孤狼の血



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初公開日(参考)2015年08月
分類

長編小説

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孤狼の血 (角川文庫)

2017年08月25日 孤狼の血 (角川文庫)

昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上とコンビを組むことに。飢えた狼のごとく強引に違法捜査を繰り返す大上に戸惑いながらも、日岡は仁義なき極道の男たちに挑んでいく。やがて金融会社社員失踪事件を皮切りに、暴力団同士の抗争が勃発。衝突を食い止めるため、大上が思いも寄らない大胆な秘策を打ち出すが…。正義とは何か。血湧き肉躍る、男たちの闘いがはじまる。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.39pt

孤狼の血の総合評価:8.21/10点レビュー 238件。Sランク


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全18件 1~18 1/1ページ
No.18:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

孤狼の血の感想

最後の展開はなかなか良かったと思います.
ただ,個人的に大上というキャラにどうにも好感が持てなかった.
仁義なき戦いなどのヤクザ映画を観ても,何が面白いのかサッパリわからない自分のような人間にはあまり向かないのかもしれません.
それなりに面白かったとは思いますが...

マー君
S2HJR096
No.17:
(8pt)

孤狼の血の感想

登場人物が魅力的
映画の配役もぴったり

mick
M6JVTZ3L
No.16:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

孤狼の血の感想

初めはどんな風にミステリーになっていくのか
そんな心配しながらも読み進めたが
読みやすくテンポもいいため特に気にせずに読み続けられる。
そして次がどうしても気になってしまう展開も◎
ただ登場人物は多く、メインどころはいいが
脇役の刑事が多すぎる印象。
別に覚えなくても差し支えないが、不必要に多すぎた感じがしたのと苗字が特殊すぎてやや難読で少し苛立ちが残った。

しかし終盤は圧巻のスピード感。
締まりもよく落ちも最高。

マビノギオン
ETOPY8N1
No.15:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

ヤクザの上前をはねる極道刑事

2014年に雑誌連載された長編小説。暴力団対応の荒くれ刑事とその部下を主人公に、暴力が支配する世界をコントロールするためにヤクザ以上のヤクザぶりを発揮する刑事の無軌道な活躍を描いたアクション・ミステリーである。
昭和63年、広島県の港湾都市の暴力団係刑事に赴任した日岡は、直属の上司・大上刑事から強烈な通過儀礼を強いられる。それをパスして大上に受け入れられた日岡は、暴力団の懐に深く入り込んで活動する大上の捜査手法に疑問を抱きながらも、徐々に大上の人間性に感化されるようになる。そして、街を揺るがしかねない暴力団抗争事件が勃発したとき、それを阻止するために大上がとった行動は・・・。
まず、物語の冒頭からインパクトがあり、それがエピローグにつながって行く全体の構成が抜群に上手い。小さな地方都市のヤクザ同士の抗争というシンプルな舞台設定ながら、犯人探し、警察内部の権力争い、ヤクザの心情、男の友情など、さまざまな要素が取り入れられており、中だるみすること無く読み進む面白さである。
警察小説であり、またヤクザ小説でもあり、黒川博行「厄病神シリーズ」、逢阪剛「禿鷹シリーズ」などのファンには自信を持ってオススメできる。

iisan
927253Y1
No.14:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

人間味あふれた作品

胸が熱くなるストーリーです。暴力団の上前をはねる悪徳刑事の大上。その下に配属される新人刑事の日岡。テーマが暴力団ということで、序盤から中盤にかけてはイマイチかなぁと思っていたのですが、中盤から俄然面白くなります。暴力団同士の抗争を止めるべく、奔走する大上と日岡のコンビ。そして意外な大上の過去のエピソード。そして日岡にも意外な側面が。更にはプロローグから繋がるエピローグには見事にやられました!ヤクザも悪徳刑事も共に人間味溢れた素晴らしい柚木さんの作品でした!

タッキー
KURC2DIQ
No.13:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

極道全開の男小説

柚月作品読破中の小生にとって、「最後の証人」に続く満点小説である。
まずプロローグから意味深というか謎を持ってくる。個人名が書かれていないところで、「また騙そうとしてるな!」と思った読者は多いはず。
そして本編が昭和63年から始まるところで猛烈な違和感が発生。
各章の冒頭で書かれる日誌にも注目だ。
これを読むと大体その章のあらすじが分かってしまうので、何でこんなの書くんだろうと思った読者はこれも多いはず。
これまた謎の✖✖✖が後半になって驚きの意味を持っていたことが分かってくる。
そして内容が警察小説でありながらほとんど極道小説であり、これを女性作家が書くところが素晴らしい。
生半可な知識ではここまで極道の世界を描くことはできなかったはず。これは著者の並々ならぬ努力の賜物である。

登場人物も色鮮やか。
悪徳刑事の大上と新任刑事で大上の部下の日岡、それから紅一点の昌子。映画では大上役を役所広司が熱演してはまっていた。
ヤクザ界でも意外に人情味深い人達が多く、尾谷組の一之瀬なんて本当にいい人間だ。

最後に言っておきたいのが、この物語のキーアイテムは文庫の表紙にも描かれているジッポだ。
特に最後のエピローグなんて本当に泣けてしまった。
プロローグの謎、日誌の✖✖✖、ヤクザ同士の抗争、悪徳デカ大上の立ち回り、日岡の逆襲、ジッポの温かみ、エピローグで点が線になった時の感動。
とにかく全てが詰まりまくりの極上の1冊だったが、続きも出てしまった。まだまだ闘いは終わらない。

yoshiki56
9CQVKKZH
No.12:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)
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警察小説というよりほとんどヤクザ小説

昭和から平成に移り変わろうとしている時代の広島を舞台に、暴力団同士の抗争と、全面戦争を阻止すべく奔走する警察の姿を描いた作品。

警察小説というよりはヤクザ小説です。
それは警察の話よりもヤクザ絡みの話の方が多いから……ではなく、物語の中心となる刑事の大上がほとんどヤクザだからです(笑)
それも単に口調や態度がヤクザ顔負けというだけでなく、実際に懇意にしているヤクザが多数いて情報はもちろん上前まで貰っていたり、目的のためには手段を選ばず違法捜査のオンパレード、彼の行為が公になったら懲戒免職どころか実刑を食らうレベルです。そんな大上は比喩や誇張抜きに、警察組織に籍を置いているという形の一種のヤクザと言うべきでしょう。

ただそんな大上の型破りの行動やキャラクターが非常に魅力的な作品でした。
大上はヤクザはヤクザでも、筋が通って情の深い「いいヤクザ」です。
(もちろん現実のヤクザにはいいも悪いもありませんが、極道映画と同じくこれはあくまでフィクションですので。
現実世界にそれこそ、大上のように筋が通っていない警察に籍を置いているヤクザも多数いるかもしれないですね……)


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マリオネットK
UIU36MHZ
No.11:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

警察ヤクザ小説の最高峰

最後は泣けました。

わたろう
0BCEGGR4
No.10:
(6pt)

孤狼の血の感想

昭和63年を背景にした警察ミステリ小説。
まだミステリとしては煮詰め方が甘い様な気がする。伏線がわかり易いため、最後の謎解きとも言うべき場面が生かされていない。
この作者の小説を読むのは初めてだったが、しばらく追いかけてみたい。

ジョニ黒
CU5PBIFL
No.9:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

孤狼の血の感想


▼以下、ネタバレ感想

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なおひろ
R1UV05YV
No.8:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

孤狼の血の感想

警察小説というより極道小説と言っても良い小説だった。 極道とそれに係わる人々の世界を描いた作品であったため、登場人物は松方弘樹や菅原文太等の俳優さんをイメージしながら、読み進めてしまった。 本作は映画化されるらしいが、出演者は役所広司、松坂桃李といった面々とのこと。役者さん達がどんな演技を見せてくれるか気になる。映画化されたら観ようかと思う。

松千代
5ZZMYCZT
No.7:5人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

孤狼の血の感想

またも凄い作品に出会えたものです。
ミステリー小説というよりはハードボイルド小説なのですが…!
広島の架空都市を舞台に暴力団同士の抗争を止めるべく、
違法な取引や方法で悪徳刑事が動き回るだけでも十分に面白いのですが、
広島弁全開のやりとりがリアルな任侠の世界を堪能できます。
この男くさい世界を女性作家が書いたことに驚かされます。
更に姐さんたちの喪服の描写などは女性ならでは細やかさも楽しめます。
章ごとに書かれた日誌の意味を理解した時、
プロローグとエピローグが繋がった時、
この小説と出会えたことに感謝しました。

歌舞伎蝶
LMC3R9P9
No.6:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

孤狼の血の感想

まさか、ま坂がありましたが、大上のキャラの濃さがよく映えた、深いストーリーでした。

kmak
0RVCT7SX
No.5:6人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

孤狼の血の感想

この作者の作品は「最後の証人」に次いで2冊目。
「期待を遥かに超えた作品」で10点満点だった「最後の証人」を超える評価でこの作品も10点満点にしました。
この作者の作品を読み漁ろうと思ったのですが、市の図書館で全ての作品が貸出中。
さすがみなさんよくご存知で・・・


文句なしですね。
暴力団同士の抗争や、マル暴とヤクザを題材にした小説は巷にあふれています。
暴力団との癒着を噂される破天荒な刑事が主人公で、破天荒ながらも実は人間味あふれる・・・てのが、この手の作品のパターンでもあります。
この作品もまさにその通りなのですが、正義感あふれる新入りの相棒視点で描くという手法により、より圧倒的な存在感を醸し出していますね。
まさかのフェードアウトには絶句しましたが、なる程「血」ね、とありきたりなラストと思いながらもどこか納得しているというか、感動しているというか。

各章の冒頭に、何箇所かを塗りつぶした日記を配しています。
相棒の日記であり、何か意味があるなというのは誰にでも分かるでしょうが、ラストその理由がわかった時には唸りました。
そう言えば「最後の証人」も最後唸らされたなぁ・・・と。
プロットを効果的に魅せる仕掛けって言うんですかね。完全に魅了されてしまいました。

梁山泊
MTNH2G0O
No.4:5人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

孤狼の血の感想

濃い作品を読みました。とても惹き込まれて面白かったです。

警察小説は苦手で敬遠がちなのですが、推理作家協会賞受賞作品という事で手に取りました。著者作品を初読書。

これは警察小説というよりヤクザもの。そのヤクザと繋がっている警官が上司である新人の視点で描かれる物語。
状況が何も分からない新人視点というのは読者と気持ちがリンクしており、世界観に入りやすくて良いです。上司との対面、ヤクザとの対面、序盤は新人日岡とともに読者も非常識な世界へ足を運んでいくわけです。正義感溢れる日岡は、上司のヤクザとの繋がりや違法捜査を目の当たりにしながら、悩み葛藤するわけで、読書中は同じ心境でした。読み進めていくにつれ、徐々にヤクザや上司に魅了されていくのですが、これはそれぞれのキャラクターがとても良いからですね。正義と悪のキャラが分かりやすいので、ヤクザも上司もなんとかしてくれる頼れる安心感と期待が感じられて好んでいきます。
人情的にも面白いですが、本筋は殺人事件解決の捜査と、関わるヤクザ抗争の一発触発のハラハラ感。これも面白い。まぁ、個人的にはヤクザ抗争はトントン拍子で収束した感がありましたし、期待するミステリっぽくはなかったので最近の推理作家協会賞はエンタメ系かなと思いました。ただ、読後感の良い主人公の物語という事で、とても楽しめました。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
T4OQ1KM0
No.3:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

孤狼の血の感想

なぜ昭和の話を書いたのか不明。
ほとんど読んだり見たり聞いたりしたことで
話が進んでいきます。
構成力の良さで読ませているだけかと思いきや
最終章で納得
読後感は良し

jethro tull
1MWR4UH4
No.2:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

悪とは

人の善悪、愛や憎悪の意味とは果たして…
最後に驚愕の事実がやってくる!
警察小説の中でもトップクラスの一冊です。

J.M
5N544G8O
No.1:7人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

孤狼の血の感想

個人的には、警察やヤクザが前面に出てくる小説はニガテなのですが、その考えを覆してくれるほどの内容でした。
ヤクザとの癒着疑惑のある大上刑事やその下で働く日岡刑事もそうですが、ヤクザ側の面々、居酒屋「志乃」の女将も
魅力的です。
そして何よりも、柚月作品の代名詞ともなっている”骨太”が感じられる反面、所々にあぁ、女性作家だな~と思わせる
丁寧な描写も見受けられ、この手の小説では初めてと言っていいくらい感動しました。
もちろん、どんでん返しも忘れてませんしね。
ますます次回作以降が楽しみです。

本好き!
ZQI5NTBU
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