64(ロクヨン)



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初公開日(参考)2012年10月
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長編小説

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64(ロクヨン) 上 (文春文庫)

2015年02月06日 64(ロクヨン) 上 (文春文庫)

元刑事で一人娘が失踪中のD県警広報官・三上義信。記者クラブと匿名問題で揉める中、“昭和64年”に起きたD県警史上最悪の翔子ちゃん誘拐殺人事件への警察庁長官視察が決定する。だが被害者遺族からは拒絶され、刑事部からは猛反発をくらう。組織と個人の相克を息詰まる緊張感で描き、ミステリ界を席巻した著者の渾身作。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.13pt

64(ロクヨン)の総合評価:8.28/10点レビュー 562件。Sランク


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全24件 1~20 1/2ページ
No.24:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

64(ロクヨン)の感想

低評価のレビューがいいねされてるのが目立ちます。
なぜ?
全然低評価じゃないです!
警察小説をほぼほぼ読んだことありませんが、本作を読むために
D県警シリーズを全部読みました。
後悔はしてません。
上下巻あって面白くない作品はたくさんありますが、この作品は面白いです。
正直言ってシリーズ関係ないのでこれから読んで大丈夫です。
ただ、ところどころ誰が喋ってるのかわからないのは否めない。
ノンストップになるまで下巻の途中まで読まないといけない。
この辺が10点ではない理由でしょうか。

マビノギオン
ETOPY8N1
No.23:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

重厚


▼以下、ネタバレ感想

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masahiro
BPK69HFA
No.22:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

64(ロクヨン)の感想

ちょっともどかしい

呑んだくれ
P3S7II56
No.21:8人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(2pt)

つらい

サイト内ランクSとのことなので読んでみたのですが、
ダメだ・・・
自分にはダラダラ長いと感じました。
読むのがつらくなって下巻は読んでません。

ちなみにこれってミステリー・・・なの?

こぽ
2DZM6R3F
No.20:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

平成にまで残された、昭和最後の一週間

わずか一週間で終わった昭和64年に発生した未解決誘拐殺人事件、通称「64(ロクヨン)」は、遺族や警察をはじめ多くの事件関係者たちに新しい時代、平成にも深い遺恨を残していた。そして時効まで残り一年を迎えた平成14年、様々な人々の思いが交錯する中、再び事件は動き出す……

私はミステリの中でも警察小説はあまり好きではない、特に事件そっちのけで警察内の派閥だ面子だでグダグダするような話は不快になるため嫌いであり、この小説はまさにそういう話なのですが、やはり横山秀夫氏の作品だけは例外です。決して読んでいて愉快なストーリーではないのですが、楽しく読めました。

主人公が警察関係者の中でも、直接事件を捜査する刑事ではなく、マスコミとの仲介役となる広報官という設定がまず斬新です。
マスコミからも刑事部からも板ばさみになる葛藤が存分に描かれ、主人公の広報官側に感情移入すると「マスコミも刑事部も勝手な事ばかり言いやがって」という感想が沸くのですが、結局はどの人間も自分の置かれている立場で物事を言っているにすぎず、ふと離れた視点から見ると、名前を出す出さないだ、誰に抗議文を出すだ出さないだ、いい大人たちが大勢揃ってどうでもいいことにこだわり、誰も得しない非生産的な争いをしている滑稽な構図に見えてきます。
こんなことよりも重要なのは誘拐された子供の命(それはもう奪われてしまった)と犯人逮捕だろ?と途中から感じてしまいましたが、結局直接の被害者以外にとっては、目の前の自分の立場や面子こそが一番重要なのが現実なのでしょう。しかしその中に確かにあるそれぞれの人間個人の譲れない感情や矜持というものが表れ、まさに『人間』というものがこれでもかと描写されていた作品と感じました。

そのように未解決誘拐事件そのものよりも、マスコミとの駆け引きや警察内でのゴタゴタがメインの前半は少し間延びした印象でしたが、再び64(ロクヨン)が大きく話に絡むようになり、同時に次々と真相が判明していった終盤の展開は驚きの連続で目の離せないものとなりました。



▼以下、ネタバレ感想

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マリオネットK
UIU36MHZ
No.19:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

面白かった

警察内部の事情がよくわかる。ぐいぐい読めます。

マッチマッチ
L6YVSIUN
No.18:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

64(ロクヨン)の感想

終盤までは、警察内部の組織間の攻防が熱く語られる。これはこれで、それなりに読みごたえがあるのですが、だんだんとある不安が膨らんできます。64自体はどうなるの?

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マー君
S2HJR096
No.17:15人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(3pt)

64(ロクヨン)の感想

ひさびさに読むのにが辛い本にあたった。
期待していただけに残念。
ルパンのご都合主義と半落ちのショウもない理由を
もっとひどくした話でした。
まだこの2作は面白く読めるので
人にすすめましたが
これは、長いだけなので
他の横山作品を読むようにした方が良い


jethro tull
1MWR4UH4
No.16:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

64(ロクヨン)の感想

骨太。
序盤は、警察内部の派閥争いをじっくり描いており、
後半は、いっきにたたみかける展開で、ひきこまれた。


▼以下、ネタバレ感想

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mick
M6JVTZ3L
No.15:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)
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64(ロクヨン)の感想

あゆみは⁇

kmak
0RVCT7SX
No.14:5人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

64(ロクヨン)の感想

当然ながら高いハードルを設定して読ませていただきました。
軽くとは行かないまでも、それをクリアしてくれた作品です。

昭和64年に起きた未解決の誘拐事件の話だという前知識はあり、さぁガッツリ誘拐事件、と思っていたのですが、そうではありませんでした。
物語の核となるのは、寧ろ、捜査の主役刑事部と事務方警務部の衝突です。
主人公の三上は、元刑事の広報官で事務方に属しています。
この「元刑事」というのがミソで、かつて所属し今も復職したいと願う刑事部と現在の所属である警務部の板挟みにあい自分の立場を見失いそうになります。
この手の警察小説の主人公は、自分の信念を曲げないビシっと1本筋の通った人物が多いのですが、三上はそうではなく、正直格好良くありません。
また事件解決に力を発揮できるポジションでないだけでなく、実際に彼の視点では今捜査状況がどうなっているのかも分かりません。
他の主要登場人物は筋が通っているだけに余計に・・・という感じです。
そんな人物の視点で彼の内面が長々語られる前半は少々退屈ですし、ラストのおいしいところも持って行かれます。
寧ろ奥さんの方が最後印象的な言葉を吐きます。
正直異色の切り口だとは思いましたが、個人的には正解だったのか若干疑問でした。

それでもこの作品に満足できたのは、ラスト100ページを切ってからの怒涛の展開。
一気に回収される伏線だけでなく、一つの事件に賭ける関係者の執念が爆発する。
残った者、去った者、去らざるを得なかった者、そして廃人にしか見えなかった者までが・・・
読んでるこちらまで、グワーッと込み上がってくる。
この作者の作品に泣きの要素を入れたら無敵だと思った。
ここでも主人公は蚊帳の外だった気がせんでもないが・・・まぁいいか。

梁山泊
MTNH2G0O
No.13:5人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

64(ロクヨン)の感想

警察小説においてありがちな、政治的なネタをバックにした人間味溢れる物語、というスタイルは実はあまり好きじゃない。派閥だのなんだのってのに主人公が翻弄されて難事件に孤軍奮闘って図式は
ある意味安易で読む意欲が沸かない。キャリア組と現場からのこつこつ叩き上げ組の対立という図式も、もういいよって感じになってしまう。これもガチガチの警察内部の対立をメインにしたストーリーだと思っていたが
ある意味裏切られた面があり最後まで読むことが出来た。それは主人公が広報官という立場での活躍を描いたからだろう。警察組織といえども事務方と現場組との軋轢は多々あるだろうが、ここまで露骨とは思っていなかったので驚いた。記社歴のある著者のスキルを活かしたマスコミ対広報官とひいては警察との対決も真に迫っており、そうなんだろうなと思ってしまう。記者の一人一人の人物造形もしっかりしていて
ストーリーが動いていく部分で大事な要素になっているところがキメ細かい構成に繋がっている。よくある無言電話が前振りとラストのオチに繋がっているとは思わなかったので驚きました。
なるほどねぇと感心しました。かなりのボリュームですが少しづつ見えてくる物語の芯の部分にワクワクしながら読み進みました。この構成の見事さは話題作を連発する著者の力量を示していると思います。まさか警察の狂言じゃないだろうなと思いつつ読む後半はページを捲る手が止まらなくなります。明るくお気楽な小説世界とは違ってリアルな人間模様と現実社会にもある組織内部の軋轢をベースにした物語にミステリというスパイスをしっかりと効かせたお話しでしたね。
どっちかと云うと、妬みや嫉みを盛り込んだ汚い一面を見せる警察内部の模様を描きながら読ませる話は苦手ですが、敬遠していたところを気分を変えて読んでみて、あ、読んで良かったと思いました。
主人公の三上も人物造形が良く出来ていると思います。彼の美人と云われる妻との馴れ初めもピッタリのエピソードで細部にもきちんと書き込む著者の精神というか姿勢が好感に繋がります。登場人物のそれぞれの想いや感情、生きる姿勢などが、その配置されたポジションにしっかり合う書き方は流石と云えます。

ニコラス刑事
25MT9OHA
No.12:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

64(ロクヨン)の感想

三上の視点に固定された三人称なので、これだけ長いと疲れる。誰が何処で何考えて何してるか、全然分からんからね。まあそれが緊張感となり、真相が明らかになった時の衝撃に繋がるんですが。下巻前半までは三上の気持ちが揺れてますので、何がしたいのか少々イライラします。誘拐事件発生からは、ストーリー展開のスピードが上がり、三上の腹も座ったんで読み応えが有りました。疑問の全ては解決はしないので、いつか続編が読めるのを期待したい。しかし、松岡参事官はカッコ良かったねぇ。二渡もそうだけど、ブレない凄みが眩しい。

なおひろ
R1UV05YV
No.11:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

泣けました

怒涛の結末に感動しました。

わたろう
0BCEGGR4
No.10:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

64(ロクヨン)の感想

横山さんの作品はやっぱり面白い!
警察の世界を知ったつもりになっちゃいます。
『陰の季節』の登場人物も出てきて楽しめました。

りこっくま
OJP3HKGY
No.9:8人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

熱く痺れて1番

究極の警察小説と謳われている本作。当然ながら読む前からハ-ドルが相当高く上がっているなか、読後の感想は、放心状態というか、こんなに熱く痺れて、すげぇ本だと思ってしまいました。

まず何と言っても登場人物一人一人の描写がリアルで印象的でちょっとしか登場しなくても、まるでそこに居るように息遣いが感じられるほど生きていて、また主人公の三上はヤバいです。
警察小説でありながら、主人公は事件を追う刑事ではなく、マスコミ対応の広報官であり、それが俯瞰的な事件の見方や警察内の動き、情報公開の質など、全く新しい。
それに加え、主人公三上は美人妻との子ども、その子が自分に似てしまった為の顔面コンプレックスで家出をしてしまい、その捜索に警察の力に頼ってしまった事から上司のキャリアの手駒にされ、家庭では家出した娘を心配する妻との会話、その主人公が置かれている立場があまりに読んでてつらく、これは以上は読めないって思ってしまいました。
それでも、仕事を全うする主人公三上と、題名でもある昭和64年の事件「64」とD県警の置かれた状況、そして新たな事件と、中盤以降は怒涛のような立て続けの展開の中にある緊張感と思わず目頭が熱くなる展開で止まりません。

クライマックスもほんのそこいらの警察小説にあるような展開・仕掛けとは訳がちがって、全てはそこに繋げる為の序章だと思ってしまうぐらいに、感銘を受ける。

数ある警察小説のなかで、これだけの視点で描かれたものは読んだが事がなく、究極かどうかはわからないが、今1番に薦める警察小説であるのは間違いない。




タカタソン
HU0OGV5Q
No.8:5人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

64(ロクヨン)の感想

元刑事であった広報管が主人公の作品。
娘の失踪、新聞記者達との関係、警察内部の争い、そして、未解決誘拐殺人事件と、この1つの作品にこれらがギュッと詰め込まれています。
これだけの量の事が詰め込まれているにも係わらず、どのテーマにも手抜きが無く、緊迫感、葛藤、哀しみ、救い、希望等が文章からビシビシと伝わってきました。


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松千代
5ZZMYCZT
No.7:6人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)
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64(ロクヨン)の感想

久々の横山作品で、文庫版になるのをずっと待っていました。
相変わらずの読者を引きつける文章力はさすがで、ストーリーや落ちよりも文章にとことんまでこだわり、一字一句を読ませるところはブランクを感じさせませんでした。
ストーリーは、「陰の季節」でおなじみのD県警で、たたき上げの刑事から広報官になり、組織内で葛藤しながら、過去の未解決事件である通称「64」事件の秘密を追うというお話です。
同期のライバルで実質的な人事の実権を握る二渡(陰の季節の主人公)が陰で暗躍し、主人公と微妙なすれ違いを行っているシーンはD県警シリーズのファンならだれしもが「うっ!」と、唸るのではないでしょうか。
ラストの展開も見事でしたが、この作品の面白さは巧みな心理描写で、読んでいる人が主人公の葛藤をまるで自分のことのように感じて読み進めてしまう部分にあるのだと思います。
(なんでこんなに次から次へとピンチが続くのかと、読んでいて疲れてしまいましたが(笑))

フレディ
3M4Y9ZHL
No.6:7人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

64(ロクヨン)の感想

D県警シリーズの第四弾というよりも、横山秀夫の集大成と呼ぶべき作品だと思います。
広報官という警察組織の中でもそれほどなじみのない役職からの視点でありながら、
主人公である三上の苦悩や息づかいは手を伸ばせば届きそうな距離に感じるくらいです。
これ程の臨場感にあふれた描き方には感動すら覚えます。
登場人物が多く人物名が混同してしまうことも少しありましたが、
ノンフィクションかと錯覚してしまうほどに緻密に計算されたサスペンスでもありミステリーでもある本作品は、
文句なしで傑作小説の一つだと思います。

歌舞伎蝶
LMC3R9P9
No.5:4人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

64(ロクヨン)の感想

64を読むまで、広告官、その実態を全く知らなかった。凄い。横山秀夫は凄い。フィクションでありながらここまでリアルに。そしてなにより、いち広告官が主人公であるのにここまで緊迫したミステリーを書けるのだろうか?
とても面白かった。オススメの一冊である。

レオ
06G2TATX
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