(短編集)

検事の本懐



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初公開日(参考)2011年11月
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検事の本懐 (角川文庫)

2018年07月24日 検事の本懐 (角川文庫)

ガレージや車が燃やされるなど17件続いた放火事件。険悪ムードが漂う捜査本部は、16件目の現場から走り去った人物に似た男を強引に別件逮捕する。取調を担当することになった新人検事の佐方貞人は「まだ事件は解決していない」と唯一被害者が出た13件目の放火の手口に不審を抱く(「樹を見る」)。権力と策略が交錯する司法を舞台に、追い込まれた人間たちの本性を描いた慟哭のミステリー、全5話。第15回大藪春彦賞受賞作。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.18pt

検事の本懐の総合評価:8.46/10点レビュー 112件。Sランク


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全17件 1~17 1/1ページ
No.17:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

検事の本懐の感想

人物描写などはやはり素晴らしいが、謎解き面では、想像の範疇を超えなかった

mick
M6JVTZ3L
No.16:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

検事の本懐の感想

短編集とは知らずに読み始めたのですが,どれも粒ぞろいの良作で,あっという間でした.
前作と本作を読んでの佐方の印象は,アニメの主人公のような純粋な正義の味方といったところでしょうか.
ちょっと青臭い感じもしますが,この純度をとことん貫き続きて欲しいですね.
続編も是非読んでみたいと思います.

マー君
S2HJR096
No.15:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

じんわり効いて来る人情ミステリー

2013年大藪春彦賞を受賞した、佐方貞人シリーズの第二弾。地方検事時代の佐方の仕事ぶりと人となりを丁寧に描いた5作品からなる連作短編集である。
成果を焦って強引な捜査を進める上層部に対し愚直に信義を重んじる佐方の頑固な捜査が勝利を収める話、佐方の父親を主題にした生い立ちの話、恩義のある人のために佐方がハードボイルドな一面を見せる話など、5つの物語がそれぞれに独立して高レベルで成立しており、トータルとして佐方貞人の魅力が見えて来る。
シリーズファンは必読。人情ミステリーファンにも自信を持ってオススメする。

iisan
927253Y1
No.14:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

スッキリしています。

短編5話でまとめられています。
2話・3話は良かったですね。
5話でもっと感動を味わえたら、評価を8~9にしたかったのですが、今一歩亮子と紗代の対応に納得がいかない。
そこが残念でした。
でも相対的には、私の好みの本になります。
横山秀夫氏の短編集に通ずるところがありますが、切れ味の良さで微妙に弱いかなぁ。

マッチマッチ
L6YVSIUN
No.13:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

胸も目頭も熱くなる作品

前作『最後の証人』を読み、一気にファンになりました。その2作目。前作ではヤメ検弁護士として登場した佐方の検事時代の短編5作。どの作品も心にグッと来る内容で、読んでいて胸も目頭も熱くなるほど、素晴らしかったです。この作品を読めばますます佐方が好きになります。引き続き追っていきたい作家さんです!

タッキー
KURC2DIQ
No.12:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

佐方さんを忘れていました。

「最後の証人」を読んでから1年半ほどが経過していた。いまいち佐方がどのようなキャラクターであったか思い出せなかった。さらには、佐野という刑事が佐方だと思って読み始めていた。
正直言って、この作品を読んでも佐方という人がどのような人物なのか掴めなかった、というのが本音だ。外からの視点で固めたが故に、だらしのない身だしなみしか印象が残らなかった。ストーリーもそんなに高評価なのか?と疑問もあった。しかし、「本懐を知る」でそんな評価も一変。著者はこれが書きたくて、伏線を書いたのかと思うほど。心に響かせるのが上手い作家さんだなと、前作を読んだのと同じ感想を抱いた。いや本当に気持ちがいい。人の魅力を前面に出した良作だと思う。

陰気な私は地球を回さない
L1K3MG03
No.11:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

検事の本懐の感想

佐方貞人シリーズ第二弾。
第一弾の『最後の証人』を読んで大変感動したので、早速図書館で借りることにしました。

第一弾ではヤメ検の弁護士としての佐方貞人でしたが、第二弾では検事として仕事をしている佐方貞人の連作集でした。
基本的には佐方を客観的に見ている人物目線で話が進みます。
それこそが佐方貞人のミステリアスな魅力を引き立てています。
作品の中の登場人物と同じく、何を考えているのか掴めないが、『事件をまっとうに処分する』という信念を貫き通す若き青年検事に、読者の私も魅了されていきました。
学生時代の佐方の話は、佐方自身の感情が垣間見える場面が多々あります。
最後の父親の話ではどのような感情を抱いていたのかが短い文章の中にハッキリと記されており、グッと感情が揺さぶられるものがありました。
読み終えて、佐方貞人は素晴らしい人なのに、何だか報われない...という、モヤモヤした気持ちが充満しています。
しかし、それこそが読者自身が左方を取り巻く登場人物と同じように、佐方に魅了されていく一因になっているように思います。
第三弾も続けて読んでみようと思います。

chiiiisim
22ZP2D8P
No.10:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

本懐を知る

佐方が検事時代のお話で1作目の「最後の証人」から年数を遡り、若い頃から真面目で曲がったことが大嫌い、真実を貫き通すという逸話を
連作短編形式で綴る今作も断然お勧めの本で、読み疲れもなく、なぜか話に没頭してしまう。
なぜか、と書いたのは、一つ一つの短編の事件はそんなに重くなく、連続放火や窃盗、強請り、政治家汚職、横領といったものだが、
著者の筆力によってかかると、ありふれた事件がこんなにも骨太に感動と興奮と納得させられる事件へと変貌してしまう。
実は佐方が視点の物語は中盤の強請りの物語一つだけだが、他の4つの物語が脇役かというとそうではなく、視点が別ながらもしっかりと主人公
となっている書き方も見事。文句のつけようがない完璧な本。
特に最後の「本懐を知る」は佐方が検事を志すきっかけとなる話なのでシリーズファンならば必読である。

著者の柚月裕子さんは主婦をしながら執筆活動をされていて、本当に頭が下がる。
しかも自分と同い年で尊敬もするし、一緒に年を取れることも嬉しい。改めて有難うと言いたい。

さて、これも最近になって角川文庫から再発された。
宝島社文庫版は454ページで、再発の角川文庫版は422ページ。
宝島社版を読んでも特に不要な表現は無いように思えたが、二度読み目を角川版で読んでみて間違い探しをするのも面白い読み方かもしれない。
この宝島社文庫版はあまり本屋で見かけなくなったので、買うならば今の内である。

yoshiki56
9CQVKKZH
No.9:
(7pt)

検事の本懐の感想

佐方弁護士の過去のことが綴られていて、ボーナストラック的な作品です。
どれもいい話で良かったのですが、短編集って、途中で飽きてきてしまうのが僕の悩みです。
すみません。

Hidezo
GX0TU62Y
No.8:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

おすすめです

リアリティもあるし、トリックもあっと言わせるような力量があると思う。短編集なのだけど1つ1つが長編化もいけるのでは?というくらい骨太な作品が多い。主人公のキャラクターにも好感が持てる。もうしているかもしれないけど、ぜひ連続ドラマ化してほしい作品。

ショボタン
1QVB82CZ
No.7:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

検事の本懐の感想

前作の『最後の証人』でがっちりハートを捕まれたことで、
ハードルが上がった状態で読んだ佐方シリーズの第二弾でした。
短編集と知らず読み始めたのですが、大好きな横山秀夫さんばりのヒューマンミステリーで、
改めて柚月さんの実力に驚かされました。
実際に横山秀夫さんに傾倒されていることを知り納得です。
主人公は佐方貞人で間違いないのですが、佐方目線の作品は「恩を返す」一作品のみで、
その他の作品は全て別視点からの描き方をされています。
それでいてしっかりと全作品佐方貞人のキャラクターが光る工夫がされていてお見事でした。
素晴らしい一冊だと思います。

歌舞伎蝶
LMC3R9P9
No.6:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

検事の本懐の感想

佐方シリーズ第二弾であり、若き検事時代のエピソードを描く短編集。ミステリー要素も有りますが、人間ドラマに重点が置かれている感じがします。横山秀夫を彷彿とさせる世界観ではありますが、謎と推理の部分、人間関係の逃れられない濃密さの部分で、少し及ばないかも知れません。しかしながら、読み易い文章の中で印象に残るフレーズが連発され、小説を読む楽しさを本当に感じる作品です。いや作家と言うべきか。「借りを返せば、恩が返せるわけじゃない」、「人間性に年齢は関係ない」。痺れるなぁ、もっと読みたいなぁ、人に勧めたくなるなぁ。

なおひろ
R1UV05YV
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(7pt)

検事の本懐の感想

佐方貞人シリーズ2作品目。 ミステリーというよりも、人間ドラマといったほうが正しい作品だった。 恩を返す、信じる道を進むことは、時として困難な場合がある。 それらを貫くことができる人間とは、真の心の強さがある人ではないかと思う。 自分だったら自己保身、私欲に負けて、妥協してしまうだろうな。

松千代
5ZZMYCZT
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(9pt)

検事の本懐の感想

「最後の証人」で弁護士として登場した主人公佐方の検事時代の話を中心に描いた連作短編集。
佐方シリーズ2作目となります。
「相手に真実を吐かせようと思ったら、人間として向き合うべきでしょう」
人を裁く事のできる立場の人間として、人を見て、事件の背景に何が潜んでいたのかを見極めようとする佐方の姿勢に共感。
そして、深掘りされていく被疑者たち。
性善説が前提で描かれている気がするのが若干気になりますが、主人公の佐方だけが突出しているわけでなく、他にも魅力的な人物が多数登場します。
「人間って捨てたもんじゃない」って、思わせてくれる良著です。

梁山泊
MTNH2G0O
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

検事の本懐の感想

昭和を感じるベタな内容で
心地よく読めます。

jethro tull
1MWR4UH4
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

検事の本懐の感想

佐方カッコいいなぁ〜

kmak
0RVCT7SX
No.1:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

佐方貞人シリーズ以外も期待

大藪賞の受賞作ということで、内容も濃いし女性作家とは思えないほど骨太な作品。
連作短編集とはいっても、必ずしも佐方検事が主人公ではない短編もあって、なかなか考えてるなと思いました。
「本懐を知る」など、スピンオフ的な作り方をしているのはポイント高。

後は、デビュー作もそうでしたが、佐方貞人シリーズ以外のテーマ・題材の全く違ったミステリーも書いていただいて
どれだけ書ける作家なのか見てみたいと思います。

本好き!
ZQI5NTBU
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