったようです。残念ながら、一般受けするエンタメとしては落第点でしょう。私は、眼球堂からの愛好者であり、高踏的なBGMと同時にエンタメとしてのミステリの部分も気に入っていたため、本作は星3つです。 | ||||
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前作ほどの衝撃はありませんでしたが、今回も結構な展開でした。前作より通常の推理小説のていは成していませんが、今回は犯人すら出てきません。数式にそこまでの力は無いだろうと思いますが、まあ、フィクションなので良しとしましょう。この程度の無理はよくある事です。 けど、多分「転回」はここまでかな。これ以上「転回」させると物語にならない。あとは終息(収束)に向かって行くだけだと思うので、個人的にあと2巻は蛇足かな。最後に「そして誰もいなくなった」だったら面白いけど、この作者の作風からして流石にそこまではやらないだろうな。QED。 | ||||
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「堂」シリーズの第5弾。 物語としては大きな転換点を迎える一冊である。登場人物の顔ぶれ、シリーズとしての方向性、人間関係などがガラリと変わっていく。 しかし、ミステリとしては、唖然とする出来。これでいいのか。 | ||||
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いわゆる「館もの」の可能性を追究したシリーズ。 ゲーム理論を想起させる生死の駆け引きを迫る装置として実際に正確に駆動するかは「そもそもが虚構」という前提があるので論じる意味が無いとして、今作の館を設計した関係者を罰することが出来まいというところはさすがに法学の歴史を侮っているかもしれない。実際に人が死にうることがわかる設計をして誘導したのなら、いや気づかずに設計しても(遊園地の死傷事故の事例でわかるように)罪に問われるだろうから、この部分は「そもそもが虚構」で飲み込めない読者もいることだろう。 森博嗣作品に影響を受けていることはプロフィールからも自明なくらいであるが、少しモノローグというか内面の描写、あるいは事件解決時の犯人と探偵(役)の主張の応酬などになると数学的叙述に頼っている感あり、同氏の作品に及ばない部分があるように思う。ドラマ性、というか熱量、というか脚本家がこれを読むとどういう感想を持つか、という興味が湧いてくる。この辺りは同氏のこれまでのインタビュー記事などでの回答傾向から否定されることが想像できるが、やはり学生指導の経験や絵本作家と結婚していること、漫画文化に触れていることなどが成せるものであろうか。 しかし毎回図面はattractiveであり、試みとして半ば応援する気持ちで読了させていただいている。 レギュラー人物の辿る運命は今作かなり思い切っており、書いた本人の苦悩すらあとがきににじみ出ているのだが、それを正直に記載しているのを読んで結末がどうなってもとりあえず買ってついて行ってみようと思った。 歴史が積み重なるほど、記録の技術が進むほどどういった分野でも完全な新規性は打ち立てにくいが、かなりの意欲作と感じた。なんならURL書いて「3DCG図面も閲覧可能」とか・・・「コスト」という魔物の目に留まらなければ、の話だが。(了) | ||||
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