片桐大三郎とXYZの悲劇
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「星降り山荘の殺人」でお気に入りの一人になった作家さんです。しかし、猫丸先輩とかの類は読んでいません。壺中の天国はなかなかやられた感があって良かったですが。さて、この中編四作からなる | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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面白く読みました面白く | ||||
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著者の「猫丸先輩シリーズ」は、いわゆる”本格”推理ではなく、擬似的な論理(というか屁理屈、推論、憶測)をもてあそぶ、一種の遊戯であり、近作の短編集の書名も『猫丸先輩の推測』『猫丸先輩の空論 -超絶仮想事件簿- 』であって、書名からして『法月綸太郎の功績』などとは著者の方向性が異なることは明らかだ。 その著者の「XYZの悲劇」と題する連作短編集なのだから、これは本格推理のパロデイとして面白いのであって、本格推理そのものではないと、わかった上で読むべき本なのである。 主人公の強引な性格と行動が、推理と言うより「推測」「空論」に近い「だいたいわかった」発言に、一種の説得力を生み出している。 と同時に、いわゆる「後期クイーン的問題」すなわち「作中で探偵が最終的に提示した解決が、本当に真の解決かどうか作中では証明できないこと」の問題と、「作中で探偵が神であるかの様に振るまい、登場人物の運命を決定することについての是非」の問題をも、ちゃんと示している点で、クイーンのパロディとしては十分よくできていると思う。 しかし・・・ 作者の意図がどのあたりにあるのか、おわかりでない方もおられるようで、たとえば「ウクレレの弦は錆びない」というご指摘も、そのひとつだと思う。 このウクレレは、何ごとにも飽きっぽいバカ息子が練習用に買ってすぐに飽きた安物であり、ウクレレが放置されていた物置には、同じ息子が過去にすぐ飽きたギターやテニスラケットその他もホコリをかぶったままになっている。 練習用に買った安物にすぐ飽きたら、弦をスチールに張り替えて遊んだりもしたのであろう。 実際、安物のウクレレにスチール弦を張って失敗した人もいる、と書かれた個人ブログも実在するのだ。 しかし、ウクレレの弦がどうであったは事件の真相を推測するのに何ら関係がないため、主人公の性格・行動からしても、いちいち説明されないであろうことは明らかだ。 こちらで勝手に推測しておけば良く、作品の欠点とまでは言えない。 <ここからネタバレ注意> 「銀幕英雄一代記」の挿入は、この連作が「年代順」に書かれているかのように見せるための一種の記述トリックであり、最終話への伏線になっているのだが、そうした点を理解できない人もおられるようだ。 本格推理のパロディという芸風も、なかなか理解されない。 この著者の作品では、『星降り山荘の殺人』の、真のトリックがどこに仕掛けられているのかが、理解できない人も少なからずおられるのだから。 | ||||
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タイトルや耳の聞こえない主人公など,オマージュを窺わせる作品ではあるのですが, 主人公の耳の問題に関しては,最後の篇以外,この作品としてはあまり活かせておらず, やり取りに手間と文字数が掛かる分,ややテンポを削いでしまっているように映りました. 一方,「先生のお知恵を拝借」と,出向いてくる刑事たちへの違和感はあるものの, 昭和の名優をまぜこぜにしたような主人公や,振り回される入社間もない語り部など, いわゆるキャラミスという点では,わかりやすさもありまずまずという印象を受けます. ただ,元役者ということで,その経験や出演作になぞらえた推理が行われるのですが, チラホラと強引な結びつけが見られ,説明的で少しダレ気味になるのは否めないところ. このほか,『一代記』と銘打ち,役者としての歴史を語ることも今ひとつ意図がわからず, それ以外でも彼個人に触れることが多く,ボリュームがある分,冗長に感じてしまいました. また,語り部の女性についても,新人ならではの悩みや苦しみを何度か覗かせながら, 成長,奮闘記としてはあまり膨らまず,こちらもいささか消化不良の思いが残りました. | ||||
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ふーん、エラリー・クイーンへのオマージュねえ。片桐大三郎という俳優探偵の造形は見事なのですが、肝心の推理劇がどうも・・・。 特に、1作目のトリックは絶対無理でしょう。駅の雑踏で、あんなこと(ネタバレになるので言えません)。誰にも気づかれないとは全然思わない。 文春のミステリーベストテンにも入ってるのですが、この程度の作品が年間でベストの一つと言われるほど、昨今の国内ミステリーは悲惨な状況なんでしょうか。 | ||||
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主人公は、三船敏郎と勝新太郎と萬屋金之助を足したような架空の映画俳優。 その架空のフィルモグラフィーもどこかで聞いたような内容のパロディで おもしろくない。なぜこんな設定にしたのか? もとより、推理の部分が弱いし。 時間のむだ。 | ||||
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