学生街の殺人



    ※タグの編集はログイン後行えます

    【この小説が収録されている参考書籍】
    オスダメ平均点

    5.75pt (10max) / 4件

    5.77pt (10max) / 43件

    Amazon平均点

    4.00pt ( 5max) / 45件

    楽天平均点

    0.00pt ( 5max) / 0件

    みんなの オススメpt
      自由に投票してください!!
    4pt
    サイト内ランク []C
    ミステリ成分 []
      この作品はミステリ?
      自由に投票してください!!

    66.67pt

    13.67pt

    7.33pt

    65.00pt

    ←非ミステリ

    ミステリ→

    ↑現実的

    ↓幻想的

    初公開日(参考)1987年06月
    分類

    長編小説

    閲覧回数5,484回
    お気に入りにされた回数1
    読書済みに登録された回数99

    ■このページのURL

    ■報告関係
    ※気になる点がありましたらお知らせください。

    学生街の殺人 新装版 (講談社文庫)

    2025年06月13日 学生街の殺人 新装版 (講談社文庫)

    東野圭吾の隠れた初期傑作! 学生街のビリヤード場で働く津村光平の知人で、脱サラした松木が何者かに殺された。 「俺はこの街が嫌いなんだ」と数日前に不思議なメッセージを光平に残して……。 第2の殺人は密室状態で起こり、恐るべき事件は思いがけない方向に展開してゆく。 奇怪な連続殺人と密室トリックの陰に潜む人間心理の真実!(「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.75pt

    学生街の殺人の総合評価:7.82/10点レビュー 49件。Cランク


    ■スポンサードリンク


    サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

    新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
    全4件 1~4 1/1ページ
    No.4:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
    (9pt)

    学生街の殺人の感想

    舞台設定が大学の正門の場所が変わったことで寂れゆく古い学生街(新しい方は賑わってる)という時点で、発想が凄いなぁと感じた(おそらく東野の学生時代にモデルとなる場所があったのだろう)
    主人公の彼女?が堕胎したことを告げるシーンも、「えっ?」と驚いた。(この二人、どういう男女関係なんだろうと)
    また、例のごとく、物語に登場してくる人物は、どれも(良い悪いは別にして)魅力的で、生きてる人のように見に浮かぶ辺りは、さすが東野という感じであった。
    後半のエレベーターのトリックの件は、なんか無理やりで駆け足と感じたが、最後の人生の晴れ舞台での謎解きは、少々、可哀そうではあった。
    一番好きなキャラクター:広美(主人公の彼女)

    mustang
    PCGQIQ4X
    No.3:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
    (7pt)

    学生街は心を学生レベルに押し留める

    東野作品4作目の本作は2作目の『卒業』の流れを汲む青春ミステリで、分量も今までの作品が350ページ前後であったのに対し、470ページ弱と増した事からも、当時この作品にある思いを秘めていた事が予想される。
    とにかく東野氏の若さの主張が横溢しているのだ。

    舞台は大学の正門の場所が変わったことで寂れゆく一方の旧学生街。そこの一角にある喫茶店兼雀荘兼ビリヤード場の店でバイトする主人公光平。大学を卒業するも、素直に社会の組織に組み込まれる事に嫌気が差し、自分が何者であるかを模索しているモラトリアムな男。そして同じバイト仲間の松木に至っては一旦勤めていた会社を辞め、あるチャンスを待ちながら同じバイト先で燻っているといった男である。
    そして光平の彼女広美はいきなり堕胎を告白するシーンから登場し、しかも光平との不思議な出会いから、光平には内緒に通っている障害児童の幼稚園へのボランティアなど数々の謎めいたエピソードを孕み、そして唐突に殺される。そして光平と一緒に広美の死の真相を探る事になる妹の悦子に加え、他にも登場するのは派手な男性経験を重ねてすぐに寝る同じバイト仲間の沙緒里に、ビリヤードを打ちに来るサラリーマンの『ハスラー紳士』こと井原、同じくビリヤード仲間の大田助教授と本屋の時田、広美の友人かつスナックの共同経営者日野純子、かつて広美の恋人だった香月刑事、そして後半、重要な役回りを演じる斎藤医師と、老若男女問わず、それぞれが非常に青臭い信条や傷を持って生き、主張する事を止めない。
    これだけみんなが青臭い純粋さを持っていると、なんだか二流のテレビドラマを観ているようで、今回ばかりはちょっと恥ずかしさを抱いてしまった。

    この作品には『卒業』同様のペシミズムが流れているのは確かだが、『卒業』が私の中で高評価なのは主人公加賀の一本筋の通った性格と、サブキャラクターである恩師の南沢雅子の含蓄ある台詞に痺れたからだ。
    それに対し、本作の主人公光平の確たる目標もなく、ただ現状に不満を抱きながらも行動を起こさない弱さ・青さ、そして周囲の人間誰もが自ら恣(ほしいまま)に振舞う未成熟なところが物語の要素として物足りないのだ。やはり物語を引き締めるには他に同調しないキャラクターが必要なのだ。被害者である光平の恋人広美にその片鱗が窺えるものの、その自己犠牲的な性格が他者に比べて両極端すぎて、バランスを欠いているように感じた。

    しかしこの若い頃経験するまったりとした雰囲気、常に何か満ち足りない物を感じていた想い、これこそ東野氏が本作で書きたかったことなのだろう。いわゆる大人の常識に逆らうように世間の波から外れた生き方、そういう青い時期を本作ではテーマにしたように思う。
    それゆえに本作での最後の真相のシーンは、通常では考えられない酷い仕打ちを犯人に犯している。
    そして光平の父親の言動。定職に就かずフラフラしている息子に対し、叱責することなく、むしろその生き方を認めて去っていくその姿は、大人のそれではない。やはり親というのは子供に対して壁であるべきで、子供の人生の選択に対し、その覚悟を確かめるべきなのだ。私ならば、こういう物分りのいい親は自分の成長をストップする悪しき存在でしかないので願い下げである。

    この470ページ弱の物語の中には、旧学生街の退廃感、そこを訪れる人々それぞれの思惑、彼ら彼女らが微妙に交錯することで始まり、あるいは終わる群像劇を背景に、エレベーターにおける密室トリック、アリバイ工作、そして1987年当時、最新の科学技術であった人工知能AIの話などなどが盛り込まれており、正直ページを繰る手を止まらせなかった。
    しかし、読了した今、やはり登場人物の青さしか残らなかった。それが東野氏が書きたかったテーマである事は認めよう。ただ、それが私には非常に幼く映ったのだ。


    ▼以下、ネタバレ感想

    ※ネタバレの感想はログイン後閲覧できます。[]ログインはこちら

    Tetchy
    WHOKS60S
    No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
    (4pt)

    学生街の殺人の感想

    30年前の作品なので、古さを感じます。
    殺人事件をとおして人物の成長を書いていると思うが
    なんとなくダラダラ感があります。
    ページ数が多いのかもしれない。

    読んでて面白く謎解明もみごとです。

    jethro tull
    1MWR4UH4
    No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
    (3pt)

    学生街の殺人の感想

    東野さんの作品は大好きなものが多いけど、この作品は自分には合いませんでした。テンポが悪く読むのに疲れました。

    コロッケ
    06AW34E3
    新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
    未読の方はご注意ください

    No.45:
    (5pt)

    整合性の取れたストーリー

    密室のトリックはやや既視感のある偶然も関与したものだったが、推理しながら読み全体を通して納得感の得られるストーリーだった。謎を散りばめ逆順で回収していく東野さん方式。1987年の作品だが、AI・エキスパートシステムに関する洞察は一周回って現代でも有用。ビリヤードやモラトリアムのような学生トピックも豊富。
    学生街の殺人 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:学生街の殺人 (講談社文庫)より
    406184721X
    No.44:
    (5pt)

    初期の頃の傑作

    主人公や、旧学生街の人たちの描写が生き生きと感じられて引き込まれました。
    1987年の携帯もスマホも、まだない頃の作品なのに、AIの近未来のことも出てきました。2021年の今では、もう着いていけないとこまできているようですが・・(最先端は)
    本が厚いだけに、ビリヤードのことや、(ここは興味がなかったので二人の勝敗が着いたところから読み進めた)コンピューター関連のスパイのこととかで中身も濃くて緻密でした。
    一応事件が解決したようにみえた、またそのあとの展開が見ものでした。
    1年ぶりに再会した光平の父親の言葉、「小さなあやまちをいくつも繰り返しながら、一生というものは終わっていくもの」とか、「償う気持ちを宝にしてその後のことにあたるべきだろうね」は、心に残る良い教訓でした。
    作者の初期の意欲作と思われます。お勧めです。
    学生街の殺人 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:学生街の殺人 (講談社文庫)より
    406184721X
    No.43:
    (4pt)

    30数年前頃から、IT革命が、スタートしたんでしようか。?

    何も関係無い者が、巻き添えで、殺されるなんて悲劇。
    学生街の殺人 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:学生街の殺人 (講談社文庫)より
    406184721X
    No.42:
    (4pt)

    東野圭吾は間違いない❗️

    東野圭吾は間違いない❗️
    学生街の殺人 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:学生街の殺人 (講談社文庫)より
    406184721X
    No.41:
    (5pt)

    良作

    東野圭吾さんの作品は60冊以上読んでいますが個人的には好きな作品です。
    初期では回廊亭と同じくらい気に入っています。
    ただ物語が長く登場人物が意外と多い、また後半に少し絡んでくるので短時間に一気読みしないと忘れていてピンとこなかったりします。
    学生街の殺人 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:学生街の殺人 (講談社文庫)より
    406184721X



    その他、Amazon書評・レビューが 45件あります。
    Amazon書評・レビューを見る     


    スポンサードリンク