18世紀ロンドン。外科医ダニエルの解剖教室からあるはずのない屍体が発見された。

ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンはある日スイスの大邸宅に招かれる。

犯人は、13歳の少年だった。 娘の目の前で、桧山貴志の妻は殺された。

元刑事で一人娘が失踪中のD県警広報官・三上義信。

竜崎伸也は、警察官僚である。現在は警察庁長官官房でマスコミ対策を担っている。

頭脳明晰で剣の達人。将来を嘱望された男がなぜ不遇の死を遂げたのか。

櫛森秀一は、湘南の高校に通う十七歳。女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との三人暮らし。

検事を辞して弁護士に転身した佐方貞人のもとに殺人事件の弁護依頼が舞い込む。

大日本帝国陸軍内にスパイ養成組織“D機関”を作り上げ、異能の精鋭たちを統べる元締め、結城中佐。

署内で一括保管される三十冊の警察手帳が紛失した。犯人は内部か、外部か。

日本橋の片隅で一人の女性が絞殺された。着任したばかりの刑事・加賀恭一郎の前に立ちはだかるのは、人情という名の謎。

85年、御巣鷹山の日航機事故で運命を翻弄された地元新聞記者たちの悲喜こもごも。上司と部下、親子など人間関係を鋭く描く。

史上初！ 最終候補にダブルエントリーされ、「こっちを読みたい！」という声が続出した話題作。

ロンドンから出帆し、波高き北海を三日も進んだあたりに浮かぶソロン諸島。

銃撃事件に遭遇した麻生刑事は、毎夜の悪夢に苦しめられていた。

「妻を殺しました」。現職警察官・梶聡一郎が、アルツハイマーを患う妻を殺害し自首してきた。

殺人事件の時効成立目前。

雪に閉ざされた山荘に、UFO研究家、スターウォッチャー、売れっ子女性作家、癖の強い面々が集められた。

臨場―警察組織では、事件現場に臨み、初動捜査に当たることをいう。

犯人逮捕は事件の終わりではない。そこから始まるもうひとつのドラマがある。

十五年前、自殺とされた女性教師の墜落死は実は殺人―。警視庁に入った一本のタレ込みで事件が息を吹き返す。

アンカテル卿の午餐に招かれたポアロは、少なからず不快になった。

ねじれた家に住む心のねじれた老人が毒殺された。根性の曲がった家族と巨額の財産を遺して。

その孤島に招き寄せられたのは、たがいに面識もない、職業や年齢もさまざまな十人の男女だった。

結城中佐の発案で陸軍内に極秘裏に設立されたスパイ養成学校“D機関”。「死ぬな、殺すな、とらわれるな」。

紅一点会員のマリアが提供した“余りに推理研的な”夏休み―旅費稼ぎのバイトに憂き身をやつし、江神部長以下三名、宝捜しパズルに挑むべく赴いた南海の孤島。

注意することだ―ポアロのもとに届けられた挑戦状。その予告通り、Aで始まる地名の町で、Aの頭文字の老婆が殺された。

添木田蓮と楓は事故で母を失い、継父と三人で暮らしている。

悪党・八神俊彦は自らの生き方を改めるため、骨髄ドナーとなり白血病患者の命を救おうとしていた。

犯行時刻の記憶を失った死刑囚。その冤罪を晴らすべく、刑務官・南郷は、前科を背負った青年・三上と共に調査を始める。

轢き逃げは、じつは惨殺事件だった。被害者は森元隆一。

人生に敗れ、詐欺を生業として生きる中年二人組。ある日、彼らの生活に一人の少女が舞い込む。

次々と興信所を訪れては、およそ事件とは思われない奇妙な依頼をしていく謎の女・平林貴子。

村の名士アクロイド氏が短刀で刺殺されるという事件がもちあがった。そのまえにさる婦人が睡眠薬を飲みすぎて死んでいる。

ヘイスティングズは親友ポアロの招待で懐かしきスタイルズ荘を訪れた。

富豪の一人娘が、別荘で不審な事故死を遂げる。

母は無実だったのです―娘の頼みにポアロの心は動いた。事件が起きたのは16年前。

厳寒の季節に似合わず国際列車オリエント急行は世界各国からの乗客でいつになく混んでいた。