容疑者Xの献身



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初公開日(参考)2005年08月
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長編小説

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容疑者Xの献身 (文春文庫)

2008年08月05日 容疑者Xの献身 (文春文庫)

天才数学者でありながら不遇な日日を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、二人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。ガリレオシリーズ初の長篇、直木賞受賞作。 (「BOOK」データベースより)




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容疑者Xの献身の総合評価:8.40/10点レビュー 895件。Sランク


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全39件 1~20 1/2ページ
No.39:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

容疑者Xの献身の感想

この本で初めて東野圭吾を読んだ。
こんなに面白いとは思わなかった。

biomech0403太郎
4SENSMKR
No.38:7人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

作者の人生を変えた1作

人生を変えた1冊とは通常読み手が出逢った本の事を指すが、東野圭吾氏は本書を著すことで長年逃していた直木賞に輝き、一躍ベストセラー作家に躍り出て人生を変えた。
そしてまたそれまで東野作品の読者ではなかった私が彼の作品を読むことを決めたのもこの作品だった。

その作品が探偵ガリレオこと湯川学が主人公を務めるシリーズ初の長編作品だったのはその後のこのシリーズの在り方を変えたのかもしれない。

短編集で始まった探偵ガリレオシリーズは人智を超える超自然現象としか思えない事件を現代科学の知識と理論で湯川学が解き明かすというのがそれまでの作品の趣向だったが、初の長編では湯川に匹敵する天才をぶつけ、一騎打ちの構図を見せる。
天才科学者と天才数学者の戦い。論理的思考を駆使する男とこの世の理を知る男。最強の矛と最強の盾の戦いはどちらに軍配が上がるのか。

しかしこの戦いは非常に哀しい。
それは湯川が唯一天才と認めた石神と再会した時の語らいが実に濃密であるからだ。このシーンがあるからこそ2人の先にある運命の悲劇を一層引き立てる。

天才数学者の石神は事件の捜査過程を予測し、警察の捜査の常に先を行く。それはさながら高度な詰将棋を見ているかのようだ。
しかしそんな鉄壁の論理の牙城を崩すのは意外にも当事者の情。計算式では表せない感情の縺れだった。この件については後に述べよう。

しかしなんという、なんという献身だ。
正直今まで愛する人のために自らを捧げる献身の物語は東野作品にはあった。『パラレルワールド・ラブストーリー』に『白夜行』、これらを読んだ時もなんという献身なのかと思った。
そしてそんな献身の物語を紡ぎながらも敢えて「献身」の名をタイトルに冠したこの作品の献身とはいかなるものかと思ったが、そのすさまじさに絶句してしまった。

論理を至上のものとした2人が行き着くのはなんと論理を超越した感情だったというのは何とも皮肉だ。
いやだからこそこの物語はそれまでの東野作品が適えられなかった直木賞受賞と大ブレイクをもたらしたのか。

『名探偵の掟』で本格ミステリを揶揄した後に発表された探偵ガリレオシリーズは最先端の現代科学の知識で犯罪を論理的に解き明かすという紛れもない本格ミステリだった。
つまり自身で本格ミステリに対する高いハードルを設定したのが『名探偵の掟』であり、そのハードルを超える敢えて挑んだ本格ミステリが探偵ガリレオシリーズだった。

そして東野ミステリのもう1つの軸が『人の心こそが最大のミステリ』とする流れを汲む諸作品だ。トリックやロジックではなく、心を持つ人だからこそ起こり得る運命の悪戯や人生の機微を物語のスパイスとして紡ぐ『宿命』から連なる一連の作品群。

これら東野ミステリの2つの軸が融合した結晶が本書になるのだろう。つまり本書はそれまでの東野ミステリのある意味集大成というべき作品と云えよう。

ただ東野氏が凄いのはブレイクを果たした本書が作家人生の頂点ではなく、それ以降も続々と面白い作品を放っていることだ。本書で初の『このミス』1位を獲得し、そのたった4年後にもう1つのシリーズ加賀恭一郎作品『新参者』で1位を再び獲っているのだから畏れ入る。

そもそもは素行の悪い元夫から逃れるために起こした殺人事件が端を発した哀しい事件。事件そのものは靖子が富樫と云う男と結婚したことから始まったのかもしれない。
東野氏は一度誤った人生は容易に取り戻せないと諸作品で語るが、本書もその1つである。

しかしこれほど哀しい物語に対して本書が本格ミステリか否かという一大論争が起きたことが実に馬鹿馬鹿しい。
本書は推理小説なのだ。それ以下でも以上でもないではないか。
暇人だけがジャンル分けに勤しんでいる。もっとこの作品を超えるような作品を切磋琢磨して世のミステリ作家は生み出してほしいものだ。それが作家としての本分だろう。


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Tetchy
WHOKS60S
No.37:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
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溢れ出る感動

溢れ出る感動。身悶えるほどの衝動。小説を読んでこんな気持ちになったのは初めての体験です。

げっこー
0O4JET2I
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容疑者Xの献身の感想


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mick
M6JVTZ3L
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面白い推理小説

本書を読む為に一作目、二作目を読みました。
期待して挑んだ本書。
確かにどんでん返しで予想もできなかったトリック。
今までのガリレオシリーズは超常現象などを題材に
それを科学で証明していくというスタイルでしたが
本作はガリレオこと湯川が探偵役に徹している。

私はライアーゲームや、クロサギのような主人公天才モノが
大好きなのですが、本作もそのような作品として楽しく読めました。
テンポも良く読みやすいですが会話の面白さなどは
あまりない為9点とします。

確かにすごく面白い推理小説ではありますが、その域に留まり
ややエンターテイメント性にかける気がします。
ストーリーにグイグイ引き込んでくるようなインパクトのある
なにかががもう少し欲しかったところです。

マビノギオン
ETOPY8N1
No.34:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

これは「感動」ではなく愛ゆえの一種の「狂気」でしょう

大胆なこのトリックは間違いなく日本ミステリに残る一作でしょう。


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マリオネットK
UIU36MHZ
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容疑者Xの献身の感想

10年ぶりに読んでみた。
やはり傑作としかいえない。
ミステリーの質を上げた作品だろう

jethro tull
1MWR4UH4
No.32:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

容疑者Xの献身の感想

映画も見た。トリックも知っていた。だけど、面白かった。

msy0228
VGUO2GM5
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感動しました

まだ全作読んでいませんが、いまのところ東野圭吾の最高作です。

わたろう
0BCEGGR4
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容疑者Xの献身の感想


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とも
4ND5R58B
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容疑者Xの献身の感想

良い意味で、期待と違っていました。
宣伝から受ける印象では、なんだか懲りすぎのトリックで内容が無いミステリーか、もっと軽い小説をイメージしていましたが・・・
売れっ子であるというだけで、東野圭吾さんを食わず嫌いしていました。もっと早くから読んでいるべきでした。

ドラマとして面白いです。最後まで飽きさせず、人物も一貫してポリシーを持っていて、犯人も探偵も頭脳明晰。
事件は意外にもシンプルで懲りすぎた設定はありません。

しかも最後にはさらにどんでん返し・・・・
しかもホロっとさせて感動もさせます。

評判がいいのには、わけがあったのですね。
東野圭吾さんの他の作品も買い込んできました。読むのが楽しみです。

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absinthe
BZLMTCHK
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容疑者Xの献身の感想

ガリレオシリーズでも文句なしにNo.1でしょう。

Ralph
YYNH4PU8
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容疑者Xの献身


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anotokinoinoki
4B79947F
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容疑者Xの献身の感想

これこそ推理小説。素晴らしいトリックだった。とても面白いし、読みやすいので初心者にもオススメしたい。東野圭吾の中でも特に良い作品。

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レオ
06G2TATX
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容疑者Xの献身の感想

初東野作品。
こんなトリックを思いつくとは、恐れ入ります。
映画の配役(石神)が、ちょっとイメージと違ったので、9点としました。

レッダーン
JX3FQ5JY
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容疑者Xの献身の感想

ガリレオシリーズは長編のほうが面白いです。

歌舞伎蝶
LMC3R9P9
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容疑者Xの献身の感想

東野圭吾の中でも一番

呑んだくれ
P3S7II56
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容疑者Xの献身の感想

ガリレオシリーズ2作目の読了。倒叙もの。第1作を読んだ時よりも湯川に人間味が感じられる。石神の情念はタイトル通りの凄まじさを感じる。ロジックによる解明は本格ファンとしては爽快。トリックを誤認させる手法がよかった。

水生
89I2I7TQ
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容疑者Xの献身の感想

犯行に手を染めてしまう感情はよく描かれていたと思うのですが、トリックが私にはしっくりこなかったです。

chiiiisim
22ZP2D8P
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(9pt)

容疑者Xの献身の感想

この作品中のトリックを読者も味わう事になる珠玉の渾身作。
ねらってたのか?ねらってたんだろうなぁ…。

Haru Stingray
RFEPGY0B
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