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(短編集)

検事の本懐



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検事の本懐の評価: 8.18/10点 レビュー 17件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.18pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全8件 1~8 1/1ページ
No.8:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

胸も目頭も熱くなる作品

前作『最後の証人』を読み、一気にファンになりました。その2作目。前作ではヤメ検弁護士として登場した佐方の検事時代の短編5作。どの作品も心にグッと来る内容で、読んでいて胸も目頭も熱くなるほど、素晴らしかったです。この作品を読めばますます佐方が好きになります。引き続き追っていきたい作家さんです!

タッキー
KURC2DIQ
No.7:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

本懐を知る

佐方が検事時代のお話で1作目の「最後の証人」から年数を遡り、若い頃から真面目で曲がったことが大嫌い、真実を貫き通すという逸話を
連作短編形式で綴る今作も断然お勧めの本で、読み疲れもなく、なぜか話に没頭してしまう。
なぜか、と書いたのは、一つ一つの短編の事件はそんなに重くなく、連続放火や窃盗、強請り、政治家汚職、横領といったものだが、
著者の筆力によってかかると、ありふれた事件がこんなにも骨太に感動と興奮と納得させられる事件へと変貌してしまう。
実は佐方が視点の物語は中盤の強請りの物語一つだけだが、他の4つの物語が脇役かというとそうではなく、視点が別ながらもしっかりと主人公
となっている書き方も見事。文句のつけようがない完璧な本。
特に最後の「本懐を知る」は佐方が検事を志すきっかけとなる話なのでシリーズファンならば必読である。

著者の柚月裕子さんは主婦をしながら執筆活動をされていて、本当に頭が下がる。
しかも自分と同い年で尊敬もするし、一緒に年を取れることも嬉しい。改めて有難うと言いたい。

さて、これも最近になって角川文庫から再発された。
宝島社文庫版は454ページで、再発の角川文庫版は422ページ。
宝島社版を読んでも特に不要な表現は無いように思えたが、二度読み目を角川版で読んでみて間違い探しをするのも面白い読み方かもしれない。
この宝島社文庫版はあまり本屋で見かけなくなったので、買うならば今の内である。

yoshiki56
9CQVKKZH
No.6:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

おすすめです

リアリティもあるし、トリックもあっと言わせるような力量があると思う。短編集なのだけど1つ1つが長編化もいけるのでは?というくらい骨太な作品が多い。主人公のキャラクターにも好感が持てる。もうしているかもしれないけど、ぜひ連続ドラマ化してほしい作品。

ショボタン
1QVB82CZ
No.5:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

検事の本懐の感想

前作の『最後の証人』でがっちりハートを捕まれたことで、
ハードルが上がった状態で読んだ佐方シリーズの第二弾でした。
短編集と知らず読み始めたのですが、大好きな横山秀夫さんばりのヒューマンミステリーで、
改めて柚月さんの実力に驚かされました。
実際に横山秀夫さんに傾倒されていることを知り納得です。
主人公は佐方貞人で間違いないのですが、佐方目線の作品は「恩を返す」一作品のみで、
その他の作品は全て別視点からの描き方をされています。
それでいてしっかりと全作品佐方貞人のキャラクターが光る工夫がされていてお見事でした。
素晴らしい一冊だと思います。

歌舞伎蝶
LMC3R9P9
No.4:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

検事の本懐の感想

佐方シリーズ第二弾であり、若き検事時代のエピソードを描く短編集。ミステリー要素も有りますが、人間ドラマに重点が置かれている感じがします。横山秀夫を彷彿とさせる世界観ではありますが、謎と推理の部分、人間関係の逃れられない濃密さの部分で、少し及ばないかも知れません。しかしながら、読み易い文章の中で印象に残るフレーズが連発され、小説を読む楽しさを本当に感じる作品です。いや作家と言うべきか。「借りを返せば、恩が返せるわけじゃない」、「人間性に年齢は関係ない」。痺れるなぁ、もっと読みたいなぁ、人に勧めたくなるなぁ。

なおひろ
R1UV05YV
No.3:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

検事の本懐の感想

「最後の証人」で弁護士として登場した主人公佐方の検事時代の話を中心に描いた連作短編集。
佐方シリーズ2作目となります。
「相手に真実を吐かせようと思ったら、人間として向き合うべきでしょう」
人を裁く事のできる立場の人間として、人を見て、事件の背景に何が潜んでいたのかを見極めようとする佐方の姿勢に共感。
そして、深掘りされていく被疑者たち。
性善説が前提で描かれている気がするのが若干気になりますが、主人公の佐方だけが突出しているわけでなく、他にも魅力的な人物が多数登場します。
「人間って捨てたもんじゃない」って、思わせてくれる良著です。

梁山泊
MTNH2G0O
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

検事の本懐の感想

佐方カッコいいなぁ〜

kmak
0RVCT7SX
No.1:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

佐方貞人シリーズ以外も期待

大藪賞の受賞作ということで、内容も濃いし女性作家とは思えないほど骨太な作品。
連作短編集とはいっても、必ずしも佐方検事が主人公ではない短編もあって、なかなか考えてるなと思いました。
「本懐を知る」など、スピンオフ的な作り方をしているのはポイント高。

後は、デビュー作もそうでしたが、佐方貞人シリーズ以外のテーマ・題材の全く違ったミステリーも書いていただいて
どれだけ書ける作家なのか見てみたいと思います。

本好き!
ZQI5NTBU

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