私が彼を殺した



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初公開日(参考)1999年02月
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長編小説

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私が彼を殺した 新装版 (講談社文庫)

2023年07月14日 私が彼を殺した 新装版 (講談社文庫)

男の庭先で、裏切られた女性が自殺した。すでに別の女性と婚約していた男は死の事実を隠して結婚式へ向かい、最中に殺害される。動機のある容疑者は三人ー婚約相手の兄、恋人を盗られた男、元交際相手の女。推理の鍵は、死因の毒入りカプセルが何処から現れたか。あなたは加賀刑事が導く真実に迫れるか。(「BOOK」データベースより)




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私が彼を殺したの総合評価:7.56/10点レビュー 124件。Bランク


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No.13:
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私が彼を殺したの感想


▼以下、ネタバレ感想

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mick
M6JVTZ3L
No.12:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

誰もが犯人だと自覚しているところがミソ。

刑事加賀シリーズの一作。最後に加賀が「犯人はあなたです」と断言するのだが読者には明示されず、袋綴じ解説「推理の手引き」を読んで分かったような気にさせられる、犯人探しゲームである。
教会のヴァージンロードで新郎・穂高が倒れ、そのまま息を引き取った。死因は、穂高の常備薬であるカプセルの中身が毒薬に変えられていたことだった。主な容疑者は三人、落ち目の作家である穂高の事務所を取り仕切る立場だが、恋人を穂高に奪われた駿河、穂高の担当編集者で元恋人の雪笹、新婦・美和子の兄でありながら美和子への執着心を隠し持つ神林。三人とも強い殺意を持っていてもおかしくなく、しかも穂高にカプセルを渡せる機会があった。さらに、毒入りカプセルを作ったのは、駿河から穂高に心変わりし、最後に裏切られ、挙式前日に穂高家の庭で自殺した女性・浪岡だった。
容疑者が三人とも「自分が殺した」と自覚しており、さらに裏切られて自殺した浪岡にも動機や犯行機会があり、容疑者視点の章が変わるたびに犯人探しは二転三転する。最後は加賀刑事の粘っこい捜査が結実し、昔の推理小説の典型パターン、容疑者を集めて名指しするのだが、なんだかすっきりしない読後感が残るのは、登場人物が全員、共感を覚えないキャラだからだろうか。
犯人当てゲーム、作者との知恵比べがお好きな方にオススメする。

iisan
927253Y1
No.11:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

私が彼を殺したの感想

「どちらかが彼女を殺した」がかなり面白かったので、引き続きこの小説を読んだ。
最後まで、飽きることなくグイグイと読み進めさせるところは、さすが著者である。
素直に面白いです。
しかしながら、ラストが戴けない。

▼以下、ネタバレ感想

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マッチマッチ
L6YVSIUN
No.10:5人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

謎は謎のままで

『どちらかが彼女を殺した』に続く、結末を書かずに読者に推理を強要するミステリの第2弾である。
前作が容疑者2人だったのに対し、今回は3人。しかもその三人とも自身が手を下したと確信している。

新進気鋭の詩人神林美和子と婚約した落ち目の文化人穂高誠。彼に対してある特別な感情を抱いている3人。元恋人の雪笹香織、マネージャーでほのかに恋心を抱いていた女性を穂高に盗られた駿河直之、兄弟愛を超えた愛情を注ぐ妹を今まさに穂高誠に取られようとする神林貴弘。この3人が今回の事件の容疑者だ。

本書のメインの事件の被害者穂高誠という脚本家はこれまでの東野作品の中でも一、二を争う卑劣漢だ。
女癖が悪く、気に入った女性に次々に手をだし、関係がこじれるとマネージャーの駿河に尻拭いをさせ、罪悪感一つ抱かずにまた新しい女性へ手を出す。そして婚約者神林美和子との結婚も脚本や小説では成功したものの、ヒットをいまだに生み出していない映画で話題となっている美和子の詩を題材に映画を作ることで寵児となろうとしている、非常に打算的な理由からだ。

この穂高誠の設定を読んで思い出したのは『悪意』に出てくる小説家日高邦彦だ。しかし日高がいわば作られた偶像だったのに対し、穂高は真性の自己中心男である。

つまり読者の共感を覚えるのには極北に位置する人物であり、私も含め読者の大半は彼が殺されたことに快哉を挙げたことだろう。そんな死んで当然の男を殺したのは誰かというのが今回の謎だ。

しかし唾棄すべき人間が被害者ならば、それを殺した犯人に同情を覚えるのが読者というもの。読者の側とすればどうにか捕まらずにいてほしいと奇妙な共犯意識が芽生えるのも事実。こんな状況で犯人捜しを読者に強いる東野氏の演出がなんとも憎らしい。

さて肝心の謎解きの部分だが、前回よりもレベルが上がっているというのが正直な感想だ。最初に読み通した時は全く解らなかった。『どちらかが彼女を殺した』の方は加賀が仄めかすヒントについて記述されていた箇所が解ったものの、今回の事件は加賀が謎解きの手掛かりとしたポイントがどこのことを指すのか、全く覚えがなかった。
う~ん、これでは東野氏の云うただ単純に字面を追っているだけの読者に過ぎないではないか。

この感想は文庫巻末に添えられた袋綴じ解説「推理の手引き」を読んだ後で書いているのだが、それを読んでも全く分からなかった。というよりもこの手引きでさらに新たな手がかりが提示され困惑しているといった次第だ。むむぅ、この謎は難しすぎる。

ところで加賀刑事の尋問方法は刑事コロンボのようだ。一旦引き揚げると見せかけてまた戻って質問を投げかける。しかも直前の会話とは脈絡のないことを唐突に。
それは恐らく刑事の尋問で張りつめた緊張の糸が、刑事が去ることで緩められる、いわば無防備な心に付け入って動揺を誘うためだろう。本当に怪しい人物、つまり容疑者ならば不意の質問に動揺し、理論武装の殻が破れるだろうからだ。
私は逆に加賀刑事の尋問方法からコロンボのそれの意義を知らされた。

また今回複数の刑事が事件に携わるが、やはりその中でも加賀は異色の存在だったことが解る。本書は容疑者3人の視点で語られる一人称叙述なのだが、彼らの目に映るのは加賀の動じない性格に決して臆さない、ある意味無粋なまでに容疑者に介入してくる態度だ。そして彼らをして加賀を他の刑事とは一癖も二癖もある刑事であると思わせている。
これはやはり容疑者側の視点で書かれた『どちらかが彼女を殺した』、『悪意』、そして本作で加賀が今までの東野作品で一歩抜きんでた存在の刑事であることを読者に悟らせることに成功しているだろう。それはつまりノンシリーズ物を多く書いた東野氏が当時唯一加賀恭一郎をシリーズキャラクターにするために肉付けしなければならなかった部分に違いない。
この辺はセイヤーズがピーター卿をハリエット・ヴェインと結婚させるためにあえてシリーズを重ねて人間臭く描いていった創作意図を想起させた。

といった横道感想を経て、私はウェブ上で開陳されるネット名探偵たちの真相解明に目を通した。

・・・今回も惨敗。

ただし今回の真相はウェブ上の推理を読んでもいささか歯切れが悪い所があるようだ。本当の真相は作者のみぞ知るのだろうが、これを是とするか否とするかは読者次第なのだろう。
謎は解かれるからこそミステリと考える読者はもやもや感が残るだろうし、逆に謎は謎のままだからこそまたいいのだと考える読者は是とするだろう。
私は『秘密』の後に書かれた(発表された)作品として本書を捉えると真相は一つでなくてもいいのではないかという作者の声を感じてしまう。
『秘密』の感想で私は結局藻奈美は藻奈美だったのか、それとも直子だったのかはそれこそ作者が読者に仕掛けた秘密ではないかと述べたが、本書もまたその延長線上にあるように思える。
単純にミステリとして作品にちりばめられた手がかりと伏線を拾えば、犯人は駿河と行き当たるだろうが、そこに残る「何故」もまた本書で書かなかった部分なのだ。謎が犯人に、そして真相に収束するのが本格ミステリだが、拡散するのもまたミステリだというのがこの頃の東野氏のミステリ観だったのかもしれない。

いやあ、今回は完敗でした。
またいつかこのような作品を書いてくれることを臨む。なぜならこの趣向が一番本格ミステリの愉しさを味わえるのだから。


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Tetchy
WHOKS60S
No.9:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

私が彼を殺した、感想&備忘録


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ナタ
9AJ0TZ5W
No.8:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)
【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[]  ネタバレを表示する

私が彼を殺したの感想

「どちらかが彼女を殺した」を評価しなかった私。
評価できなかった一番の理由は自分でもよく分かっている。「流し読み」
この作品も「どちらかが・・・」と同じパターンである事は十分承知。
普段は通勤途中の電車の中で読む私だが、付箋とメモ帳を手元に置き自宅で読むことに。


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梁山泊
MTNH2G0O
No.7:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

私が彼を殺したの感想

私はミステリーを読むときに、普段から真剣に犯人を推理している訳ではありません。すでに有名な話ですが、今作はラストで犯人の名前が指摘されていません。好みで言えば最後は犯人逮捕でスッキリ終わって欲しかったですね。袋とじ解説読んでも分からず、ネット検索してやっと納得しました。
ストーリー展開、トリックは良かったです。キャラクターは被害者には同情出来ず、犯人も誰でも良いくらいみんな不愉快でしたので、面白かったかどうかは微妙。犯人あてをしたい方には貴重な作品でしょうが。

なおひろ
R1UV05YV
No.6:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

私が彼を殺したの感想

加賀恭一郎シリーズの作品です。
読者への挑戦物となっていますが、内容自体も面白いです。
ただ、人間のモラルの観点から人によっては、話の内容について抵抗を覚えるかもしれませんね。

松千代
5ZZMYCZT
No.5:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)
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私が彼を殺したの感想


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かたじけない
H1OW5Y9S
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私が彼を殺したの感想

犯人が全然わからなかった(´・ω・`)


みい
XL0AKYF3
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

私が彼を殺したの感想

やっぱり、探偵役による謎解きが無いと、少し気持ち悪いですね。
その辺は僕には多少合わなそうでしたが、それでも、楽しめた

アンコウ
BKBVHN0W
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)
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私が彼を殺したの感想

誰か模範解答を教えてください

yaya
4EUKWF5D
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私が彼を殺したの感想


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ぴよくみ
4WLMRKM9
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